石森則和のSEA SIDE RADIO

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謎の文学賞~「本の雑誌」を読むのじゃ!~

2008-04-06 | Weblog
中学のときの同級生「おこちゃん」から
メールが届き、

『「本の雑誌」4月号に
「石森さん」という言葉が出てきてびっくりした』とのこと。


「なにそれ?」
・・・本人、知りまへんでした。

これまで
情報誌の車の企画、
ボクシングやプロレスの雑誌には
ちょろっと出させていただきましたが・・・
(あ、ラジオのもちょっと出た)

「本の雑誌」?

心当たりが
なっしんぐ。

そこで本を買ってみると・・・

問題の文章は
筒井康隆さんの新刊「ダンシング・ヴァニティ」の帯に
「第4回絲山賞受賞!」と印刷されていたことについて
書かれたものだった。

この「絲山賞」ってのは
芥川賞作家で、僕の番組の常連ハガキ職人だった
絲山秋子しゃんが

「その年、1年でもっとも面白かった作品」に
おそらく勝手に授与(したつもり)の賞なのだ。

本の雑誌の編集部では
「イトヤマショーってなんじゃ?」と調べたらしく

その結果、
『「絲山賞」ができたきっけが「石森賞」だった!』ということが
わかったらしい。

「石森賞」とは
なんぞね?

解説しよう。(←ヤッターマン風に)

僕の番組のリスナーだったイトヤマ氏は
まだ、芥川賞を受賞していないころ(ノミネートは何度かされていた)
僕が前の放送局をやめてしまったことから番組が聴けなくなってしまい、
作家としてデビューしたあとも
僕の消息を探してくださっていた(笑)

・・・その結果、
僕のブログに辿り着いたのよ。

で、僕もこれをきっかけに
彼女の作品の
「海の仙人」などを読ませていただいたのだが
これに、どっぷりハマッてしまった。

そこで、
芥川賞よりも「ある意味貴重」な
「石森賞」を授与したのでありました。

もちろん、賞状も副賞も
なんの名誉もないけど
大変喜んでくださり
それを「真似して」誕生したのが「絲山賞」なのでR。

もしかしたら僕は、文学界に
貢献したのだろうか(←全然してない)

でも、嬉しいなあ。
そんなに「石森賞」を喜んでくださっていたなんて。

この文章が載っているのは
「本の雑誌」4月号の,「自在眼鏡」というコーナーです。
10日過ぎには5月号が出てしまうので,お早めにね。


おこちゃん、情報ありがとう!