29日。予定通り、復活して仕事に行った。テンションは高くなかったけれど、忙しさにかき消されて仕事を終えた。
それから、夜の仕事の予定だったので、そちらへ向かう準備。
その前に少し彼と話をした。
また、泣いた。自分でも不安定な感情の波についていけないことが辛いということ、悪い方の波がくると、死にたくなるくらいのテンションになること。思わず彼に漏らした。
ただ、話を聞いて慰めてくれた。「大丈夫?無理しないで。仕事終わって、調子が悪くなかったら会おう?お互い明日は休みだし」
終わったら連絡すると言って、私は仕事に向かった。
最近暇だった夜の仕事だけど、久しぶりにまあまあ仕事した気分で終えることができた。
終わって彼に連絡した。「お腹すいた」と言い、とりあえず私は彼の家に向かった。
合流して、食事。それから、ドライブをした。彼が海へ行きたいと言っていたから。
「俺は自分のストレスを発散しようと思った時、海か山にドライブをしに行く」
付き合う前から、彼はそう言っていた。彼なりに、気分転換をさせようとしてくれていたのだと思う。
「俺の人生は少しずつ、リセットされていってる気がする。俺、今までこうやって海に行く時はタバコを2箱持って行ってた。海に行くのに隣に人を乗せるなんて思ってもみなかった。」
「まさか隣に女乗せて海までドライブなんて思ってなかった?(笑)」
「うん」
そう言って、彼は笑った。
「私、こんな不安定な自分が嫌だし、それで迷惑かけてしまうのも嫌だなって思って。だから、あなたと付き合ってていいの?迷惑かけてしまうんじゃないか?って思ってしまう」
「前も言ったけど、俺は目の前に困難があると笑いがでてくる人間だし、俺はお前と一緒に居たいから迷惑なんて思ってないよ。気分の波も、少しずつでいいから良くなっていけばいいんじゃないの?」
「うん…ありがとう。でも、キツいと思ったら言ってね?」
「多分俺はキツいとか思わないと思う」
若いのにどんと構えている感じが、もはや彼らしい。愚問かもしれないと思いながらも、ここ数日のモヤモヤは彼に問いかけたことで楽になった。
夜の海に辿り着いた。たまたまヒールのパンプスを履いていたけれど、敢えて砂浜を歩いてみた。いつもと違う感覚で、足が砂に埋まる。真っ暗な海は、未知の世界。白波以外は、黒い景色。波が迫ってくる感覚がよくわからないのが、少し怖いと思った。
だけど、たった数分のこの時間が新鮮だった。初めての感覚が不思議でテンションが上がったのか、ゲラゲラ笑った。
しばらくドライブが続いた。
途中、腹痛というアクシデントに見舞われたものの、海までバイクでツーリングに来ていたグループや、それを見て楽しそうに走る彼の姿を見て笑っていた。
そうこうしているうちに、暗く沈んでいた気持ちはどこかへ消えていた。
夜中から少し足を伸ばしたドライブだったので、もう明け方になっていた。
私達のお決まりのコースになりつつある、ホテルでお泊まりになった。
また彼は映画を観始めた。お風呂に入って、映画を観て、明るくなった時間に寝た。
ホテルのチェックアウトが遅かったこともあったので、ゆっくりして出た。彼の家に私の車を停めていたので、一旦彼の家まで戻って、私の家へと向かった。
私の家に車を停めて、彼の車でまたドライブ。日中から眠かった私は、小一時間彼の膝元で寝ていた。この場所も、慣れた。居心地がいい。
そして、少し買い物をしてから、私の知り合いが居るテニスコートへ連れて行ってもらった。
知り合いに彼を紹介した。付き合い始めたすぐの頃、彼の友達を紹介してもらったので、私も知り合いを紹介しようと思っていたから。
「テニス楽しそう」
彼の言葉に、私は心の中でにんまりした。そして、付き合わせた感があったもののホッとした。
「今日はありがとう、楽しかったよ」
と言った私と同じ言葉を、彼は返してくれた。
いつもありがとう。
今回のデートで思ったことは、「対等な関係」ってこういう感覚なのかということだった。
今まで年上と付き合うことが多かったせいか、相手の顔色を変に伺ってしまうことがあった。今回はそれをほとんど感じないし、逆に私が彼を従えているような雰囲気を出しているかもしれない。彼は彼で、私を支えようとしてくれる。
今のところは、お互いにイーブンな感覚で付き合っているような気がした。無理のない感じ。
付き合ってからまだそんなに経っていないけれど、何だか居心地がいいのはそういうところもあるのかもしれない。
折れかけていた私を、支えてくれてありがとう。好きだよ。
それから、夜の仕事の予定だったので、そちらへ向かう準備。
その前に少し彼と話をした。
また、泣いた。自分でも不安定な感情の波についていけないことが辛いということ、悪い方の波がくると、死にたくなるくらいのテンションになること。思わず彼に漏らした。
ただ、話を聞いて慰めてくれた。「大丈夫?無理しないで。仕事終わって、調子が悪くなかったら会おう?お互い明日は休みだし」
終わったら連絡すると言って、私は仕事に向かった。
最近暇だった夜の仕事だけど、久しぶりにまあまあ仕事した気分で終えることができた。
終わって彼に連絡した。「お腹すいた」と言い、とりあえず私は彼の家に向かった。
合流して、食事。それから、ドライブをした。彼が海へ行きたいと言っていたから。
「俺は自分のストレスを発散しようと思った時、海か山にドライブをしに行く」
付き合う前から、彼はそう言っていた。彼なりに、気分転換をさせようとしてくれていたのだと思う。
「俺の人生は少しずつ、リセットされていってる気がする。俺、今までこうやって海に行く時はタバコを2箱持って行ってた。海に行くのに隣に人を乗せるなんて思ってもみなかった。」
「まさか隣に女乗せて海までドライブなんて思ってなかった?(笑)」
「うん」
そう言って、彼は笑った。
「私、こんな不安定な自分が嫌だし、それで迷惑かけてしまうのも嫌だなって思って。だから、あなたと付き合ってていいの?迷惑かけてしまうんじゃないか?って思ってしまう」
「前も言ったけど、俺は目の前に困難があると笑いがでてくる人間だし、俺はお前と一緒に居たいから迷惑なんて思ってないよ。気分の波も、少しずつでいいから良くなっていけばいいんじゃないの?」
「うん…ありがとう。でも、キツいと思ったら言ってね?」
「多分俺はキツいとか思わないと思う」
若いのにどんと構えている感じが、もはや彼らしい。愚問かもしれないと思いながらも、ここ数日のモヤモヤは彼に問いかけたことで楽になった。
夜の海に辿り着いた。たまたまヒールのパンプスを履いていたけれど、敢えて砂浜を歩いてみた。いつもと違う感覚で、足が砂に埋まる。真っ暗な海は、未知の世界。白波以外は、黒い景色。波が迫ってくる感覚がよくわからないのが、少し怖いと思った。
だけど、たった数分のこの時間が新鮮だった。初めての感覚が不思議でテンションが上がったのか、ゲラゲラ笑った。
しばらくドライブが続いた。
途中、腹痛というアクシデントに見舞われたものの、海までバイクでツーリングに来ていたグループや、それを見て楽しそうに走る彼の姿を見て笑っていた。
そうこうしているうちに、暗く沈んでいた気持ちはどこかへ消えていた。
夜中から少し足を伸ばしたドライブだったので、もう明け方になっていた。
私達のお決まりのコースになりつつある、ホテルでお泊まりになった。
また彼は映画を観始めた。お風呂に入って、映画を観て、明るくなった時間に寝た。
ホテルのチェックアウトが遅かったこともあったので、ゆっくりして出た。彼の家に私の車を停めていたので、一旦彼の家まで戻って、私の家へと向かった。
私の家に車を停めて、彼の車でまたドライブ。日中から眠かった私は、小一時間彼の膝元で寝ていた。この場所も、慣れた。居心地がいい。
そして、少し買い物をしてから、私の知り合いが居るテニスコートへ連れて行ってもらった。
知り合いに彼を紹介した。付き合い始めたすぐの頃、彼の友達を紹介してもらったので、私も知り合いを紹介しようと思っていたから。
「テニス楽しそう」
彼の言葉に、私は心の中でにんまりした。そして、付き合わせた感があったもののホッとした。
「今日はありがとう、楽しかったよ」
と言った私と同じ言葉を、彼は返してくれた。
いつもありがとう。
今回のデートで思ったことは、「対等な関係」ってこういう感覚なのかということだった。
今まで年上と付き合うことが多かったせいか、相手の顔色を変に伺ってしまうことがあった。今回はそれをほとんど感じないし、逆に私が彼を従えているような雰囲気を出しているかもしれない。彼は彼で、私を支えようとしてくれる。
今のところは、お互いにイーブンな感覚で付き合っているような気がした。無理のない感じ。
付き合ってからまだそんなに経っていないけれど、何だか居心地がいいのはそういうところもあるのかもしれない。
折れかけていた私を、支えてくれてありがとう。好きだよ。