森のきのこの自然観察な日々

身近な自然を日々観察しています

奥山きのこ便り

2023-09-16 12:12:31 | きのこ

やたらと暑い日が続いている。
気温は標高100mアップすると0.6度低下するというが
昨日行った奥山(標高1.500m)で平地より10度近く下がっている
はずなのに、歩いていると涼しいという感じはあまり無く
汗をかきながらの散策となった。
こんなに気温が高いと、秋の訪れはまだ先かなと思っていたけれど
マイタケ、シイタケ等の初秋のきのこは例年通りに傘を広げ始めていた。

ミズナラの大木の根元にマイタケ

ミズナラの枯れた倒木からもマイタケが。

枯れ枝からはスーパーでお馴染みのシイタケ

ミズナラの大木からは、マスタケも出ていた。
鱒の切り身の色から和名がつけられたという。

苔むした倒木からは里山でも見られるベニヒダタケ

山道脇にあった角をつけたままの雄鹿の頭部
寿命が尽きた生き物は、長い時間を経て土壌に吸収されていく。

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ハタケチャダイゴケ

2023-08-16 20:01:26 | きのこ

台風の影響で急に雨が降ったり、降りやんでも
やたらと暑くて散策もしておらず、更新が間延びしてしまった。
これだけ湿度が高ければ、何かきのこが出ているだろうと
小雨降る中
近所の公園を歩いてみた。
ところが、ナラ枯れ病でコナラやクヌギがダメージを
受けているせいなのか、この樹種と共生関係にある菌根菌
(テングタケ科、イグチ科等)の仲間は全く見られず。
昨年の9月にサンコタケの群生が見られた歩道で
ハタケチャダイゴケが
発生しているのを見つけたのみ。

ハタケチャダイゴケ
黒ゴマ粒 (ペリジオール)は胞子袋で、椀に雨粒が入ると
その勢いで飛んで、胞子拡散するという。

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久々に女王様にご面会

2023-07-10 16:44:23 | きのこ

キヌガサタケが出始めているとの情報を観察会仲間のmyさんから教えて頂いた。
このきのこは綺麗なレース状のマントを広げることからきのこの女王とも
呼ばれていて、運が良ければ梅雨時の竹林で出会うことがある。


キヌガサタケ 10時40分の状態

11時05分 だんだんとマントを広げだした。
傍にいると臭気が強い、この臭いでハエ等の昆虫を呼び寄せて
グレバ(黒い部分にある胞子)を運ばせる。

11時40分 下までマントを広げた。
裾を綺麗に広げるのは条件が良くないと難しいようだ。

15年前に隣町で観察したもの。
こちらも竹林内だったが、今では絶えてしまい見られない。

myさん、情報有難うございました。

コメント (3)
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伐採枝のシロキクラゲ

2023-06-12 12:21:30 | きのこ

 梅雨らしく鬱陶しい天気が続いている。
多くの菌類は高い気温と雨で活性化するので、きのこ(子実体)
観察には最適な条件となる。

最近、里山の雑木林を歩いているとナラ枯れ病で伐採された枝から
シロキクラゲが出ているのを目にする機会が多い。
このきのこは、無毒で食用可能だ。
中国では銀耳と名付けられて栽培もされていて、不老長寿の薬
にも
なると珍重されているという。
ナラ枯れで、カエンタケ発生の注意表示も、よく見るけれど
他のきのこも胞子散布の好環境
を待っていたかのように出てくる。

コナラの伐採枝から出たシロキクラゲ

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