折々の

季節と趣味の木彫りを

東北大震災の ”おくりびと”

2012-08-18 09:31:16 | Weblog
  風船かずら しばらくたつと茶色になり、猿のような顔をした種が面白い
昨晩NHKドキュメンタりー「最期の笑顔]を見た。

3.11での地震・津波で亡くなった300人もの遺体をボランティアで ”復元納棺師 ”いわゆる ”おくり人”を一年間追ったもの。
おくり人の映画は見たけれど、実際の現場を見たことはない。
何しろあの大震災で犠牲者の数は、死者約1万5千人を上回り、行方不明は3千人弱とも言われる。
いまだに発見出来ない人もいて、生後10日目から90代の犠牲者まで瓦礫や津波の泥を被った遺体(身元が分かり家族から要請を受けた)を生前の穏やかな顔を取り戻すべく、特殊な技術で復元(彼女は日本でも数少ない技術者とか)家族で別れの時を持って欲しいと硬直した顔をマッサージ、化粧をして最期の笑顔にして納棺する。
ひな祭りの飾りの前で和服を着た小さな姉妹の写真をもとに遺体にもその着物を着せたシーンでは胸が詰まった。初めての孫を失った祖父母の悲しみ。
4人の幼子を持つ母親が幼児を迎えに行き津波にのまれ、発見され、自宅できれいにして納棺したケース。
そして、紅をさした笑顔を一人ひとり描き、コメントをつけた記録が素晴らしい。あたたかな彼女の気持ちがこめられていた。

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