4月入りしてから、冬に戻ったかのような冷たい雨が続いている。
散策も菜園の手入れも思う様に活動できないのは、大変もどかしい。
撮り溜めたものから投稿ということで
先月末に出ているかなと覗きに行ったトガリアミガサタケ
今年もイチョウの樹下で見ることができた。
見た目でおどろおどろしく感じる人もいるだろうけれど
フランスではモリーユと呼ばれて、食材として珍重されるという。
夏の高温続きが一段落して、ようやく秋らしくなったと
思いきや、今日は一転して30度にもなる夏日予報。
昨日歩いた奥山も、初秋に見られるきのこや晩秋に活発に
なる種がごっちゃに出ていた。
タヌキノチャブクロ
以前はホコリタケ科のきのこだったがDNA解析の結果
ハラタケ科に纏められたとのこと
因みに近縁のキツネノチャブクロは腐植から発生する。
和名の覚え方はタヌキは木に登るけど、キツネは木に登らないだ。
ベニテングタケとチャナメツムタケ
ゲームのスーパーマリオでお馴染みのベニテングタケと
チャナメツムタケが一緒に出ていた。
ベニテングは久しぶりに見られた。
幻覚症状を起こす毒性があるが毒抜きして食べる地方もあるとのこと。
チャナメツムタケはナメコに近縁の食用菌。
ナラタケの仲間(近縁で何種か有り)
キノコ採りの代表種で、ボリボリ、サモタシなど地方によって
色々なネーミングをされている。
ヌメリスギタケ
これもナメコの仲間(モエギタケ科)で優秀な食用菌。
クリタケ
これもナメコの仲間になるが、ぬめりは全くない。
ようやく出始めたところ。
巨大マイタケ3株
ミズナラの老木からビックリするような大株が出ていた。
9月中下旬に見ることが多いのだが、今年の気温推移で
かなりずれこんでいるのかもしれない。
先月も思わぬ暑さで、標高高い奥山に行っても汗ばむほどだった。
10月入りして、いくらか気温も下がり、山道も快適に
歩けるようになってきた。
体力的に余裕が出ることで、注意深く観察しながら歩けるので大変よろしい。
流石に虫達に出会う事は少なくなってきたけれど、カラフルなきのこが
お出迎えしてくれた。ヒメベニテングダケ
カンバ類に菌根を作る親玉格のベニテングダケには
あまり出会えないが秋のブナ林を歩くと本種に出会うことが多い。
チャワンタケの仲間
キンチャワンタケ(腐植性)かと思ったが腐朽材から出ていた。
チシオタケ(タケハリカビが付着)
線香花火みたいにタケハリカビが出ていた。
このカビはチシオタケで、目にする機会が多い。
群生するマスタケ
この日は、ミズナラの腐朽木から出ているのが多かった。
ベニナギナタタケ
こちらも林内の腐葉土上に多く発生していた。
先週、奥山を歩いた際に思わぬアクシデント(ツマアカスズメバチの刺傷)
にあってしまったが、色々見ることはできた。
実物には会いたくないがクロスズメバチの巣を掘り起こそうと
奮闘したツキノワグマの痕跡や出始めたきのこ達、ニホンジカなど。
掘り起こされて剝き出しになったクロスズメバチの巣
山中深い場所で人力では、考えられないパワフルな掘方だ。
ニホンジカ
親にはぐれたのか?小鹿が一頭。
きのこも色々と顔を見せてくれた。
ヒメチシオタケ
倒木の上に列を作って出ていた。
ウスヒラタケ
気温の高い時期に見ることが多いきのこ
マスタケ
鱒の切り身に似た色合い。
マイタケ
完全に腐朽したミズナラから出ていた。
ヤマブシタケ