石森則和のSEA SIDE RADIO

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深呼吸。

2008-08-31 | Weblog
高崎の街を歩くのは9年ぶりだった。
前の会社で同期だった友人の結婚披露宴に出席した。

退社以来(技術の兄貴的先輩や、記者仲間を除き)
前の会社の上司や先輩には会っていない。

退社するまでにはいろいろ悩んだし、
心を決めてからは
少しでも遠くへ走ることだけ考えてきたから。

だから
披露宴会場に足を踏み入れるには
やはり勇気が必要だった。

でも。

あきれるほど変わらないみんなは
あきれるほど変わらずに受け入れてくれた。

かつて言い合いもした上司は
「文化放送に入ったんだってな。
よかったなあ、おめでとう!」と肩を叩いてくださった。

9年間自分に背負わせてきた
「名前のつけようのない重石」がフワリと消え

重心を失った心が彷徨った。


高崎駅まで
前述の先輩ご夫妻に車で送って頂いた。

車から降りると
先輩も降りてくださり、

「な?これでまた
みんなに会えるだろう?」と笑ってくださった。
みんなお見通しなのだ。

ありがとうございます。
僕はもう大丈夫です。

みんなの顔を見て
あの頃、朝や午後のワイドに燃えていた自分の姿を
素直に、なんの蟠りも無く思い出すことができました。




実家にも寄ることのできない
日帰りの強行スケジュールだったけど
人生における忘れ物を取りに行く旅だった。

「あの頃を境に分断していた人生」が
再びつながった。

あの頃がんばってた自分を認め、
今、文化放送にいられる自分を幸せに思い


新しい仲間と
新しい風に吹かれていこうと思う。



あ、そうそう。
高砂の友人は
「笑顔でない瞬間」が一瞬もなかった。

今ごろは
顔が筋肉痛であろう。

お幸せに。

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4 コメント

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Unknown (カタログ)
2008-09-04 09:47:14
顔が筋肉痛・・面白い比喩ですね、頂き!

生まれ育った古里、第2の故郷、心のふるさと。
大事にしたいですね。
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忘れない (どまにか)
2008-09-05 01:06:17
そこには、大きな壁が あった。

とてもとても大きな壁だ。

決して、越える事のない、
今の自分には、越える必要のない壁。

その壁は、どんな思いで作られたのだろうか。


作った奴は、今は何を思うのだろうか。

多分 何も考えていないだろう。

何も出来なかった自分
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忘れない 2 (どまにか)
2008-09-05 01:33:29
その壁の存在を知るものが、少しずつ 少なくなって来ている。

言葉がまとまらなくて、すまん。


その壁が存在する事、作った事。


決して忘れない。


9年の歳月。
一欠けらだけ 崩れたのかもしれない。

崩れてあって ほしい。

これからも応援しています。
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ありがとうございます。 (いしもり)
2008-09-05 20:07:37
カタログさん
ありがとうございます。
プロとして基礎を学んだのはあの町。

愛しながらも、とどまろうとしなかったところも
故郷に似ています。


どまにかさん

ありがとうございます。

振り返ったら
あんなに憎んだ壁が
・・・手を振ってました(笑)

いろいろ「もがいた日々」は
「一途に求めていけば
 なんとか乗り越えていけるものだ」と
今の自分の自信にもなりました。

また
のみましょー。



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