裏山の観察コースを歩いていたら、アシナガオトシブミが地面を這っていた。
撮影しずらい位置なので切り株に乗って頂いた。
羽化してから間もない個体で、胸部がまだ黒くなっていない。
翅も開きはするのだが飛ぶことは、まだ上手くできないのだった。
フチグロヤツボシカミキリも毎年出会うのを楽しみにしている甲虫だ。
このカミキリは、朴の若葉を食べるので目の高さ程度に枝の張っている
朴の木を探しておくと出会える確率は高い。
(里山環境でなければダメだけど・・・)
GW時期になると確認している丁度良い枝ぶりの朴の木
花の方は、まだこれからだけれど、蕾にとまるフチグロを見ることができた。
暑さのぶり返した昨日の事
河原を歩いていると、ちょっと大きめの甲虫がのこのこと歩いていた。
良く見るアオオサムシなのかなと思ったが
色合いと鞘翅の丸い点刻が気になった。
帰宅後に調べてみたところ、エゾカタビロオサムシだった。
エゾカタビロオサムシ
鞘翅の丸い点刻に特徴あり、オサムシには翅が退化して
飛行できないのが多いが本種は可能だという。
クサシギ
水辺で野鳥を待ってみたが暑さで早々に退却した。
見られたのは本種のみ。
先日のオオクワガタ♀には吃驚させられたが
我が裏山でよく観察できるのは、コクワガタとノコギリクワガタで
たまにスジクワガタとヒラタクワガタが見られるくらいだ。
遭遇確率が高いのは夜の樹液場になるが日中でも子供達から
見つかりにくい場所にいたりすることもある。
ノコギリクワガタ♂♀
株元に染み出ていたコナラの樹液に来ていた。
♂は小型(原歯型)、♀も小さかったので採集に来た子供には
見つけられなかったようだ。
夕方のこと、菜園からの帰り道に樹液を出している
クヌギがあるので、虫が集まっていないかなと覗いてみたら
今まで見たことも無い大きなクワガタの♀がいた。
この時は洞に逃げられてしまった。
日が暮れてから、樹液に来ているだろうと出直してみたら
案の定、大きな♀が洞から出ていた。
撮影後に捕獲して調べたところ、オオクワガタ♀
(胸の光沢、前翅に条線)だった。
コクワガタ♂(左上)オオクワガタ♀(右下)
大きさの違いに吃驚だ。
燃料革命前だったら可能性はあっただろうが
現在、自宅近辺にはオオクワガタはいるはずがない。
翅に損傷があるので、飼育放棄で逃がしたと思われる。