寅さんシリーズ、ついに最終回!
【 柴又くるまやで一家揃ってテレビを見ていると、何と寅さんがボランティア活動をしていてびっくり仰天。一方、満男のところへかねてから思いを寄せている泉が突然訪ねてきた。そして医者の卵と結婚するつもりだと言う。動揺した満男は思わず祝福するが、結婚式をメチャクチャにしてしまう。後悔の念にさいなまれ旅する満男は、奄美大島で寅さんのかつての恋人・リリーと出会う。そして驚くことにそこには寅さんも一緒にいた。その三人のもとに今度は泉が満男の真意を確かめにやってくる。 浅丘ルリ子が四度目のリリーを演じる「男はつらいよ」シリーズ第48作。
■ロケ地/鹿児島県奄美大島、岡山県津山市・神戸
■マドンナ/浅丘ルリ子
■ゲスト/後藤久美子・夏木マリ 】
渥美清さんの遺作となった第48話。寅さん、痩せたなあ。みんな年をとったなあ。
座ってる場面が多く、表情は穏やかというか元気がない。セリフも前の一点を見て目に力が・・・。
無理して出演されたんだろうか、見てて辛かった。
でも、やっぱり寅さんは寅さん。
平成7年。阪神淡路大震災の年。
テレビで炊き出しのボランティアの様子をやっている。・・・あれ?
避難所を訪問する村山総理。住民は口々に「約束守って」「一度見舞えばいいというもんじゃない」
などと訴えている。そこに、横から現れる・・・寅さん
「オレからもよ、総理によ~く頼んであるから、な。
みんなしっかり頑張ってくれ。頼むよ。
村ちゃん、よ、村ちゃん、行こうか?」(村ちゃんって・・・)
母のために田舎の病院の跡継ぎの所へ見合い結婚することにした泉だが、満男のことが忘れられない。
満男も・・・。だが、はっきり「やめろ」と言えない。
結婚当日、田舎の古いしきたりで花嫁の乗ったタクシーはバックできない。(「もどる」のは縁起悪いとか??? )
そこへ、満男の乗った車が正面から来て、タクシーに体当たりして押し戻す。
タクシーのフロントガラスをバンバン叩きながら叫ぶ満男。
「泉ちゃん!泉ちゃん!結婚なんかやめろよ!結婚すんなよ!!」
もうメチャクチャ。結婚は中止。
青春だーーーーーっ!!
泉の結婚をメチャクチャにした満男は傷心のまま南の島へ。
自殺をしにきたんじゃないかと勘違いされた満男は、島で暮らすリリーに拾われる。
そして、そこにリリーと暮らす寅さんがいた。
(ネタバレバレやン。以下、心に残ったせりふのみ。)
満男「分かってるよ伯父さん、オレだって後悔してるんだよ」
寅「後悔するぐらいだったらどうしてじっと我慢できなかったんだ。
男にはな、耐えなきゃいけない事が一杯有るんだぞ」
寅「泉ちゃん、おめでとう。どうぞお幸せに。電報一本ポーンと打っといて、
お前は柴又からはるか津山の空に向かって両手を合わせ、どうぞ、今日一日いいお天気でありますよう、
無事結婚式が行われますようにと、それが男ってもんじゃないのか!?」
リリー「それがかっこいいと思ってるんだろ?あんたは。
だけどね、女から見たら滑稽なだけなんだよ!」
リリー「かっこなんて悪くたっていいから、男の気持ちをちゃんと伝えて
欲しいんだよ女は!」
「だいたい男と女の間って言うのはどこかみっともないもんなんだ。
後で考えてみると、顔から火が出るような恥ずかしい事だって山ほど
あるさ。だけど愛するっていうのはそういう事なんだろ!?
奇麗事なんかじゃないんだろう?
満男君のやった事は間違ってやなんかいないよ!」
「自分じゃかっこいいつもりだろうけど要するに卑怯なの。
意気地が無いの、気が小さいの。
体裁ばっかり考えてるエゴイストで口ほどにもない臆病もんで、
つっ転ばして、グニャチンでトンチキチンのオタンコナスって言うんだよ!」
リリーさん、言ったねえ。うん!言った・・・。寅さん、何にも言い返せず・・・。
ハッピーエンドです。
泉ちゃんと満男君の「青春だーっシーン」がもう1回あって、寅さんとリリーさんもハッピーエンド。
やっぱり旅に出てしまうんだけど、次に帰るところは「くるまや」(あれ?いつの間にか「とらや」じゃない)ではなくて、きっとリリーさんのところ、だと思います。
やっぱり、まだ見てない回を借りてこよう。
星5つ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます