20日の夜、仕事終わりの彼は友達と遊んでいた。その後、家まで迎えに来てもらった。21日はお互い休み。遅くなったけど、私はバレンタインのお菓子を作っていたので渡した。マックで彼の夜食を買い、彼の家に向かうドライブ。
道中では彼の仕事関係の話をした。
乗り気にならない時は適当な話しかしない彼だけど、今回は違った。口数が多い。それだけ仕事に対して真剣に考えているということでもある。
彼は社員になった。仕事の実績を積み上げ、社内の人に一目置かれ、責任ある立場も任され、本人もやる気満々でいる。彼の口調にもそれが表れていた。
頼もしさを感じながらも、私は羨ましい気持ちになった。そして、寂しい気持ちを隠せなかった。
若いっていいなあ。
未来がある。夢や希望がある。人はこうやって20代を走り抜けていくのか。
若いから、成長のスピードも早い。
1年前の彼と今の彼、仕事に対する姿勢も違うし、立場も変わった。
「同年代の奴らがまだ経験してないことを仕事で経験させてもらえるから」と、自信を持って仕事に臨んでいる。
だから、羨ましいし、寂しいと思った。
こうやって、彼は独り立ちをするんだ。そして、どんどん私から離れていくんだ。
私はもうすぐ、必要ではなくなるんだろうな。
口には出せないけれど、そんなことが頭をよぎった。
彼の家にお泊まり。だけど、いつもの流れはなかった。
いつもとは違う雰囲気。私は何とも言えない不安を感じて、心の中でこう唱えた。
「私は幸せなんだ。こんな気持ちになっているけど、それでも私は幸せなんだ」
そう思っていると、少しだけ涙が出た。彼は気付いていない。もうきっと寝ている。
狭いベッドで何だか落ち着かない気持ちを少しだけ抱えながらも、いつの間にか寝ていた。お互い疲れていたのかな。
昼過ぎに目が覚めると、彼が「いつまで経っても起きないんだから」と言っていた。どうやらなかなか起きなかったようだ。そしてイチャイチャして、少しグダグダしてお風呂へ。
「ケータイの機種変したい」と彼が言っていたので、ドコモショップへ行くことに。
思いの外混んでいて、機種変更するなら2時間位はかかるとのこと。彼が了承したので、ドコモショップで私も付き添い。
暇潰しもしていたけれど、さすがに手持ちぶさたな上に、また眠くなった。彼の車の中でしばらく仮眠。
起きてもまだ、彼の手続きは終わっていなかった。ドコモだからこんなに時間がかかるのか?(契約者が多いという意味で)
ようやく機種変更が終わったのは21時過ぎだった。何だかんだ3時間はかかったような?気がする。
お腹が空いたので、夕食。久しぶりの回転寿司。最近彼の食欲が凄い。いつもよりも沢山食べていた。
それから彼のスマホケースと液晶保護フィルムを買いに行った。
用事が終わって家まで送ってもらう帰り道、私は自分の仕事に対する不安を隠せなかった。転職を考えていることや、前々から挑戦してみようと思っている試験のことも話した。彼の仕事は転勤があるし、いずれ彼が離れてしまいそうだと思ったから、私もこの話をしてもいいと思ったからだった。勿論、受かるとは思っていない。受かったところで、不安だらけ。
一通り話すと、彼が聞いてきた。
「もし受かったらどうするの?」
「そしたら、一応(その職場に)行くと思う…」
「それ(その仕事)、福岡じゃダメなの?」
「福岡じゃやってない」
「…」
「まあ、絶対受かんないから。受けてみるだけよ」
彼は何も言わなかった。離れるのは寂しいと思ってくれているのかな?そうだといいのだけど。
私ばかりが追う立場も何となく癪に障るので、こんな話をしたけれど、私はまだ彼と一緒に居たい。
そして、現状の仕事のことで不安なことも話した。夜の仕事が絶不調で、次の出勤が怖かった。なので、「出勤した時のことを考えると不安、うまくいかないことが不安で仕事に行くのが怖い、だから落ち着かない」そんなことを言った。そして、彼の腕を借りた。
私の好きな彼の匂いと温もりを感じて、落ち着きたかった。そしてまた、心の中で唱えた。
「私は幸せなんだ。こんな気持ちになっているけど、それでも私は幸せなんだ」
前よりも、涙が溢れてきた。無言で泣いた。
彼は察してくれたのか、時折動作で離す腕が空くとまた、私にそっと貸してくれた。
家に着いたのは1時過ぎだった。
これからの未来へ突き進む彼と、現在と未来への不安が沢山の私。
きっとどこかで離れてしまいそう。だけど、それでも私は今、幸せなんだ。
道中では彼の仕事関係の話をした。
乗り気にならない時は適当な話しかしない彼だけど、今回は違った。口数が多い。それだけ仕事に対して真剣に考えているということでもある。
彼は社員になった。仕事の実績を積み上げ、社内の人に一目置かれ、責任ある立場も任され、本人もやる気満々でいる。彼の口調にもそれが表れていた。
頼もしさを感じながらも、私は羨ましい気持ちになった。そして、寂しい気持ちを隠せなかった。
若いっていいなあ。
未来がある。夢や希望がある。人はこうやって20代を走り抜けていくのか。
若いから、成長のスピードも早い。
1年前の彼と今の彼、仕事に対する姿勢も違うし、立場も変わった。
「同年代の奴らがまだ経験してないことを仕事で経験させてもらえるから」と、自信を持って仕事に臨んでいる。
だから、羨ましいし、寂しいと思った。
こうやって、彼は独り立ちをするんだ。そして、どんどん私から離れていくんだ。
私はもうすぐ、必要ではなくなるんだろうな。
口には出せないけれど、そんなことが頭をよぎった。
彼の家にお泊まり。だけど、いつもの流れはなかった。
いつもとは違う雰囲気。私は何とも言えない不安を感じて、心の中でこう唱えた。
「私は幸せなんだ。こんな気持ちになっているけど、それでも私は幸せなんだ」
そう思っていると、少しだけ涙が出た。彼は気付いていない。もうきっと寝ている。
狭いベッドで何だか落ち着かない気持ちを少しだけ抱えながらも、いつの間にか寝ていた。お互い疲れていたのかな。
昼過ぎに目が覚めると、彼が「いつまで経っても起きないんだから」と言っていた。どうやらなかなか起きなかったようだ。そしてイチャイチャして、少しグダグダしてお風呂へ。
「ケータイの機種変したい」と彼が言っていたので、ドコモショップへ行くことに。
思いの外混んでいて、機種変更するなら2時間位はかかるとのこと。彼が了承したので、ドコモショップで私も付き添い。
暇潰しもしていたけれど、さすがに手持ちぶさたな上に、また眠くなった。彼の車の中でしばらく仮眠。
起きてもまだ、彼の手続きは終わっていなかった。ドコモだからこんなに時間がかかるのか?(契約者が多いという意味で)
ようやく機種変更が終わったのは21時過ぎだった。何だかんだ3時間はかかったような?気がする。
お腹が空いたので、夕食。久しぶりの回転寿司。最近彼の食欲が凄い。いつもよりも沢山食べていた。
それから彼のスマホケースと液晶保護フィルムを買いに行った。
用事が終わって家まで送ってもらう帰り道、私は自分の仕事に対する不安を隠せなかった。転職を考えていることや、前々から挑戦してみようと思っている試験のことも話した。彼の仕事は転勤があるし、いずれ彼が離れてしまいそうだと思ったから、私もこの話をしてもいいと思ったからだった。勿論、受かるとは思っていない。受かったところで、不安だらけ。
一通り話すと、彼が聞いてきた。
「もし受かったらどうするの?」
「そしたら、一応(その職場に)行くと思う…」
「それ(その仕事)、福岡じゃダメなの?」
「福岡じゃやってない」
「…」
「まあ、絶対受かんないから。受けてみるだけよ」
彼は何も言わなかった。離れるのは寂しいと思ってくれているのかな?そうだといいのだけど。
私ばかりが追う立場も何となく癪に障るので、こんな話をしたけれど、私はまだ彼と一緒に居たい。
そして、現状の仕事のことで不安なことも話した。夜の仕事が絶不調で、次の出勤が怖かった。なので、「出勤した時のことを考えると不安、うまくいかないことが不安で仕事に行くのが怖い、だから落ち着かない」そんなことを言った。そして、彼の腕を借りた。
私の好きな彼の匂いと温もりを感じて、落ち着きたかった。そしてまた、心の中で唱えた。
「私は幸せなんだ。こんな気持ちになっているけど、それでも私は幸せなんだ」
前よりも、涙が溢れてきた。無言で泣いた。
彼は察してくれたのか、時折動作で離す腕が空くとまた、私にそっと貸してくれた。
家に着いたのは1時過ぎだった。
これからの未来へ突き進む彼と、現在と未来への不安が沢山の私。
きっとどこかで離れてしまいそう。だけど、それでも私は今、幸せなんだ。