バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

小学生向け講座「震災・あれから2年~本当の東北を知ろう~」レポート

2013-03-25 21:25:49 | 地震・原発事故

今日は、名古屋市緑区にある、緑児童館(http://www2.odn.ne.jp/midorijidoukan/)主催の、「震災・あれから2年~本当の東北を知ろう~」に、次女(5年)と友達3人連れて行ってきました。

家から車で1時間の距離。

道中、小5の4人は「嵐」を熱唱しとりました。わたしはというと、次女作のおにぎりが車のダッシュボードで揺れていて気になっておりました。

ここの館長は友達のもとちゃんで、ガクちゃんもスタッフをやっているという、すさまじく恵まれた児童館。子どもが自由に遊べたり、マンガが読めたり、卓球したり、バンド練習できたりと、楽しいことが盛りだくさんの贅沢な居場所でした。

豊田市には各中学校区に「交流館」があるけど遊び場としてはほど遠い。名古屋には「児童館」があるけど「区に1つしかない」(緑区の子どもの人数4万人に対して、児童館1つだって)。

これ、うまいことMIXでけんのかねぇ。各中学校区に「児童館一つ」。そしたら少子化対策になるど!


この日の講師は、気仙沼からはるばる来てくれた笠原一城くん(シャンテイ国際ボランティア会・気仙沼事務所)。

司会進行はガクちゃん。

津波の映像から始まり、震災当日や避難所生活などなどを、子どもたちに分かる言葉で話してくれました。

一方的ではなく、子どもたちへの投げかけも(これは大人の私たちも考えてみるべき事柄だと思う)。


…………子どもたちに質問①…………

朝7時、朝ご飯を食べ、お母さんとテレビをみていた。
その時、耳慣れない音がテレビから聴こえた。
「緊急地震速報です。強い揺れに注意してください。」
とても立っていられない状況。
一瞬で家が崩れた。
お母さんの姿が見当たらない。
窓から隣を見ると、近所の家も傾いたり、崩れている。
再度、お母さんを呼んでみたら、反応したが、すごく弱い声。
台所から火が上がってる。

あなたならどうしますか?

①なんとか助け出す
②無理なので助けを呼びに行く
③その他

        


正しい答えはない。
災害のときは自分で答えを決めないといけない。
先生が言ったから、大人が言ったから、ではなく「自分の判断」しかない。


…………子どもたちに質問②…………

大地震発生から1ヶ月。
あなたたちが避難してるところは「指定避難所」ではなく自主的に避難してきたところ。
そこには物資が届かない。
電柱が倒れていたりして、徒歩でしか行けない。
リアカーなどを使って10キロ離れた場所に物資を取りに行く。
全員で行くことはできないから、順番で。
人数分しか物資をもらうことはできないので、全員がお腹を満たす量はもらえない。

公園の側を通りかかったら、公園で避難してる人たちが
「あー助かった。食料がなくて困ってるの。少しでもいいから置いてってくれない?」と。

①自分たちの量が減っても公園の人たちと分ける。
②「自分たちで取りに行って欲しい」とお願いする
③その他

       

子どもたちの多くは「分ける」と言ってた。
「ご飯を食べて体力をつけてから、自分たちで取りに行ってもらう」という意見も。

実際に、被災地ではこういうことでケンカになった。
「家が流されてないだろ?」と言われてしまうことも。
(家はあってもライフラインはストップし、食料がないことは一緒)

これにも答えがない。

ガクちゃんと(子どもたちの意見に「分ける」が多かったことについて)話した。
今の子どもたちは「極限状態」を知らないこと(ほとんどの子はひもじい思いをしていない)と、学校の道徳などで大人が喜ぶ模範解答に慣れているために「分ける」判断になったのだろうねと。


…………わたしからの質問…………

震災で極限状態に陥った時、今まで「いい人だなぁ」と思ってた方が豹変したり、または「この人ってどうなの?」と思ってた人の優しい面を見たりしたことは?

と質問したところ、

「そういうケースはすごくたくさんあった」

豊かな暮らしをしていた方は、仮設住宅暮らしに耐えられず不平不満。
一方で、質素な暮らしをしていた方は「有り難い」と感謝を伝えてくれた。

特に、裕福な暮らしをしていた人は、自分の生活レベルを下げたり、自分の地位を失くすことが受け入れられないのではないか?

年配の方よりも若い方たちの方がとても協力的で状況を理解してくれたって。

※「そういう傾向」ということで、全てに当てはまるわけではありませぬ。


ものすごく、いろいろ考えさせられる素晴らしい講座でした♡


お昼ごはんに、かずきとガクちゃんがご飯に行くというので(お弁当持ってきてたけど)子どもたちを「児童館」に放し飼いにして「寿がきや(名古屋メシ)」に一緒に行ってきました。

寿がきやスプーン、目の検査にも使えて、まつげも長くなる優れもの(かずきのように横に倒すと、もれなく目の小じわになります)。

私のフェイスブックを読んでくれた安保ちゃん、寿がきやにシフォンケーキを持ってきてくれました。

午後からは、子どもたちが「もっと居たい!」と言うので、そのまま遊んでいきました。

初めて、ガクちゃんがデスクワークする姿を(うるうる)。

ガクちゃん、電話しながら計算できちゃう、デキ男だった!!

※この写真見たら経理オファーが殺到するんじゃないかと、ガクちゃん心配しとる。


14時~高校生による「読み語り」。それを覗くガクちゃん。

(職員なのでフォロしておきますと、こちら「やらせ」でございます)


楽しい1日ざんした。

世の児童館職員のみなさま、名古屋在住のみなさま、「緑児童館http://www2.odn.ne.jp/midorijidoukan/の動きに注目してくださいな。

子どものキラキラ笑顔に出会える、素晴らすぃ~い児童館っす♡


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