バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

「非電化工房」藤村靖之さんの講演会@豊田(2部はだいずせんせいも♪)

2011-12-19 15:03:25 | 高野先生(だいずせんせい)
12/17(土)は環境学習施設エコット(http://www.eco-toyota.com/)主催の「非電化工房http://www.hidenka.net/jtop.htm」藤村靖之さんの講演会でした。

エコットの講演会は、今まで、枝廣淳子さん、田中優さん、鎌仲ひとみ監督(http://bit.ly/myqcJv)、中村隆市さん(http://bit.ly/ggfVLP)…と素晴らしい講師ばかり。
それを無料で参加させてもらえちゃうのー。
豊田に住んでて良かった♡


期待以上に素晴らしい講演でした。
藤村さんの温かいお人柄と、お話してくださる一語一句が細胞まで染み渡る感じだったの。

定員150人のところ、おそらく満席だったと思われる。
きっと遠方からもたくさんいらしてたんだね。

…………以下、講演内容を分かる範囲で書きます…………

「私は結婚して子どもを産んではいけないのか?」と相談に来た女の子に言ったこと。

「放射性被曝」であなたが健康でない子を産む可能性を待ってるなら、その可能性を低くする努力をすればいい。
日本中どこにいたってゼロじゃない
健康でない子が生まれる原因は原発が全てじゃないから
妊娠中の被曝量をなるべく減らす努力をしなさい。
もし(健康でない子を産む確率が)0.01ポイントあがるなら、他のこと(化学物質など他の要因)で0.01ポイント下げればいい。
「差引勘定」すれば、3.11以前より少なくする可能性だって増える。

「浜岡原発」のことを心配していて、「福島原発」が事故を起こすことは想定してなかった。

ベラルーシと日本の子どもたちがダブってしまう。
これは「大人が引き起こした原発事故」
小さく見れば東電が引き起こしたことだけど、広く見れば「大人たちが止めることができなかった」もの。

那須(在住です)は福島と同じくらいの放射線量。
3.11以降、九州などに避難する家族もいた。
「避難するあなたのこと、尊敬するし、全面的に応援する。どうか、移った場所で子どもを幸せにして欲しい。でももし那須に帰って来ることがあれば、その時は大歓迎する」
と伝えている。

でも、避難したのは25組で、ほとんどは那須に留まっていて、ここに永久に暮らすのだ。
「移動するか、しないのか」
「気にするのかしないのか」
みんな、揺れ動いた。

藤村さんは町の仲間に真実を伝えた。
「この町のこの数字を見てくれ。那須は低濃度汚染されてしまった。見てくれないか、否定しようがないんだ。だけどこの程度の汚染なら、大人が頑張れば子どもは守れる。子どもの安全を守るために何をするか聴いてくれ」
と。
那須は「住民プロジェクト」を作った。
参加者は500人。

徹底した調査をしたら「否定しようがない事実」が分かった。
子どもをずっと追跡調査した。
家の外の方が放射線量は高いけれど、
被曝量は「放射線×被曝時間」
自宅の室内が80%長くいるから、家の放射線量を下げなければ、何をやっても20%しか下がらない。
自宅の室内は、「家の外の地面から出て来た放射能が壁を貫いて入って来る」のと「屋根から入って来る」。
だから「家周り」と「屋根」を除染しないといけない。
どこまで除染する?
解析し、実験した。
家の中への影響を考えると壁から10メートル先まで除染が必要。
しかし、「3分の2まで落とさないと」と思うと、20メートル先まで(隣の土地)
屋根の素材によって違うし、いろんなことをやってみた。
野菜、牛乳の汚染度もずっと測定しつづけた。
子どもがどういう状況か?
何をすればいいか?

学校の校庭をきれいにし、那須町の通学路をきれいにした。
しかし、通学路は「120キロ」ある。
…となると、右側と左側の計240キロをきれいにしないといけない。
気が遠くなるけど、気が遠くなったら子どもたちを守れないから、PTAを総動員して今やってるところ。

野菜とか牛乳の汚染度を下げるために「37ベクレル」という自主基準を定めて「納得してくれないか?」と話した。
ほんとはゼロにしたいけど、それは絶対に不可能。
人は不可能なことを目標にしたら絶望してしまう。
「ぎりぎり可能」なところを狙わないといけない。
「37ベクレル」なら確実に実現できると判断した。
これだと障がいはほとんど出ないだろう。
ベラルーシ共和国は、ここまでたどり着くのに「15年」かかった。
これが浸透した地域に限って言えば、「放射線被ばく」はほとんどみられない(ベラルーシ)。

那須町で何度も講演したり話し合ったら、お母さんたちが納得してくれた。
「それができたらもっと厳しくしよう!」
とりあえず、何とかぎりぎり納得できる数値。

しかし、「37ベクレルのものしか出荷しないということにしよう!」と言ったら農家さん猛反発。
そこで藤村さん、
「あなたたちバカだね!今何が怒ってるかあなたたち自身が知ってるでしょう?この街の生産者の野菜は、仕入れを拒否されてるでしょ?収入激減してるでしょ?それは国に合わせてるからだよ。今や誰も国のことを信用してない。その政府と同じことを言ってるから、誰も信じてくれないんだよ」
と。

那須の農家さんの作物で「37ベクレル」を超えたのはたった5%。
平均「17ベクレル」しか出てないのに「500ベクレル以下だから安全」だと言ってる。
農家さんに
「言う通りやってみてくれないか?ハードルは簡単にクリアできる」
と対話し、やっと聞く耳持ってくれるようになった
「37」という数字をみんなで実現して、この街の子どもたちを守っていこう!

3.11以降の9ヶ月間「非電化」は全く放棄し、1日2~3回講演会を続けてた。
「大人の力で子どもを守り、希望を摘み取らないこと」はやりがいがあるし、一番の仕事でもある。
大人が頑張れば子どもを守ることができる!

「節電」=「仕方ないから頑張る」というニュアンスがある。
これだとダイエットと一緒でリバウンドします。
「のど元過ぎれば何とやら」状態だろう。

もし幸せの中身が「快適、便利、スピード」だとしたら電気が必要となる。
でも、「幸せ度」を2倍にしながら「電力消費量を半減」することは簡単。
「不安•焦り•欲望」でドロドロの心ではなく、穏やかで喜びに満ちた心が幸せの中身であっては困る?
手足を使い技を磨く喜び、みんなで力を合わせて生産する愉しみ、慈しみ合う夫婦関係、感性を磨き5感で味わう自然、これらが幸せの中身であってはいけないの?
これらを失うことによって「快適、便利、スピード」を過剰に得てきたのが「電気」。

年配の方は「何かを得れば何かを失う」という哲学を確実に持っていた。
「得るときには失うものがある」から秤にかけながら慎重になってた。
経済成長の50年、「得るもの」ばかりで「失うもの」を考えてなかった。
取り返しがつかないことがある。
今回の「3.11」、失ったものの大きさに気づいた
便利を少し捨てると何かを少し得られる。
「少し捨てるだけ」でもやってみると面白い。

ベンリヲスコシエルト
ナニカヲスコシウシナウ
ベンリヲタクサンエルト
ナニカヲタクサンウシナウ
ベンリヲスコシステルト
ナニカヲタクサンエラレル


今の子どもは「不便なものがない」
子どもから大事な何かを失わせてしまった。


夫婦仲が良くなる照明、
息子に尊敬される薪割り、
温泉気分の風呂、
自然を味わう冷房、
幸福のお茶、
頭がスッキリする部屋、
女性にもてる髭剃り、
美味しくよみがえる生ゴミ、
オシャレなトイレ etc…

無理矢理「節電しよう」と言ってるわけじゃない。
お金を使わなくても、理科系じゃなくてもできるのだ!

今、20%が化学物質過敏症、16%が電磁波過敏症。
生まれたときから室温が一定だと自分でコントロールする必要がないから、自分でコントロールできなくなくなってしまう。
もはや、5%の子が体温調整できない。
これでも本当に「子どもを幸せに」したの?
「自分で自分の体温を調整するなんてめんどくさい」
「汗なんてかかないよ。お金があるから全部、機械が温度調整してくれる」
こういう考え方でこの社会システムが作られてしまった
「幸せ感」は一律であってはいけないから、それぞれの「幸せ感」を持てばいいけど、僕(藤村さん)は、やっぱり「自分の体温を自分でコントロールする力」を持った方が幸せだと思う。

「感性なんて磨かなくてお金さえ入れば…」これホント?
幸せの定義は人それぞれ。
幸せなのは一体何なんだろう?
「自分の感性をどんどん磨いて自分の五感で自然を味わう」方がいいと思う。
もしかすると「快適•便利•スピード」を得るためにそれを捨ててしまってる?
それを取り戻すと「幸せ度」はどんどんあがって行く。

「原発68基分」のオール電化の流れがすさまじくのびて行った。
「暖房、給湯、厨房…ガスで使っていたものを全て電気にしましょう!」
3.11前は新築の戸建て注文住宅の84%がオール電化だった。
オール電化ではない新築戸建ての家は、わずか16%。
これほどまでの「普及率の促進」は日本の歴史上、ない。
「摩訶不思議な力」が生じてたしか思えない。
家庭の中の電力の40%(3.11直前は60%)まで「何でも電気!」にまっしぐら。
多くの人はオール電化住宅に変えるときに「68基分の新たな電力需要が生じるんだけどどうまかなおう」という議論にはならない。
「原発」しかなかった。
極論で言えば、オール電化住宅がどんどん増えてったら「64基の原発」になっていたのかも?
さすがにオール電化の宣伝はCMから一旦消えているが年を超すと「復活する」予感がする。

お金がないという理由で「人の幸せ•不幸せ」が決まるなんてイヤだ。
藤村さんは那須で、
お金とエネルギーが得られなくても「幸せが得られる豊さをたくさん目にできるテーマパーク」をどうしても作りたかった。

「自給力」と「自活力(楽しく良いことで稼ぐ)」を1年で身につけてもらうため、藤村さんの元では弟子4人が住んでいる。
「合理性」じゃなくて「文化性」。
住み込みの弟子には給料は払わない(ウーフみたいなもの)。
給料を出すと、給料以上の働きをしたくなくなるのが人間だから。

日本ではコメの低温貯蔵のために莫大な電力を使い、コメのために原発4基分の電力が使われてる。
「お金」と「エネルギー」を使わなくても私たちは豊かになれるのだ。

人間が最後の木を伐ったとき
最後の川を汚してしまったとき
そして最後の魚を焼いてしまったとき
やっとそのとき気づくだろう
お金(エネルギー)は食べられないということに


お金(エネルギー)は食べられないのだ。

ある地域に講演を行った時、原発に変わるものとして「太陽光発電」を大規模でやろうとしていた。
(地域にお金が入ってこないしくみだった)

お金も仕事も人も減ってるのに、太陽電池をやるのはなぜ?
ますます雇用も失われ、お金も失われ、人もいなくなるよ。
環境は守られるけれど、それは「当たり前のこと」として、太陽電池が唯一の手段じゃない。
この町に仕事が生まれることをしないと。
それは「マインドセット(暗黙の了解事項、思い込み)」なんじゃないか?
「原発がダメなら自然エネ」ではなく、みんなが幸せになるビジョンは?
選択肢が一つにしぼられてるときは「罠にはまってる時」。
自分たちの意思で、自分たちの知性でやっていこう。

……………

お昼は、だるま森+えりこさんや、高野先生を囲んでわいわいご飯を食べて、


午後からは高野先生(だいずせんせい)のお話。


人は「100ワット」で生きられる。
今は「400ワット」生活。
都市部だと「600ワット」生活。

豊田市でやっている取り組みの紹介。

◯里山耕(エコでおしゃれな21世紀の里山くらし)
http://www.n-kd.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=372
◯豊森なりわい塾
http://www.toyomori.org/
◯M-easy(若者よ!田舎を目指そうプロジェクト)
http://www.m-easy.co.jp/

豊田市では今、おしゃれに田舎暮らしする人が増えている。


豊田には、高野先生監修の、自然エネルギー100%の公共施設「すげの里」がある。
http://www.city.toyota.aichi.jp/division/facilities/c/fca2/

「木が伐られ山に放ってある」という国は日本しかない。
これを何とか使おう!
「ウッドボイラー(ATO社製)http://bit.ly/nmnWtMで給湯、床暖房がまかなえる。
間伐材の丸太を放り込める(ものすごく乾いてなくてもいい)。

丸太をどう調達する?
「木の駅プロジェクトhttp://bit.ly/vbT8Nh」では「6,000円/トン」を地域通貨で購入。
十分、「石油よりも安い」

政府の調査(2005年)によると…
「農山•漁村に移住する願望があるか?」との質問の回答では、
「20~29歳の層の移住願望が強い」
8%が「田舎に住むことができたら」と言っている。

〈いなかの問題〉
若い人がいない。
アイターンで入ってもらうにも住むところがない。
仕事がない。
医療にお金がかかる。
教育にお金がかかる。

〈都市の問題〉
若い人たちが将来に夢や希望がもてない。
高い収入は望めない。
お金がないと生活できない暮らしに対する不安。
人の恵み、自然の恵みがない。

そこで…「田舎の問題」をクリアしたいと思って、今、高野先生を中心に豊田でやっていることは…

地域ぐるみで「I ターン」を迎え入れよう!
住まいづくり講座「エコでおしゃれな里山暮らしができる住まいをつくる」の開講。
「半農多業の暮らし、自然療法のある暮らし」の提案。
地域の中での高等教育の機会をつくりだそう!


「結」…一人じゃできないことの共同作業
昔は「そこに住んでる人が協力してた」けど、今は「そこに集まってくる人の共同作業」。 

…………

高野先生と藤村さんのトークセッション



◯藤村さん

都会で「非電化で楽しく」というのもあり(でも限界はある)。
エコヴィレッジ…この20年で世界中で15,000できた。
これはすごい話!
だけど、「エコヴィレッジ」は住所も仕事も全部うつして…だから一部の人しかできない。
これからは「トランジションタウン」。
現在、葉山•鎌倉•小金井に28ほどできて、急増中。
「住んでる家はそこで、仕事もそのまま、もっと1000年持続学校のような文化、生活を緩やかに移行する」というもの。
都会の人が週末にお米を作りに田舎に通ったりったり、エネルギーを生み出したり…
よそ者が「そこに来て帰っていく」だけじゃなくて、「地元の田舎の人がどうしていくか」も大切。

◯高野先生

豊田では田舎に「どこの誰か分からない若者」が住み着くことも歓迎してくれる。
これは珍しいこと。
孫以上にかわいがってくれ、助けてもらいながら暮らすことができている。


◯藤村さん

今時の若者は「僕らは、よそもの•若者•馬鹿者」という認識がある。
図々しくなく謙虚で、穏やかで可愛い。

今の田舎は「人がいないから仕事がない、仕事がないから人がいない」状況。
「グローバル化」から「ローカル化」すれば仕事が溢れるだろう。
でも、10年先かなぁ…

いい人は「お金がない」。
お金がある人は20メートル離れてても分かる。

(藤村さんが提唱する)「月3万円ビジネス」は…
「初期投資がいらない」「失敗しない」「人に喜んでもらえることだけやる」

この連立方程式が解けるものだけ残す。

「奪い合わない」ではなく「分かち合う」
「月3万円ビジネス」は「分かち合いビジネス」
「ビジネスとは競争して勝つこと」がこの社会。
やくざでも仁義があるのに、ビジネスは仁義すら守られない。
「月3万円ビジネス」はやってるうちに月6万くらい稼げちゃうこともある。
その時は別の人に分けてあげよう(3万円を別の人に譲ろう)
「月3万ビジネス」を5種類やれば15万になる。

市場拡大してそれを「独り占め」することがビジネスだった。
大勢のお客と接して「心を通わせること」は不可能だと思う。
お客は増えれば増えるほど心のつながりは減ってしまう。
月3万しか稼がないようにしよう!
その分は友達に分けてあげよう!
脂ぎったおじさんはこんなことできっこない。
女性や若者ならきっと分かってくれる。
今、それがウケてる。

◆コピーレフトhttp://bit.ly/sIkqfq
◆コピーライト(著作権だけは守ってね!)
という考え方がある。

田舎を「小田舎」「中田舎」「大田舎」
都会を「小都会」「中都会」「大都会」
に分けてみる。

いきなり「大田舎」に行ってしまい、新規就農で農業のみで豊かな生計を立てていくのは大変。
これで失敗する。

「中都会」に隣接してる「中田舎」がいい。
「自分で食べるものを作る」から始める。
「農業で生計を立てよう」と思うのは問題。

◯高野先生

「『業』としての『農業』ではなく『農ある暮らし』」を提案。
「半業多業」

◯藤村さん

弟子には「たった1年で自給力を培って、稼ぐための自活力を培ってもらう」
ここでは必死で働かないとダメ。
朝から晩までしっかり働くから、テーマパークが着々とできた(笑)。
「就業、修行(鍛え上げる)、授業」があるが、ここでは「修行」

大工は「家を建てれる」と思ったら違う。
組み立てるだけ。
機械(技術)は積極的に使えばいい。

「農薬は使わない!化学肥料も使わない!機械を使わない!…意地でも使わない、、」これは極端すぎて腰を痛めてしまう。
機械を使う人は機械まみれで借金まみれ。
有機農業の人は腰痛だらけ。
腰痛か借金かの両極端。

「芸者の着物と農家の機械」…
芸者は着物買うために借金まみれになってる、それと同じで、農家は機械を手に入れるために借金まみれ。
両極端にはいかない方がいい
「適切な技術、持続性を損なわない適切な技術はどんどん取り入れるべき」というのがぼく(藤村さん)の主張。
「腰痛にならない有機農業」…このレベルをあげたほうがいい。
農業を始めた人が言う台詞。
「ちょっと辛いかな」
「自分たちが食べるくらいならわけなかった」

家を自分たちで作れたら「人生観が変わる!」

「食料を生み出すことができる」
「エネルギーを生み出すことができる」
「家ができる」
これが、ささやかな自活力

合理性より文化(楽しさ、美しさ、豊かさ)が重要。
技術があることで人は幸せになれるけど、技術を暴走させちゃいけない。

今までは「都会の大学に大金使って出すことが親のつとめ」だと思ってた。
「受験校に行かせないと!」と親は必死。
でも、工学部を出たって「何も作れない子」が多い。

依存社会における競争力は、「依存できる社会がしっかりしてる」からこそまかり通る。
でもそれは、もはや風前の灯。
「ただの競争力にすぎないこと」に多くの人が気づいた。
お受験校に行ってもそれは身に付かない。

「どうしたら幸せになるんだろう?」の探究心さえ身につければいい!
夫婦でせめぎあって答えを出して行く時代。

日本の照明は明るすぎる。
部屋中、煌煌と明るい中で本読んでて楽しいかな?
刺激が多すぎて、脳の中でいろいろ排除しないと集中できない。
今の半分の明るさでも十分幸せにやっていける。

ただ、大事なことは
「正しさ」より「楽しさ」
「節電すべきか?」より「どっちが美しいか」「どっちが楽しいか」

ということ。

実は、水面下で起ってること。
日本は使用済み核燃料の最終処分場をモンゴルにするつもりだ。
モンゴルは日本から大金もらえるから歓迎してる。
藤村さんたちはモンゴルの新聞の一面記事に
「モンゴルで使用済み核燃料の最終処分場が着々と作られることに反対している」
と広告を出したら、
「モンゴル人も日本人も反対してない!!」
「ぶちこわすな!!」
と、国賊扱いで非難されている。

私たちはそのことを知らされてないでしょう?
それこそが3.11が根底の問題。
「国民の合計形成なし」で大事なことが決定してしまう。
日本は「いざというときに子どもの命を第一に考える国ではない」ということが分かってしまった!

◯高野先生
福島は最前線だと思ってる。
「除染するのかしないのか」
「避難するのかしないのか」
哲学的な課題がある。
ぼくらは「福島の人が向き合わざるを得ないこと」を学ぶために福島行っている。
何度か通って「福島の人たちとぼくらは一緒なんだ」思えたところでしか対話ができないから、今できることは話を「聴く」ことだけ。
飯館村は「巡礼」だと思ってる

◯藤村さん
那須は福島と放射線量が同じ。
那須町の人にも「避難した家族のことは尊重しよう、逃げたなんて思うんじゃない」と言ってる。
残った人は、残ったからには全力で。
那須は(福島じゃないから)少しは余裕がある。
できることは精一杯やり、住民同士、痛みをなるべく分かち合う

原発は反対も賛成の問題じゃない、もううんざり。
あり得ない、こんなものは!


これさえなければ…
原発さえなければ…
民主主義さえちゃんとしてれば…

……………

質疑応答で、私の質問。

「私は欲とか競争から降りてから、この地域で、大好きな人たちととても楽しく幸せに暮らしています。でも去年あたりからTPPについて考えると絶望する時があります。でも絶望していても何も変わらない。私たちにできることは何でしょうか?」

◯高野先生
TPPで困るのは市場に乗った時の話。
だから市場に乗せなくてもいいような、自分たちでやっていける暮らしをしていけば大丈夫。

◯藤村さん

TPPは大きなグローバリズムの最後の大きな悪あがき
これに私たちは引きづり込まれてしまうだろう。
敵は大きいから一人では太刀打ちできないと思う。
確かに絶望的だけど…絶望しなくていい。
極限になった時、人は自暴自棄になるか、時代を変革していくかに分かれる。
時代を変革していこうと思える人は「代替策」を持ってる人。
人は代替策があれば冷静にやっていける
だから、自分たちで良いと思うことを楽しくやればいい
できるだけ小さく、だけど周囲に幸せをアピールする。
幸せなことは真似したいと思うから。

唯一の武器は「みんなで手をつなぐこと」



私が講演中につぶやいたことをまとめてくれた方がいます。
http://togetter.com/li/229261

……………

懇親会♪

◯藤村さん
人は何のために生きるのか?
「欲望を満たすため?それとも、役割を果たすため?」


都会に住んでいると自然を感じるコントロールが必要。

自分を犠牲にしないで楽しんでやっていこう!
人から見て「不幸せな自分たち」ではいけない。
楽しそうだとみんなが真似をする。

藤村さん「カフェは文化の発信基地だから、非電化カフェをつくるといい」
シゲさん「よし!豊田で24カ所、非電化カフェつくるぞ!」
藤村さん「いや、まず1つでいいですよ」(爆)

途中、私のツイートを読んでくれてた松田美由紀さんから「ロックの会にお呼びして!」とメッセージいただいたので、お二人を誘ってみました~。
(来てくれるかなぁ?)

藤村さんは始終ニッコリと、人の話を「うんうん」と聴いて下さる方でした。
那須の方たちは藤村さんの存在に、助けられてるんだろうなぁって思う。


そして、私は、藤村さんとの懇親会の後、小学校ママさん(7人)の忘年会に潜入し、講演内容を再現したのでありました♪
老いてからもこの地で一緒に暮らしていく「小学校区のお母さんたち」を巻き込んで一緒に幸せになりたい!

こんな素敵な講演会を企画してくれた、環境学習施設エコットのスタッフさんたちに感謝です♡

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