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うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

サマーウォーズ

2009-08-09 02:53:36 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



名作「時をかける少女」から3年、細田守監督以下、同一スタッフで製作された作品「サマーウォーズ」です。
正直なところ、こじかに言われるまでまーったく存在を知りませんでした。
言われてもピンと来ず。
予告見てよーやく「これは観なきゃならん!」となったのでした。
予告や宣伝イラストから受ける印象は「アナログな世界を描いた映画」なんだけど、期待に反して?中身はデジタル世界のお話です。
デジタル vs アナログというか。
バーチャルネットワーク vs 家族ネットワークというか。
実際は、AI vs 人間なんだけども。
なにしろまーったく前知識無しで観たんで、冒頭は何の映画か分からずじまいでした。
「”ぼくの夏休み”か?」みたいな。
それが、一通のメールから一気に作品のスイッチが入り…

作品の舞台は、時代的には現代なんだろうけど、「OZ」と呼ばれるネットワーク…-というよりもバーチャルワールド-…に依存している世界。
インターネットプロバイダが一社独占と考えれば分かりやすいかも。
ただ、OZはプロバイダどころじゃなくて、携帯電話やメールに始まり、ショッピングや官公庁の手続き、更には信号や交通機関の管理、果ては原発や人工衛星に核ミサイルまで、という、およそ「ネットワーク」と呼ばれるモノ全てを支配?する一大ネットワーク。
そんな世界に、知識欲旺盛なハッキングAIが解き放たれ、世界は大混乱。
それに挑むは、数学の天才だけど、それ以外は平均以下?な少年・健二と、アナログな田舎の大家族である陣内家。

このデジタルとアナログの対比が非常におもしろいんです。

陣内家の人達は個性派揃いで、愉快な人達。
その一家を束ねるは、90歳の誕生日を迎えるおばあちゃん。
その誕生日を祝うために、親戚一同勢揃いするっていうのが、物語の始まり。
ことらも両親が大家族だったんで、お盆や正月には似たような光景が繰り広げられていました。
そういう意味で懐かしかったですね~。

そんな話はおいといて

おばあちゃんの誕生日を祝うため親戚一同集うはずが、OZの混乱により「いつ着くか分からない。」との連絡が次々と。
異常事態を察したおばあちゃんは、「あんたなら大丈夫。あんたがやらなきゃ誰がやるんだいっ。」と、あらゆる人に激励の電話を掛けます。
その中には国を動かしてる人たちも。
みんなが為す術無く呆然としてる中、何の迷いもなく、自分の出来る最大限のことを行うその姿に感動。
当然、健二や陣内家の人達も心動かされ、冗談じゃなく地球を滅ぼそうとするAI・ラブマシーンに戦いを挑みます。
(「モー娘。か?」のセリフにゃ笑った

物語の最初から最後まで、常に中心にはおばあちゃんが居ました。
昔気質と言えばそれまでだけど、ホントに芯の強さを感じさせる、魅力ある人物でしたね。
こんな人に励まされたら、がんばらなきゃ仕方ないよな~。
この作品のアナログ面を象徴するお方です。

そして、この映画はデジタルの恐ろしさと良さの両面を、とてもうまく描いてます。
恐ろしさの象徴はラブマシーン。
デジタルに依存してる世界に強力無比なウィルスが入り込んだら…というのを、分かりやすく描いてます。
ネットワークがOZひとつだけなのも、作品をシンプルにするための工夫だろね。
ラブマシーンのやりたい放題により、世界中が大混乱。
OZマーシャルアーツでの世界チャンピオン:キング・カズマ(彼も陣内家)でさえも歯が立たない中、次に挑むのがヒロインの夏希。
勝負は花札で。(当然、OZの中で)
初めは有利に勝負を進めるも、ちょっとした油断で、一転、危機に陥ります。
そんな中、助けに入るのが、見ず知らずのドイツの少年。
この少年の行動を皮切りに、事態の推移を見守ってた世界中の人達が、一斉に助けに入ります。
この辺りの展開はかなり感動的。
ネットって悪いことばかりじゃないんだぞ。世界中の人と繋がってるってのはステキなことなんだぞ、と感じさせられるシーンです。

おかげで勝利し、人工衛星を原発に落とすという、ラブマシーンの陰謀は阻止されます。
が、ラブマシーンは最後のあがきをし…

最後の最後に、やられっぱなしだったカズマはリベンジ果たし、裏方に回ってた健二は一躍、陣内一家の命運を背負い…と、最後までハラハラさせられっぱなしでした。
よく練られた作品だなぁ~と、ホントに感心。「トキカケ」もそうだったけど、ツボをよく分かっていらっしゃる。
観なきゃ損な作品ですよー。


公開初日に観に行ったんだけど、その日は映画の日で、しかも土曜日。
…の割には堺浜はあまり混んでなかったんだけど、ほとんど宣伝してないにも関わらず、客席は半分は埋まってました。
トキカケ効果かなぁ?なんてこじかと話してたんだけども。
これから口コミで、どんどん動員伸ばしていくことでしょー。
…ひとつ気になったのは、ネットに全く無縁であろう初老の男性が、途中で席立ったこと。
インターネットがどういうモノか分かってない人には「サマーウォーズ」の世界は理解できないかもしれませぬ。
トキカケと違って、観客を選ぶ作品かもしれませんねぇ…。



…で、一週間空けて、2回目の鑑賞に行ってきました。
内容分かってるはずなのに「泣いた。笑った。感動した。」
間違いなく名作ですねぇ~。
レイトショーにも関わらず、席は半分は埋まってたし。
2回目となると、ちょっと冷静に観れるんで、色々な細かい点に気付くことが出来ました。なかなかよく考えられてますよ。ホント。
今回も入道雲での演出がされてたしね。
実は1回目観た時は、山下達郎の主題歌にちょっと違和感感じてたんですよ。
「奥華子の方が合うんでない??」って。
ところが2回目の時は達郎ソングが妙にしっくりきてて。
「あれ?合ってるやん。」って。
先入観の問題かねぇ…?

トランスフォーマー リベンジ

2009-07-04 00:25:41 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



やっぱり出たかの続編「トランスフォーマー リベンジ」です。
前作の時に「キレイに終わったし、続編はやらない方が~…」なんて言いましたが、公開されると気になるんで、観てきました。
いやはや、前作に比べてスケールのデカイことったら。爆破・破壊もてんこ盛りで、絵面もハデハデで。
男の子大喜びの映画ですよ。これは。
素直に、おもしろかったです。
見事にアップデートしたな~って思いました。
きっと第3弾もやるんだろうけど、このまま拡大路線で行くのかなぁ?作るの大変そう…。
ただ、マイケル・ベイのコンセプトとして「続編ではなく、一作品として完結している物を撮る。」というのがあるそうで。
だから、前作もそうだし、今作もキレイに終わってます。
まぁ、メガトロン達は生き残ってるから、続けようと思えば続けられるって状態だけどね。

観てた時はそうは思わなかったんだけど、終わってから振り返ると、
今回は「トランスフォーマー + インディジョーンズ(ナショナルトレジャー?) + ターミネーター」だったなぁ~と。
ターミネーター要素はちょっとだけだけど。
でも実際、女ターミネーターみたいの出てくるし。人間に擬態したトランスフォーマーだけども。
こいつに関してはツッコミどころいっぱい。
・ディセプティコンが血眼になってサムを探してる中、どうやってサムが入学する大学を知り、先に学生として潜入したのか?
・なんでバンブルビーが気付かないのさ?
・逆に、バンブルビーってことを、なんでこの女ターミネーターは気付かないのさ?
・チューしても気付かないくらいだから、ホントに生物に擬態出来るトランスフォーマー?
…まぁ、あまり言うまい。

オプティマスを蘇らせるためのマトリックス探しは、雰囲気的には「軽いナショナルトレジャー」だったんだけど、シャイア・ラブーフが出てるから、やっぱ「インディ・ジョーンズ」でしたね。
まぁ、謎解きアドベンチャーは主題じゃないんで、そこまで凝ってはなかったんだけど、それが逆によかった気がします。
これで凝った謎解きを展開されると、ロボット要素やら謎解き要素やらが主張しすぎて、共倒れになってたかも?
危ういバランスをうまく保ったなと、ちょっと感心したり。

バンブルビーのお茶目さんぶりも健在でした。
サムにお別れ言われて号泣するところとか。
サムの彼女はミカエラしか認めず、言い寄ってくる女の子には嫌がらせするところとか。
あと、今回のバンブルビーは、気持ちいいくらい強かったな~。
何体のディセプティコン倒してる事やら。

爆破シーン等は、なるたけ本当に破壊っていうのがマイケル・ベイの手法らしいけど、今回はさすがに無理だったろうなぁ…。
世界遺産を破壊しまくりだもん。
空母も沈めたしねぇ。
どう考えてもCGなんだろうけど、全然違和感無かったです。
ここで不思議に思ったのは、基本的にCGだらけの映画には懐疑的であるにも関わらず、この前の「ターミネーター4」や「アイアンマン」、「トランスフォーマー」、あと「スパイダーマン」なんかには違和感感じないんですよ。
逆に「スピードレーサー」や「ヤッターマン」はダメだった。「スターウォーズ1,2,3」もダメかなぁ…。
要するに「いかにもCG」じゃなければ、大丈夫みたいです。勝手な話だけども…。
パコ」なんかは、実写部分をアニメ方向に振ってたから違和感無かったんですよね。ちゃんと絵面が統一されてた。
「スターウォーズも統一されてるだろ~」って思うんだけど、この場合は「4,5,6」という作品が先にあったからねぇ。
あのアナログ映像に思い入れあるもんで、「1,2,3」のデジタル映像は違和感の固まりでした。

基本的にロボットがメインの映画なんだけど、人間をちゃんと描いてるところが好感。
普通の大学生になりたいサムとか。
冷や飯食わされながらも、愛国心でいっぱいのシモンズとか。この人は今回もいい味出してます。もはやこのシリーズには必須のキャラですな~。
レノックスはもうちょっと活躍して欲しかったなぁ。前作でカッコ良かっただけに。
サムのお母さんは相変わらずウザい人だったけど、お父さんはちゃんとお父さんしてました。今回は。
ところどころ下ネタが入るのはアメリカンテイスト?

いろんな要素がてんこ盛りの娯楽大作でした。
「この調子で行ったら、次はどうなるんだ?」という意味で、次作が楽しみです。
まぁ、やるなら次は完結編となるだろうけど。


最後の疑問。
「ザ・フォールンはプライムしか倒せない。」
何故?

ターミネーター4

2009-06-16 00:18:57 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



何度も書いてる気がしますが、「ターミネーター2」はことらの中で5本の指が入る程好きな映画です。
ヤホーで調べた訳ではないですが、俳優さん達の間でも「ターミネーターシリーズ」の中では「T2」が一番好きという方が多いようで。
今回の「ターミネーター4」のジョン・コナー役:クリスチャン・ベイルもその一人。
ところが彼は「T4」のオファーがあった際、その時は即断ったそうで。「これ以上、続編を作る意義が無い。」ってことで。
確かに「T3」がアレだったしなぁ…。
でも、監督のマックGは「クリスチャン・ベイルが引き受けてくれなければ、製作しない。」とまで考えていて、そこから話し合いを重ねて、納得出来る脚本に仕上げたらしいです。故に6年も掛かったのかな?
「T4」製作のウワサは「T3」公開終了直後くらいからありました。
その時は、「T3」がアレだったし、「おいおい、まだやる気かよ。」と思ったもんでしたが…。
でも、予告の映像観て、なんともカッコ良く思ったんですよね。わざと色調落とした絵造りとか。
それに歴代シリーズは全部観てるんで「やっぱ観なきゃなるまい。」と。
義務?

さて、感想は~
思ってた以上におもしろかったです。
歴代シリーズの中では一番出来いいんじゃないかな?
…それでもやっぱり「T2」が一番好きですが…
映像技術の進歩か、ターミネーターの存在や動きが、本当にそこに存在してるかのようで、異様に怖かったです。
劇場出た後でも、暗闇なんかで2つの赤い光点があると、かなりギョッとしたり…影響されすぎ??


映像の凄さは見所の一つだけど、ストーリーもよく練られてると感じました。
基本は人間と機械の戦いだけど、ちゃんと人間が描かれてるんです。
「人間 vs 機械」という構図から考えて、人間は一枚岩になってるかと思ったら、全然そうじゃなかったりとか。
安全な所で安穏としてる抵抗軍の偉いさん達とか、困ってる人が居ても助けない人間とか、女と分かると襲いかかるオッサン共とか。
「居るよなぁ、こんなヤツ。」っていう人達がちゃんと出てくる。
そういうことも含めて「人間とはなんぞや?」というのがテーマの一つになっていて、それを象徴するのが、人間と機械のハイブリッドたるマーカスの存在。
ジョンの「司令部はマシーンのように冷徹に戦えと言う。マシーンと同じなら、勝利に何の意味がある。」というセリフも然り。
「T3」に足りなかったのは、こういう哲学的要素だなぁ。
ともあれ、マーカスの存在の謎解きがストーリーの柱にもなっていて、そこに全てが結び付いていく。
スカイネットの狡猾さもそれで浮き出されて、一筋縄ではいかない強大な敵というのを感じされられます。
舞台は2018年なんだけど、抵抗軍が使ってる兵器は、あくまで現用兵器というのもポイント高かったかも。
地上爆撃でA-10サンダーボルトが出てきた時は「おお~、分かってるなぁ~」なんて、変に関心したり。
A-10は地上攻撃用だから、ドッグファイトに弱いってのもちゃんと描かれてたし…って、ハンターキラーは規格外か??
確か新シリーズは3部作だったと思うんだけど、この調子で作ってくれるなら、先が楽しみだ~。


一応、前作知らない人でも観れる作りにはなってるんだけど、やっぱり「T1」「T2」だけは観ておいた方がいいでしょうね。
「T3」はいいかと。
「審判の日」が起こったのは一目瞭然だし、「T3」に関連しそうな事柄って「最も優秀な物(T-X)でも失敗した(ジョン・コナー殺害)。」っていう一言だけだし。もしかしたらT-XじゃなくてT-1000の事かもしれないし。
「I'll be Back.」や「Come with me If you want to live.」のセリフもちゃんとあるし、その他にも、前作観てるとニヤリとさせられるところが随所に。制作陣もこのシリーズは好きなんだなぁ~と感じます。

今回は色んなターミネーターが出てきます。
バイク型の「モト・ターミネーター」がえらいいいエンジン音させてるなぁ~と思ったら、大元がドゥカティだった…って、それは置いといて。
人型のメインはT-600。シュワルツェネッガー型のT-800の、二世代前の機体。
こいつは抵抗軍にとって、まだなんとかなる相手のようです。
動きがのろい。後頭部に弱点がある。装甲がチタン合金じゃない(マシンガンで破壊出来る)。などなど。
ところが、この時点での最新型T-800となると…
後半、真打ち登場!って感じでシュワ型T-800が出てくるんだけど、このシーンはちょっと鳥肌モノでしたねー。
ダダンダンダダン♪という例のメインテーマと共にカメラがゆっくりパンして、シュワルツェネッガー登場。(デジタル出演なので若い!)
圧倒的強さでジョンを追い詰めます。マシンガンもクレネードも効きやしない。
ニヤリとすると共に、恐ろしいシーンでもありました。
この、ジョン vs T-800は、「T1」のサラ&カイル vs T-800、「T2」のT-800 vs T-1000のオマージュ。
両作品の対決シーンを、最新の映像技術で観せられてるようでした。おかげで怖いのなんの。
しかもギョッとする展開になるし…。


ターミネータシリーズを観てて思うのは、いくら未来を変えようとしても、結局、起こるべき事は起こってしまい、何も変わらないということ。
多少のディテールは変わっても、出来事そのものは変わってないんですよね。
「BACK TO THE FUTURE」では簡単に変わってたんだけどねぇ…。
サイバーダイン社を爆破しても、結局スカイネットは開発されて「審判の日」は起こってしまったし。
いくらターミネーターを過去に送り込んでも、ジョン・コナーの存在は消せなかった。
うちらは未来の出来事なんて知る由もないんだけど、もし大きな流れが決まっていて、それが何やっても変わらないとしたら、ちょっと怖いですね…。



観に行ったのは、公開初日のレイトショー。
いくら初日とはいえ、レイトショーなのに満席でした。
意外だったのは、家族連れやお歳を召した方が多かったこと。昔から観てる人達なのかなぁ?
隣で観てたお父さん。本編上映中は「うわっ」とか声出して観てたのに、エンディング始まった途端「ぐぅー」と高イビキ。
お疲れだったのかのぉ?

ROOKIES - 卒業 -

2009-06-05 21:22:49 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



「ROOKIES -卒業-」- 言わずと知れた、大ヒットドラマの劇場版です。
うちらもこのドラマは大好きで、数ある作品の中でも5本の指が入るくらい好きなドラマです。
と言ってるけど…実はもう少しで見逃すところだったんですね。
放映当初はあまり食指が動かなかったんです。録画はしてるけど見てないって状態が続いていて。
第1回が2時間スペシャルってのも、うちにとっては悪影響でした。「いきなり2時間拘束されるのかよっ」みたいな。
もうひとつ。確かあの頃は「おせん」「めぐる」と、見るべきドラマが多かったのもあって。
…結果的に「おせん」は期待外れで、途中で見るの止めたんだけども…。
あれはなー、蒼井優はよかったんだけど、周りがなー…。
で、3話くらい録り溜めた頃に「もう、見ないし、消そうか。」なんて話をしてたんですよね。
でも、なにやら面白いらしいし、評判もいいってことで、腹決めて見ることにしたわけです。
これでダメだったら録るの止めようってことで。

で~、めっちゃめちゃ面白かった訳で。

「あぶなかったーっ。こんなイイ作品見逃すトコだったーっ」って、話してました。

いつものように、一通り見終わってから原作読んだんだけど、熱い世界観はそのままでしたね。
しかも、原作の欠点をちゃんと補ってる。
野球部再開のきっかけが御子柴ってのは大きいですね。ドラマ版は。これで全てのエピソードが生きてくる。
原作の方は、小林先輩って誰やねんっみたいな感じで。
川藤はそのままだったな~。ホントかウソか、原作者が、佐藤隆太が役者として成長するまで、ドラマ化の許可を出さなかったって話もあるし。
掛布先生には笑わせていただきました。絶対、天野見て描いてるよな~。


さて、映画の方は、原作読んだ方なら予想したであろう、笹崎戦が中心になってます。
ことらも、当初は全くのオリジナル脚本か?と考えたんだけど、よく考えりゃ笹崎戦やってないなぁ。川上出てないなぁ。じゃあ、映画でこれやるなと、予想してました。
笹崎戦+ドラマで省略されたエピソードって感じですかね。

そして、作りも画面サイズもなにもかも、良くも悪くもドラマの時そのままでした。
これがねぇ、色々な問題孕んでましてねぇ。
というのは、
ことらは、ドラマ終了の時点で赤星が出てたの見て「ん?こりゃ、まだ続きがあるな。」と思った。
こじかは、ドラマ終了時点で、ホントに終わったと思った。(確かにキレイに終わったし)
なので、
ことらは、ドラマの続きとして見た。(逆に言うと、映画として見なかった)
こじかは、「THE MOVIE」として見た。

…この差はめちゃめちゃ大きいですよ。
おかげで、上映後の会話の盛り上がらないことったら、もぉ。
まぁ、「映画ならでは」という要素が無いのは確かです。ホントに「ドラマの続き」
だから、ドラマ終了時点からの時間差がちょっとつらいかな?って感じ。
ドラマをだーっと見て、それから映画版見れば、また印象も違うと思います。
この作品に関しては「観る」じゃなくて「見る」でないと、物足りなく思うかもしれないですね。


上映時間は2時間17分もあるんだけど、正直言って足りないです。
といって、セカンドシーズンとしてしまうと、時間が有り余ってしまう。
前後編で、5時間くらいあれば良かったのかも…。

全体的に駆け足です。特に後半。
前半はゆっくり始まるんだけど、だんだん足早になっていくんですね。
で、尺の短さが人物描写に影響する。
笹崎側の人物像には一切触れられません。
川上なんて安仁屋と因縁あるんだから、きっちり描いてくれれば話盛り上がるのに…。
ニコガクナインにしても、ドラマでよくやってた「ここで過去のシーンが入って盛り上げて~」っていうのがほとんど無い。
おかげで、せっかくの「ROOKIES」なのに、なーんか薄っぺらいんですよね。

若菜不幸ななぁ~っていうのも、気になった点。
原作で2回も指ケガしたっけ?って、それが頭から離れなかったんですよね。
で、原作引っ張り出して、やっと理解。
原作は、先に笹崎戦があって、そこで若菜負傷。
続く目黒川戦の前に、安仁屋、関川が負傷。
こういう順番だったんだけど、ドラマでは笹崎戦やらなかったんで、つじつま合わせるために、ここで若菜も一緒にケガしたんですよね。
映画では笹崎戦扱ったんで、このままではストーリーに食い違いが生じるってことで、若菜2回目のケガ。
このおかげで、彼は甲子園でプレー出来なかったんだろうなぁ…せっかく夢叶えたのに。。

御子柴がケガするのは映画だけのオリジナル要素だけど、赤星がすんなり野球部に入るという意味で必要だったんだろなと思います。
ここも尺の関係だろねぇ。
原作ではもうちょっと時間掛けてるもんね。
安仁屋 vs 赤星は見たかったけどなぁ。
あと、ニコガクナイン vs 赤星の体力測定とか。
もっと言うと、関川の本気モードもやって欲しかった。
逆に、濱中のツバ吐きは無くてよかったです。

色々苦言呈してますが、ラストの、ニコガクナインが川藤に感謝述べるシーンはイイですよ~。
この作品の集大成っていうか。「これがやりたかったんだろうな。」って感じます。
塔子ちゃんに13番の背番号付いたユニフォームあげるところも良かったなぁ~。


うちらとしては、「ROOKIES」の熱さや盛り上げ感に期待してたんで、ちょっと物足りない作品でした。
とはいえ、劇場版という枠で捉えると、おそらくこれが一番のまとめ方だったんだろうなぁ、と理解してたり。
そこかしこに大人の事情が見え隠れするもんでねぇ。。
悪くはないんです。
一言で言うと「無難」。



しっかしまぁ、ROOKIES人気は大したもんで。
客層の若いこと若いこと。
中学生くらいの子が一番多かったかな?続いて小学生。次に高校生って感じ。
うちらも含めて、カップルは少数でしたね。
こうなると、若干マナーに不安を覚えてたんだけど…。
安仁屋の最後の一球の無音のシーンで「プルルルルー」
…台無し。

ヤッターマン

2009-04-11 00:21:04 | 映画


「一体どんな客層なんだろ?」と興味津々だった作品「ヤッターマン」です。
リメイク版のアニメは見たことないんで、なんともなんだけど、たぶん子供は観に来ないだろうと思ってたんですよ。
30代40代で客席は埋まってるんだろうと。
ところがところが、結構子供の多いこと。何に期待して観に来てるのか、正直分からなかったですねぇ…。
観終わってから、なーんとなく分かったけど…それは後述。

正直、内容には期待してませんでした。まぁ、バカ笑い出来たらいいかなと。
感想ぶっちゃけると…「微妙。」
「アニメなら、このノリはいいけど、実写でやられるとキツイなぁ。」というのが多いと感じたんですよ。
特にバージンローダーのトコやな…。
基本的にヤッターメカは弱くて、メカの素で逆転っていうのが昔からのパターンだったけど、これも実写でやると痛々しいのよね。
ヤッターワンがボロボロのボコボコになってる辺りなんか、もぉ。
最"期"はチューしてるし…。

実写映画化って言っても、実際の所はCGアニメだよなぁ…と、ちと疑問に思ったり。
まぁ、今の映画はCG抜きには語れなくなってるんで、それは受け入れなきゃ仕方ないんだろうけど。
実写とアニメの境界ってほとんど無くなってきてますよねぇ。
それがいいのか悪いのか分からないけど、個人的にはイヤーンだったりします…。
CGでスゲェと思ったのは「ターミネーター2」が最後かな。古い話だけど。
今やCG無しってのが売りになるもんねぇ。「マッハ!!!!!!!!」はホントに凄かったな。変に感動したですよ。

ドロンジョを除く女性陣の扱いの酷さも「なんだかなぁ。」でした。
アニメでもこんなだったっけ??

ただ、悪玉トリオのイメージには驚きでしたね。
ホント、まんまやなぁ~と。
アニメから抜け出てきたように感じましたよ。
じゃあ、善玉コンビは?と言われると…
元から印象薄いからなぁ。。
「メカの素だ!」くらいしか、正直覚えてなかったり。
でも、イメージは損ねてなかったんじゃないかな?特に違和感は感じなかったし。
こじかは「バンビじゃなくて相葉ちゃんの方が合うやろー」と、ずっと言ってますけどね。

メカメカしい「おだてブタ」は面白かったんだけど、「ブタもおだてりゃ木に登る。ブヒッブヒッブヒッ」は違和感でしたね。
ここはやっぱ「ブタもおだてりゃ木に登る。ブーーーッ」で行って欲しかったところ。

ま、「阿部サダヲ必要か?」という疑問は置いといて、
うまく映画化してるとは思います。
世界観はそのままだし、アニメの実写化では成功の部類だと思います。
ただ、あくまで個人的にだけど、観ててこっ恥ずかしい映画ではありました。
前述の「アニメだったら許されるノリ」のせいかと思うんだけど…。

「ヤッターマン」という映画を楽しむ作品というより、昔アニメを見てた人が「おー、懐かしいなぁー。」と楽しむ作品かもしれません。


上映終了後、子供達が「面白かった」と言ってたんです。
その時は「どの辺を好んで面白いと言ってるんだ??」と疑問だったんですが…。
で、こじかと話してたんだけど、子供にとってはストーリーがどうとか、登場人物がどうとかは関係なくて、出てくるメカが活躍するかどうかなんですよね。
考えてみりゃ、ことらも子供の頃は、ガンダムも”モビルスーツだけ”見てたし。
スターウォーズにしても、ラストのデススター攻防のとこばかり見てたし。(エピソード4)
特にミレニアム・ファルコンが好きだったんだよな~って、ラストはほとんど出てないやん!

アフタースクール

2009-03-30 22:35:53 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。


久々にDVD鑑賞しました。
『アフタースクール』
公開中にかなり気になってはいたのですが、観る機会を失ってしまい、すっかり忘れていたのですが、ことらさんの同僚などに再度勧められ、ようやくレンタルすることに。

事前知識は全くなし。
とりあえず、大泉洋、堺さん、蔵之介がでているということだけ。
今考えてみると、何もかもがネタバレになるから、内容を言えなかったのでしょう。

なんと言いますか、完全に騙されました。
観客を騙すことを目的とした映画です。
なるほど、確かに面白いです。
脚本が凝ってますね~。
途中で、んお??どゆこと??
と頭が混乱してしまいます。
撮るのも大変だったでしょうね。
いや~、見事でした。

そしてなんと言っても、キャストの演技が素晴らしい。
この三人なら、どんな内容でも良い映画になりそう。
普通にシリアスな内容の映画も観てみたい。
絶対面白くなりそう~。

でも、個人的には「キサラギ」の方が好きかな~。
バカらしさと観た後のスッキリ感が良かった。

「アフタースクール」は若干、モヤッと感が残ってしまって。。
こんなに騙されると思ってなかったので、悔しかったのかしら。
もう一回みたら、納得って感じになるんだろうな。

少年メリケンサック

2009-02-26 21:23:51 | 映画


注:若干のネタバレと個人的な感想含みます。 


お友達に誘われて、試写会に行って参りました。
少年メリケンサック2月14日公開です。

なんと言いますか、クドカンの趣味の映画ですね。
私個人としては、大好きだし、面白かった!!
観終わった感想は、「アホやな。」って感じです。
そして、ちょっとだけハートフル。
破綻せずに、うまくまとめたな~と思います。

エンディングの「守ってあげたい」を聴きながら、何故か鳥肌が。
感動しちゃったのかな?
しかし、この映画は一般ウケは難しいでしょうね。
クドカンファンではナイ人に、「なんかオススメの映画ある?」
と訊かれたとしたら、正直、薦めませんねぇ。。

脚本は宮藤官九郎、監督は別の人。
の方が、いいのかも?と思ってしまうような。
撮る人が居ないと思ったので、自分で撮ったと御本人も言ってましたが、やはり。
「真夜中の弥次さん喜多さん」を観てないので、なんとも言えないのですけど。。

一番気になったのは、「佐藤浩市ならでは」の映画とは思えなかったトコロ。
舞妓Haaaan!!!の堤真一のような、「この俳優さんならでは」感が、薄かったかな。
それがちょっと残念。
くたびれたオヤジ感は満載だったけどね。
渋い役者さんだからな~。
大物すぎて、映画の世界観と少しギャップを感じてしまいましたね。



宮崎あおいは可愛かったです。
ユースケサンタマリアとのやりとりも面白かった。
オヤジバンドとのシーンも微笑ましかったですね。

ただし、宮崎あおいが出てるから観ようとか、佐藤浩市が出てるから観ようって人は、違和感あるかもね。ご注意を。


話はかわって、動画サイトで人気が出たり、深夜の情報系番組に出たりってのが、岡村ちゃんと重なって見えてね。
若い人が尾崎にハマる。→仲良かった岡村ちゃんにも興味。
という図式があるらしい。
07年のツアーで男性ファンがあまりに多いことに違和感を感じたんだけど、そうゆうことか。
20年前にこんなアーティストが居たってことで、今の若い世代の人には衝撃だったんだね。
もちろんうちらの学生時代でも衝撃!!でしたが。


と言うことで話が少しそれましたが、公開したらことらさんともう1回観に行って、細かいトコロを見直したいと思います。
細川徹氏、エロビデオ先生、ジェシーなどなど、ニヤけるメンバーがたくさん。
勝地くんもカワイイし。
ピエール瀧も良いアクを出してます。

個人的には、三宅さんがツボでした。
何もかもが笑ける。

結局、ほめてますね。


【ことら追記】
うーん。一言で言うと「惜しいなぁーっ」ですね。
出演陣は豪華だし、それなりにお金も掛かってそうなんだけど…。
こう言うと怒られるだろうけど、雰囲気が「文化祭での生徒自主作品」なんですよ。
ストーリーは面白いのに、見せ方が面白くない。
これ、ちゃんとした監督が撮影してたら、相当面白い作品になってたんじゃないかなぁ?
一番の難点は、きっと楽しかったであろう現場の雰囲気が、観てる側に伝わってこないことかと。
まるで宮崎あおい一人だけが楽しんでた様な感じなんです。
佐藤浩市は「仕事しました。」って感じだし…。
あと、なにかと「唐突」で。
狙ったのかもしれないけど、狙えてない。
ホントに唐突で、流れをぶった切ってるんですよね。
これらのおかげで、ドラマなんかでの「クドカン」調がほとんど感じられないんです。
なにも知らずに観てたら「え?クドカン脚本だったの?」って思ってたかも。
脚本だけ良くてもダメってことだねぇ…。
同じバンド物なら「デトロイト・メタル・シティ」の方がお勧めっす。

WALL・E

2008-12-29 00:19:31 | 映画


ディズニー&ピクサー最新作「WALL・E」です。
実はことらはピクサー作品を劇場で観るのは初めて。
別に避けてた訳じゃないんだけどね。
ピクサーの名を知らしめたのはニモなのかな?
当時タイトルを「ファイティング・ニモ」と思い込んでて、「こんなかわいいキャラで、何を戦うんだ?」と不思議に思ってました。
これ、マジボケです。
でも周りにも何人かそうヤツが居まして…ま、紛らわしかったってことで。

向かった劇場は、いつもの「MOVIX堺」。
行ってびっくり。
土曜日の午後だというのに、駐車場がガラガラなんです。
…不況のせい?
「祥福」が出来て以来、いつも停めるのに難儀してたんだけど…。
現在、めぼしい映画が無いとはいえ、ここまでのガラガラさは、堺浜オープン以来じゃないかなぁ?
クルマが少ないということは、当然人も少ない。
1階のレストラン街も各店舗ガラガラでした。
ただ、「魚魚市場」だけは並んでました。一人勝ちですな。
1階のレストラン街以上にお寒い状態なのが、2階のフードコート。
もはや店舗は5店舗しかなく、しかもそのうち2店舗は、人の少なさに嫌気が差したのか、すでに営業終了…。
当然ながら、フロアにはほとんど人もなく。
これ、完全に悪循環に陥ってるねぇ。
人が来ない→お店が儲からない→撤退→活気が無くなる→人が来ない→お店が儲からない→撤退→(略
の無限ループ。
前は、閉店したお店はそのまま放置してあったんですよ。
営業してないとはいえ、まだお店の存在は感じられてたんです。
ところが今は白壁で塞いでる。
おかげでフードコート全体が、なんとも寒々とした空間になってしまってるんですよね。
居心地も大変悪い。ご飯食べてたら、まるでサクラみたいで。
西宮ガーデンズや北花田ダイヤモンドシティならぬイオンモールのフードコートは大盛況なんだけどねぇ。
堺浜のエンタメ館のオーナーは、ちょっとそちらに出向いて勉強してこいっと言いたいです。
そもそも、最初からあまり魅力あるお店が無かったってのがねぇ。
名のある店も39ラーメンだけだったし。
あそこに吉野家やマクドなんかを誘致してたら、ここまでお寒い状態にはならなかったんじゃないかなぁ?
この不況がさらに追い打ちになるんだろうねぇ。
フードコート自体が閉鎖かもなぁ…。
ちなみに、お隣のホームズもガラガラでした。
しかも、在庫処分なのか、商品の値段が妙に安い。
…ホームズも撤退…?
やっぱ、堺浜に電車で行けないってのが問題なんだろなぁ。
こりゃもっと人集める努力しないと、ホントに立ち行かなくなるかもしれないっすよ。
とりあえず、スーパーと本屋とCD・DVD屋と模型店作ってください。
(個人的願望)



そろそろ止めないと、なんの記事か分からなくなりそうですね。

で、ウォーリー。
予告での愛嬌ある動作に惹かれました。内容はおいといて。
まぁ、ディズニー&ピクサーだから、下手なものは作らないだろうと思ってたし。
パンフレットで、漢字全てにルビがふってある辺り、やっぱ子供向け映画なんだろうけど、ゴミで埋まった地球とか、全てを機械に頼って自分で何も出来ない人類とか、制作側が伝えたいメッセージが明白で、深読みすれば色々読み取れる作品でした。
あの人類の怠惰な姿は恐ろしかったなぁ…。ぶくぶく太って、自分で歩くことすら出来ないんだもん。
今のまま科学が発達していったら、いずれああなるのかもねぇ…。
逆に、ロボット達は軽快に動き回ります。特にウォーリーの動きは秀逸。
それに、意外と表情があるんですよね。イヴは目があるからまだしも、ウォーリーは各パーツの位置が変わるだけなのに、それでちゃんと表情が出る。よく考えられたキャラだなぁ~と感心しました。
内容は、若干ジャンプ系かな?
大破したウォーリーをイヴが必死で直すところは、ちょっと感動的。

アニメってことで、うちらにしては珍しく日本語吹替で観たんだけど、結構生身の人間が出てくるんですよ。
これには参りました。
あと、劇中で使われてる文字(標識とか)が日本語になってるのに驚きました。
これ、上映する国に合わせて書き換えてるのかなぁ?
芸細やね~。

アイアンマン

2008-10-25 20:13:21 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



アメコミはほとんど知らないことらですが、近年の映画化ラッシュのおかげで、それなりにキャラは覚えました。
でもまさか、パワードスーツのヒーローが居るとは思わなかった~。
「アイアンマン」という名前こそあれ、実態はパワードスーツを着た、会社社長。
他のヒーローと違い、本人にはなんの特殊能力も無いので、これまでのヒーロー映画とはちょっと毛色が違うように感じました。
なにしろ、話の大部分がスーツの開発。
作って試して作って試して~と繰り返してる姿は、同じ開発の仕事してる者からすれば、大変微笑ましい光景でしたね。
もっとも、トニー・スタークはとんでもない天才だし、設計は立体映像を用いて行い、実際の製造はAIによる自動製造と、にわかには有り得ないような開発風景であり、そこはちょっと映画的かな?

「毛色が違う。」と前述したけど、そう感じた理由は他にもあって、パワードスーツが活躍という事はとりあえず置いといて、全体的な雰囲気は結構「大人」なんですよね。それまでのヒーロー物は、突然能力を手に入れた青年ってのが多かったんだけども。
なにしろ主人公のトニー・スタークが、地位も財力もあるオヂさまだし。
自身の会社のドロドロも多少描かれてるし。
なにより、パワードスーツ開発のきっかけが、1度目はテロリストの拠点からの脱出。
2度目が、自社で作った武器がテロリストに使われてるということにショックを受けて、それら、テロリストに流れた武器を全て壊す!という目的。
故に、いつも楽しんで開発してるわけでなく、時には怒りに満ちて開発してたりして、その辺りはトニー役のロバート・ダウニーJr.の真骨頂かな?

そんな開発風景なんだけど、主に描かれてるのは飛行性能について。
お約束の暴発やら、天井ぶち抜きやらもあり、この辺は大変楽しいです。
それにしても、まさかスクラップから作ったマーク1まで飛行性能あるとは思わなかった…。
完成型のマーク3。その飛行姿勢がなんともかわいい。
いかついパワードスーツが、手首クイッと曲げて、キューピーちゃんのポーズで飛ぶんです。
手の平に姿勢制御用のバーニア付いてるせいなんだけど、これはなんとも微笑ましかった~。

たぶんCGてんこ盛りなんだろうけど、観てる限りでは、まったくそれを感じさせなかったです。
この辺はやっぱハリウッドだねぇ。金のかけ方が違うんだろな。
一番「おおっ」と思ったのは、トニーのリアクターを秘書のペッパーが交換させられるシーン。
ホントに胸に穴空いてるように思ったし、なにより「臭い~!」ってセリフが、よりリアルでした。
あとは、スーツ装着のシーンがカッコ良かった~。
スーツのパネルというパネル全てが可動するところは、観ててワクワクでした。

と、個人的におもしろいところはたくさんあるんだけど…正直なところ、映画としておもしろいか?と言われると「?」かも。。
後から考えると、ストーリーとしての盛り上がりの部分って無かったように思うんですよね。。
ぶっちゃけ、パワードスーツをひたすら開発して、その技術を悪人に奪われて、最後対決して「勝った」って、それだけだからなぁ。
ディテールはすごいけど、内容無いぞみたいな…。
でも、各方面の評価は高いのよね。
確かに映像はすごいんだけども…正直、なんでこんなに評価が高いのか、理由が分かりませぬ。。
ことらはモデラーだし、そういった視線で観ると、この映画はとても楽しいです。
でも、「映画」として観ると、はたしてどうなんだろうねぇ?
今回は1人で観たんで、こじかの評価を聞きたいところだな~。
続編の製作も決定してるそうで、スーツの開発は終了してるから、次はストーリー重視となるでしょう。
そう考えると、続編の方がおもしろいかも??

でも「アベンジャーズ」の名前が出てるから、次はマーベルヒーローオールスターズみたいな作品になるんだろか…。



それにしても「エンドクレジットの後に続きがあります。」なんてお節介な映画は初めてだな。
にも関わらず席立ってる人も居たけどね…。

おくりびと

2008-09-28 14:23:33 | 映画


おくりびと。
納棺師のお話です。
山崎努さんに惹かれて、観て参りました。
ある意味、彼が主演じゃないかしら?
社長である、山崎氏の存在感がただ者ではナイんですね。
コントみたいな場面もあるし、コミカルなシーンもあって、実はそんなに湿っぽいお話ではないです。

全体的にまーったりした印象。
セリフで多くを語るという、映画ではありません。
山形県の壮大な自然と、チェロの音色。
本木さんのチェロ奏者というのは、とてもハマっていましたね。
もちろん、納棺師としても美しく演じておられました。


こじかは、結婚してからお葬式に出席する機会が増え、死に対して以前より身近に感じるようになっていました。
でも、納棺の場面には立ち会ったことはないので、とても興味深かったですね。
素晴らしいお仕事だと思います。


劇中では、たくさんエピソードがでてくるのですが、脇役のベテラン俳優さん、一人一人が素晴らしく見応えあります。
広末嬢も好演してましたね。


なにかと評価があまりに高いので、少し期待し過ぎましたが、、良質な映画であることは間違いないです。

普段、あまり映画を観ないであろう、年配のご夫婦がたくさん来館されていました。微笑ましいですね。

ちなみにこじかは、泣くところまでは行きませんでしたが、じわーと感動と言う感じ。すすり泣きしている人も多かったですね。


ことらさんは、最近親族がよく亡くなっていて、観る心境ではなかったらしく、こじか一人で観たのですが、冒頭でも書いた通り、そんなに湿っぽいお話ばかりではナイので、軽い気持ちで観ても大丈夫です。
家族で観て楽しめる映画ですね。

オススメします。