アラサーの雑記

日々の思いや出来事の雑記録

3月16日

2018-03-19 02:45:39 | 日記
16日はお互い休みだった。
1週間前から、私達は仕事が忙しくって、そしてお金も無くて、余裕のない日々を過ごしていた。


おまけに私は就活の準備やら、あれこれ考えたらきりがない夜の仕事のことやら、色々と頭を巡らせることが多くてドタバタしていた。

彼は彼で、仕事の責任が重くなり、人手不足で仕事が増えて、遅くまで残って作業をしていることが多い。


この日は、昼に面接の予定が入っていた。
正直なところ、手応え無し。それに、雰囲気的に私は合わない気がした。アパレルをやっていると、かっちりジャケットスタイルは堅苦しいと思ってしまうのか?


そして、その後こっそり夜の仕事の面接も一件。こちらは完全に門前払い。敷居の高い場所だなあと感じた。同時に、私の過去の過ちを後悔させる絶好の機会にもなってしまった。いやはや納得しかしない。だけど、まさかこんな形で後悔するとは当時の私はつゆも思っていなかった。
本当、後悔先に立たず。
みんなと同じスタートラインに立てないからね。


用事を済ませると、どうやら彼は空腹の模様。「ご飯食べる?」と誘ってみた。
彼の家の最寄り駅まで電車で向かう。
頭の中では先ほどの後悔の件がぐるぐる。「自分の価値を見誤っている奴はダメだ」という言葉を思い出す。夜の仕事の店長がよく言う言葉。


あまり気分が上がらないまま、彼と合流。
さすがに彼もお疲れモード。無理もない。
「何食べる?」
そう聞かれ、何となく最近ご無沙汰だったオムライスを提案。
相変わらず、彼はよく食べる。私は先に昼食を済ませていたので、さすがに完食できず。安定の残飯処理。


何だか最近、お互いに余裕がなくて、ゆっくり話す機会もないし、私の中では色々と話したいと思っていても、いざ会うと話せないことが多くてモヤモヤしていた。というか、会っている時に意外と私達は話さない。
彼はよく話を聞かないし、話の腰を折ってくる。私の話は大して面白くないし、グダグダ話すのは面倒なんだと思う。それがわかるから、余計に話しづらい。
自分が話したい時はペラペラと喋る癖に、自分が興味のない話になるといつも上の空。そうやって、私の話は半分以上適当にしか聞いていないか、面倒くさそうに聞いている。


今回も、大したことは話せなかった。
食事も終わって、私の車を停めている駐車場へと車は向かう。
もう終わり?
つまんない。

「休憩したい…」
この数日睡眠不足で、眠かったのは事実。
広いベッドで横になりたいし、一緒にイチャイチャしたかった。

「寝るだけに金払うの?」
「違う」

でも、はっきり素直には言えない。
こんなことを思っているのは所詮私だけだから。
彼はもうそこまで、私のことは好きじゃないのだと思っていた。
それは、前々から思っていたこと。
今年に入って目まぐるしく状況が変わって、彼が置かれた状況がすっかり変わってしまったから。その影響で、私と離れることも考えたと言っていたから。


だけど、怖くて聞けなかった。
本音を知るのは怖かった。

私の存在意義は性欲処理と、お金。

はっきり言ってしまえばそうなのだと思った。
それがない私なんて存在価値はない。


あまり機嫌はよくなかった。
「何でわざわざそのホテル選んだの?私がいつもよく行く場所をさっき提案したよね?」
「ほら、会員じゃないからいつも行くところより高いし金曜料金でもっと高くなるじゃん、あんたバカなの?何でさっきの場所にしなかったの?」
心の中で愚痴がこぼれる。

そして彼も、あまり機嫌がよくなさそう。休みが合わないことを理由に私が駄々をこねたからかな。
「はあ。またワガママ言ってる。だる。」
こんなことを思っていたかもしれない。



ホテルに着いて、お風呂に入ろうとした。映画を観始めた彼は、ソファーから動かなかった。
お風呂からあがって、「お風呂入らないの?」と聞いても、「ああ」しか言わない。そのまま映画を観続ける。

私のせい?


とりあえず、ベッドで寝ようとした。
映画の音が気になる。
耳を塞いでみたり、頭まで布団を被ってみたりするも、なかなか寝付けない。
睡眠不足が続くと、きまって聴覚過敏になる気がする。今回も多分それだ。


イライラしながら、寝ようとした。
眠れない。
余計にイライラする。
状況にも、心境にも。


抑えきれず、拳をベッドに叩きつけた。
彼は立ち上がって、ため息をついた。
トイレに行ったらしい。
クッションを壁に向かって投げた。
やり場のない思い。


そうしてまた横になると、後ろに彼が。
「ごめんね」
そう言って、後ろから抱きしめてきた。


怒りがすっと鎮まる。
「うん…」
後ろに向けていた顔を、彼の方へ向けた。

いつも温かいけれど、より一段と温かく感じる彼の身体。
私も彼に抱きつく。
結局これが一番欲しくて、満たされる。
彼と抱き合っていると心が落ち着くのは何故だろう。


言葉はいらない。
キスをする。
沢山、味わうように。
美味しいよ。
いくらでもできちゃう。
ちょっと息をするのが苦しくても平気。
だって好きだもん。
唇が、敏感になる。
キスって気持ちいいんだね、知らなかった。
いっぱいしようよ。
美味しいもん。


「付けて…」
キスマークをねだった。
滅多にそんなことはしないけれど、そんな気分だった。

何回も唇を貪り合った。

そして、沢山気持ち良くしてもらった。
彼の体温が身体に伝わる。
あれ?こんなに気持ちよかったっけ?

セックスって、こんなに気持ちよかった?
何で?
どうして最近、私は前よりも気持ちいいと思うんだろう?

彼は私に飽きたかもしれないのに、何で今更?
私がどんどん欲しくなっちゃうじゃん。
怖いよ。


「舐めて…」
彼からのおねだり。
誠心誠意を込めるよ。
だって、好きだもん。

彼のテンションも上がってきているのがわかる。

言葉はいらない。
ただ求めて、素直に心地よいこと、気持ちいいことを感じればいい。


賢者タイムになっても抱き合っていられる時間は幸せ。

そして、お互いに眠気が。
彼が先に寝落ち。そして、ウトウトといつの間にか私も眠りについた。


彼が私を好きでいてくれるのか不安だ。
私が喜ぶような言葉は言わなくなったし、前より仕事が生活のウエイトを占めるようになった。
私はいらない存在に近付いているのかもしれない。

だけど、直接そんな話をする勇気は今回もなかった。


それでも、私の「好き」は変わらないし、彼の気持ちは知りたいけれど、その前にきちんと私の気持ちは言いたいと思った。あくまでも独りよがりだけど、それを伝えることで自分の気持ちもスッキリするかもしれないと思ったから。
彼がその言葉が重たいと感じたり、気持ちが鬱陶しいと感じたらそれまで。

勇気を出して、寝る前にLINEで思いの丈を伝えた。

「(あんたはもうそんなに私のことを好きだって思ってないかもしれないけど、)私はあんたのことが好きだし、その気持ちは昔と変わらないよ」

伝えると、何だかスッキリした。
翌朝の彼の返事はスタンプだった。
もちろん、それらしいスタンプだった。
きっとまだ大丈夫だ。
もう少し、一緒に居られそう。

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