2/1は「とよたプレーパークの会」主催の、たっちゃん講演会「こどもの遊びとこどもの居場所」でした。
たっちゃんは、静岡で居場所作りをしていて「とよたプレーパークの会」のお兄ちゃん的存在。
2004年にたっちゃんと出会ったことが、「とよたプレーパークの会」の設立に大きく影響しとります。
「NPO法人ゆめまちねっと」http://www.h6.dion.ne.jp/~playpark/
今回は、行政の方や議員さんなどもたくさんご参加くださいました。
全員に「あなたの武勇伝は?」と聴いて、それを発表。
友だちが土管に入って抜けられなくなって消防のお世話になった話(たっちゃん)
ガソリン撒いて火をつけて山火事になりそうだった話(けーちゃん)
ターザンロープで池にポチャンしちゃった話(りえちゃん)
かぶれの木でゴルフクラブを作ったら股間がかぶれちゃった話(ナイショ)
などなど。
たっちゃんにとって、子どもとは…
A「あぶない」
K「きたない」
B「ばかばかしい」
それを博多のご当地アイドルに当てはめてみたら
H「はちゃめちゃ」
K「かたして」
T「たまがった」
……………
子どもたちは遊びの中から「人を信じられる」場面に出会っていく。
……………
今の子どもたちが置かれている環境は「競争、競争、競争」。
「共生が大事」って言われるけど、実際は子どもは競争の中で生きている。
……………
子どもの遊びは失敗だらけ。
エジソンは
「100回失敗したんじゃない。100回『これではダメだ』という方法を見つけたんだ」
と言っている。
(たごっこパーク)では、子どもたちがイカダ作りに挑戦。
大きいイカダを作ったけどダメだった。
小さいイカダを作ってみたけどダメだった。
これは「失敗」ではない。
「大イカダじゃダメ。小さいイカダでもダメ」ということを発見した。
……………
いや、別に家でやりゃいいやろ、カードゲームならw
……………
たごっこパークに9年通ってる男の子。
春も夏も秋も冬も、いつもDSをやってる。
横目で見ながらも、1度も川に飛び込んだりしない。
ある日、いつも持ってくる敷物を忘れた彼は、トンカン、木工を始めた。
「お!!珍しい、木工始めたか!」
と思ったら、自分がくつろぐ敷物を自作。
ここは、何をしていてもいい場所。
だけど、何もしなくてもいい場所。
だから「せっかくだから〇〇しろ」って声かけも要らないし、そういう声をかけられないような雰囲気づくりを全力でしている。
……………
たごっこパークに来てる子たち、お昼時にはイオンにリヤカーで買い物w
そのうち、駐車場係のおじちゃんも慣れてきて
「ここに止めていいぞ」と。
……………
子どもたちは、親からも教師からも地域の人たちからも「弱点、欠点」を指摘される。
これで、子どもたちは自己肯定感を失い、自尊感情が低くなる。
「そのままでええねん」というメッセージを。
……………
なぜ遊び場を無料にするのか?
貧困家庭の子も、生活保護を受けている子もいる。
イベントは有料だったり、親が連れてこなければいけなかったりする。
けど、 遊びだけはそういうことなしに、どの子にも参加して欲しい。
……………
(たっちゃんは)プレーパークの日、時間ギリギリに来る。
準備万端にしてしまうと、子どもはその後も大人主導で動いてしまう。
子どもたちは川遊びをする時も、自らはしごを用意する。
遊びに決まりはない。
子どもが自ら考え、行動に移していく。
……………
たごっこパークに来てる小学生の話。
「『遊んであげてる』とかこっちが上から目線じゃなくて、一緒にやったり、上下はないですね」
好きなときに好きなことをやる。
タイムスケジュールはなくて強制されていない。
かなり冒険的なこともやっているけれど、時間の流れとしては一人一人の子にとって居心地が良い。近すぎず、遠すぎない関係。
距離感を保っている。
(たっちゃんたちは)子どもを評価する人ではない。
評価されない場所が子どもたちには必要。
「どれだけ先生や親とは違う立場で存在できるか」をいつも考えている。
……………
子どもは遊びで成長する。
でも「そんなことしてて子どもは育つの?」と思う人もいる。
「遊びには価値があるの?」
「遊びで子どもの育ちを支えることができるの?」
「子どもへのまなざし」の著者、佐々木正美先生のお話し。
「エリクソン」は、子どもがそれぞれの時期で獲得したらいいなという発達課題があると言っている。
「バランス」ではなく、「順番がある」。
乳児期には乳児期の、幼児期には幼児期の発達課題があって、獲得していく。
◯「乳児期」は、基本的信頼を獲得する時期。
人を信じること、自分を信じること。
乳幼児期は、お母さん(もしくはお母さん代わりの人)が、赤ちゃんとの間で基本的信頼を育めたらいい。
「人を信じること」と「自分を信じる」ということがセットになって「基本的信頼」が養われる。
赤ちゃんはおなかすいては泣き、うんちをしては泣く。
お母さんが世話をして、赤ちゃんが笑顔になると、お母さんも笑顔になる。
それが原点。
喜びをもって育児して欲しい。
でも、子どもが思春期のお母さんで「それ、乳児期やらなかったな…」って思う方がいたら、今、この時から始めればいい。
泥遊びをしてる子どもの姿を見てお母さんが笑顔になれば、赤ちゃんも笑顔になる。
……………
◯「幼児期」は、思想力、自立性、自分を律する力がつく時。
(日本の場合は、2~4歳くらいが幼児期と言われる)
自分で何でもかんでもやろうとする。
「自分でできるからいい!」「自分で食べるからいい!」
しかし、かならず失敗する。
「自分でやろうとする☞失敗する」=それが健全。
その繰り返しが意思の力を育んでいく。
中学生で、川に飛び込む子たちは、小学生の時からたごっこに通ってた子。
中学生になってから急に来た子は、飛び込みなどをしない。
今の子たちはチャレンジしようとした時、「軽気でやろう(本気でやらない)」と言う。
つまり、言い訳を最初から作っておく。
木に登れなかった時、失敗した時に怒られるから、非難されるから、最初から「俺、本気でやってないんだ」と宣言してからやる。
10歳の子たちがもうこういう意識でいる。
……………
◯「児童期」は、自発性、積極性、創造性が育つ時。
(日本では6歳前後を児童期と呼ぶ)
自発性、積極性、創造性を養うのに「遊び」以上に重要なものはない。
自分でやってみる。
前向きにやってみる。
どんどん、どんどん創り出す。
「旬の時期」というものがある。
子どもたちの育ちにも「旬の時期」がある。
こんなことして遊ぶのはこの時期にしかない。
中高生はどしゃ降りの時には泥遊びはしない。
大人になってからはなかなか泥遊びをやれない。
……………
◯「学童期」は、社会的勤勉性が育つ時。
これは仲間との遊びの中で育つ。
「社会的勤勉性」と聴くと、「学校の宿題をきちんとやること」「放課後、掃除をやること」「手伝いをすること」「塾や習い事にせっせと通うこと」と思われがち。
だけど、学校がないような途上国の子たちは勤勉性がないの?
宿題でお掃除で、習い事で勤勉性が育つなんて全くのウソ。
「社会的勤勉性」は仲間との遊びの中でだけで育つ。
自分たちで課題を設定し、自分たちが設定した課題をクリアするために仲間と協力しあう。
それで「勤勉性」が育つ。
親や教師や指導者が設定した課題をこなしても「勤勉性」は育たない。
学校教育は「教えられる」ばかり。
「遊び」は塾や習い事や学校教育と違って、「教える」時間がたくさんある。
……………
◯「思春期」は、アイデンティティを確立する時期。
価値観を共有できる仲間が必要。
学童期はなるべく広く、いろんな仲間といろんなことして遊ぶことが大切だけど、思春期は「自分とは何者か」を見つめるために、ごく少数の仲間がいることが大事。
女の子たちは鏡をのぞくようになる。
ちょっとした髪型、襟の角度、スカートの丈…
「他者から自分がどう観られるか」が気になる。
周りからどう思われるかな?と。
同時に、内面を写す鏡が必要。
思春期には価値観を共有できる仲間が必要。
(たごっこでは)プレーパークでDSをやりながら、「こんな中でDSやったり携帯やってるの、俺らくらいだよな」と言いながら、進学のことなどを話していく。
こんな「価値観の共有」が必要。
……………質疑応答のたっちゃんの回答から……………
一緒に市民活動していると、考え方の違いや価値観の違いなどいろいろある。
「子どもたちにどんな育ちをして欲しい?」
期待は押しつけになる。
(さっきの)その時期その時期の発達課題は、「目的」ではなく「結果」。
「目的」にしちゃうと本末転倒になる。
「せっかくだから◯◯しなさい」は自発性や社会性や勤勉性は獲得されない。
「何をしても良いよ。けど、何もしなくてもいいよ」に(たっちゃんとみっきーは)力を入れてる。9年間通っているけど、絶対に川に飛び込みをしない男の子がいる。
「飛び込みしなくていい」ってことには力を入れてきた。
「あんたも飛んでみなさい」って周りの人も言わない雰囲気をつくりたい。
その雰囲気づくりを9年かけてやってきた。
たごっこパークには、 「けしかけられてやる」「言われたからやる」「ほんとはやりたくないのにやる」子はいない。
その分、ケガのリスクは少ないのかな?
(大人が決めた)「プログラムが決まってる時」にケガが多い。
……………
Q.「見守り」といいつ止めたことはありますか?
もっとやれ、っていつも思ってる。
どれだけエスカレートしても「もっとやれ」と思っている。
ただし、「遊び」ではなく「イジメ」ではいくつか止めてきた。
子どもたちであっても人権侵害は許されない。
子どもたち同士でも人権侵害するとき、例えば、「年上が年下に一方的に」とか、「大人数がよってたかって」とか。
ある時、小5の男の子が年下の子たちに賭けをふっかけた。
「買ったら50円もらえる」ルール。
小5男子は、自分の作ったルールだから連戦連勝。
小5男子にみっきーが「てめぇ、ふざんけんじゃねーぞ」と(極道の妻バリにw)怒った。
この子は 、母子家庭の男の子だった。
母親は夜の商売をしてた。
たごっこパークに来ても「帰りたくないなー」って言ってる子だった。
みっきーが「てめぇみたいなやつは二度と来るな」と言ったら、たごっこのない日はたっちゃん&みっきーの家に毎日家に来るようになったw
似たような事例はある。
けれど、たごっこパークで育ってきた子たちが介入して、止めることも多く、だんだん、たっちゃんとみっきーが出る幕がなくなってきた。
「あれだけ自由にしてたらケガをするだろうな」って判断も、子どもたちは自分たちでできる。
子どもたち自身が「ここのラインで」ってところで止める。
……………
Q.「2歳児のどろんこ遊びに抵抗があるけれど…」
森のわらべ多治見園のともちゃん園長先生曰く、
「大変さは分かるけれど、『やりたい』子どもを押さえつける方がもっと大変。魔の2歳児の時は、子どもの言うことを聴いちゃった方が子育てがラクになる。満足した子は、着替えもスムーズだったりする。泥んこ遊びをさせて、その子の嬉しそうな姿を見て、親が『良かったな』って思えたらいいな」
たっちゃん曰く
「プレーパークのような場所に行くと、そういう遊びにおおらかな大人が多いから『いいんだ、こんなことさせちゃって』って思えて、自分の枠がどんどんはずれていく」
……………
Q.市民活動をしていく上で大事なことは?
「『なぜ?』を大事にしていくこと。市民活動をやっていると打ち合わせや会議が多くなってしまう。講演会を企画したら、プロジェクターはどうする?など、そういうことに時間がかかってしまい、そこ中心になるとぶつかることも多くなる。だから原点に帰ることが大事。『なぜ私たちは、参加費無料の遊び場を地域の子どものためにやってるの?なぜ、それを続けようとしているのか?』の確認作業を、社会的な大きなできごとを含めながら、飲みながら、たき火を囲みながら話すことが大事。」
……………
Q.ケガについて聴かれたら。
「今、子どもの自殺は、未成年+学生=1200人。1年にそれだけの子が自死している。そして、毎日どこかで900件新たにイジメが起こってる。しかしこれは氷山の一角。心が折れている子はたくさんいる。擦り傷・切り傷・骨が折れたって、生きてて、笑っていればいいじゃん。大やけどや大けがすることもあるかもしれないけれど、自死の数字を目の当たりをすると、こういう場を提供し続けたいと思う。「責任を回避する最高の方法」はこの活動をやらないこと。これをやらなければ責任を問われることはない。その代わり、毎日、3人の子どもが自死し。イジメのターゲットになっていくことに対して、目をつぶればいいだけのこと」
………………午後の講演…………
校内暴力が起こっているのは小中学校合わせて、32,521校、1,032万人中
42,089件/年。
年間授業日数200日。毎日200件、小中学校で起こっている。
イジメ事件…181231件
中学生の不登校は3,589,774人中、94,836人。
【内訳】
◯1年 21,895人
◯2年 33,716人
◯3年 39,225人
高校生の長期欠席生徒数は3,351,367人中、56,292人。
中退・退学が54,000人いる。
長期欠席と合わせると、11万人。
中学生の不登校よりもはるかに多い。
中学生で登校していて出席扱いだけど、教室に入れない子は10万人以上いる。
適応指導教室等 27,316人
保健室登校など 45,028人
その他、出席扱い 31,175人
高校生不登校+中退=110,229人
就学援助児童生徒数
生活保護家庭および準ずる家庭、いわゆる貧困家庭の小学生・中学生 1,032万人中
155万人
※1995年には77万人だった。つまり、ここ20年で、約2倍になっている。
児童虐待
児童相談所相談受理件数は66,807件
虐待死 58人、無理心中 41人(平成24年度)
小中高生の自殺者数=336人(平成24年)
ほぼ毎日1人、自死を選んでいる。
未成年587人、学生生徒971人。
……………
子どもたちには「受け止めてくれる人がいる」「ずっといられる」場所が必要。
中学校の先生は、毎時間、教科担任が違う。
教師は毎年代わるので、 4月でリセットされる。
よほど優れた先生でないと目につくのは、子どもの「弱点」「欠点」「苦手なところ」。
地域の人、プレーパークの人などの、地域で長年子どもたちを見守り続けている人たちは
「あんたのこと、おばちゃん知ってるよ!」
長く関わって、その子を見続けていると、長所や利点が分かってくる。
子どもにとってそういう大人は「自分のあるがままでいられる人」。
……………
小学校で1番だった子たちが、進学校に行く。
そうすると、今まで1番だった子も、50番、100番、と順位が下がってしまう。
人と比べて優れていることは、「自信」ではなく「優越感」。
順位が下がると、「優越感」は「劣等感」に変わる。
もし、誰かをターゲットにしていじめることができたら、その「劣等感」が「優越感」に変えられる。
こうしてイジメは起きる。
……………
たごっこパークの子どもたちは、教育学部の生徒よりも「遊びのスキル」を持っているから、
「教育学部は使えねぇな」と言ったりするw
………
お母さんが育児ノイローゼになるほど育てにくい子がいた。
この子のことを見続けていたら「集中力がある子」ということが分かってきた。
いつもは、 (たっちゃんは)「釘打ってー」って言われても手伝うことはないけれど、ちょっと手伝えばこの子は続けると分かっていたから手伝った。
釘を1本手伝っただけどなのに「作 たっちゃん、かずまさ」と作品に書いてくれた。
(しかも、名前を最初に)
………
学校の先生が「運動会で1位だったら全員に焼き肉をおごってやる」と言った。
一見、良い話のように思えるが、先生がこれを言ったことで、クラスメイトが、運動のできない子に
「おまえ、運動会に来るなよ」
と言うようになった。
これで不登校になった子がいる。
………
Tくんは、他の子と混じれない。
たっちゃんは基本、子どもと一緒に遊ぶことをせずに見守るスタンスだけど、他の子と混じれない子がいると相手をすることもある。
そうすると、他の子たちが「珍しい!たっちゃんが遊んでる」と言わんばかりに寄ってくる。
そうなると(たっちゃんは)「トイレ行ってくるわ。タッチ交代」と言って子どもと代わる。
そこで、子ども同士の関わりが始まる。
Tくんは自作のボードゲームを持ってきて、Tくんしか分からないルールなのに、必ず相手を勝たせてあげる。
南相馬に遊び場づくりに行ったとき、Tくんの作ったガムテの動物は大好評だった。
いつもたごっこパークでは ゴロゴロしてるけど、南相馬ではよく働いていた。
いつも働いていないのに、みんなの動きを見ていたんだなぁ。
ある日は南相馬の子たちの話をずっと聴いててあげた。
「また来てね」と言われた。
必要とされているから、Tくんは「また行きたいな」と言っていた。
………
子どもたちに必要なのは「支援」ではなく「理解」。
様々な問題が抱えた子たちがいる。
申込が必要なイベント、保険に入らないといけないイベントでは、出会えない子がいる。
だから、たっちゃんは「参加費無料」「誰でも参加自由」な遊び場にこだわる。
………
2008年6月・秋葉原無差別殺傷事件。
犯人は「根拠がないのに自信がある人がたまに居ますけれど、正直、殺意がわきます」と。
ずっと偏差値の高い学校にいた。
音楽も得意、英検も偏差値も高かった。
他の子と比べて、大人が比べた評価軸でちょっと上だった。
しかし、途中から、彼にとって「人生負けっぱなし」。
根拠がある自信しかなかったのだ。
自己肯定感が非常に低かった。
「根拠のない自信」をつけるには、「友だちとの遊び」に限るだろう。
友だちとの出会いによって自信をつける。
今日を共に生き「また明日ね」と別れる日々を。
何気ない日常を重ねるその先に希望があると信じて。
………
校内暴力は、わざわざ自分の学校でやる。
所属する学校の先生を殴ってみたり。
ガラスを割りたいだけならガラス屋さんに行けばいい。
消化器をぶちまけたいならどこでもいいし、壁に落書きをするならどこでもいいなら。
わざわざ所属している学校でやるのは「俺にとって」「私にとって」中学校が居場所になって欲しかった、という子どもからのメッセージ。
………
大人は「問題がある子」「困った子」というレッテルを貼ってしまう。
けれど、そう言われてしまう本人が一番困っている。
「なんでぼくばっかりお父ちゃんに怒られちゃうんだろう」
「なんでぼくばっかり忘れ物しちゃうんだろう?」
「なんでぼくは友だちに排除されちゃうの?」って思ってる。
「本人が一番困ってるよね」って視点にたつと、「支援しなきゃ」から「理解しよう」に代わる。
………
「障碍」という意味は、「流れをせき止める石がある」という意味。
大きな石が目の前にあって、スムーズに水を送ることができない。
だから私たちがやれることは、「大きな石を取り除く」とか、「その石を小さくする」ことや、「別の流れをつくる」こと。
関わりを持つことによって軽減されることもなく、大変になることもある
………
子どもには、「一度に」「否定的」に怒らないこと。
「水を出しっぱなしにしちゃダメ」ではなく「水は止めてね」と言えばいい。
「ゴミをポイ捨てするな」ではなく「ゴミはゴミ箱に捨ててね」と言えばいい。
たごっこで「プラゴミは、『プラゴミ』入れに入れてね」と言ったら、子どもたちは、プラマークが書いてあるのを探して探してゴミ箱に入れてくれた。
「しっかりやりなさい」「何度言ったら分かるの!」のような抽象的な怒り方ではなく、叱るときは「肯定的」に「具体的」に。
「何度言ったら分かるの!」と言われて、子どもが「3回言ったら分かる」と答えたら「そんなこと聞いてんじゃないの!」と言われてしまうから、子どもはうそをつくようになったり、答えなくなったりする。
全ての子に同じような関わりを。
………
「かりそめの理解」でいい。
青ばっかり身につけてるから「青が好きなんだね」って言ったら「俺、緑が好きなんだけど」って。
子どもは大人に「おまえなんかに分かってもらいたくない」って思ってるかもしれない。
………
子どもが3歳くらいから「うちの子、他の子とちょっと違う?障がい?」と思い始めても、病院に見てもらう勇気が出るには5年くらいかかるときもある。
そういう親の心情を理解してあげたい。
たっちゃんたちは親御さんに「診断してもらったら?」と声をかけることはない。
たっちゃんがするのは、親御さんに「子どもの持ち味を伝え続ける」こと。
お母さん側から相談を持ち込まれることもある。
………
居酒屋がどうして心地良いか。
大将がいて、女将がいて、どこのどういう人か分からない常連客がいて、みんなで居心地の良さを創っている。
たごっこの場合は、たっちゃんが大将で、みっきーが女将。
そこに来る子っちで雰囲気を創っている。
たっちゃんたちの活動に応援を!
http://www.h6.dion.ne.jp/~playpark/member-support/index.htm