蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

ベトナム料理の店

2021年05月21日 | 散歩道から

   睡蓮を見た帰り道、向こう側に渡らなければクシーは拾えない。「あそこに信号が」と。まだ歩くのかと、疲労感にむち打ち、痛みにも、そぼ降る雨にも負けず、若いモンの跡を行く。

 信号を渡ると、「あそこにフォーの店がある、腹減った」とどんどん先へ行く。

  恐怖の階段! 三段だから頑張って上がる。

      

     

     小さなベランダは可愛い花でいっぱい。

     

  フォー365という店名らしい。扉には午後2時まで。

  中もこざっぱりとお洒落なインテリア。ベトナム人のマダム。顔がめっぽう小さくて、背は高いけれど、なんという細身。アジア人は大体スリムだけれど、一段と細い。

「みんな、あんなふうだよ」と東南アジアを20年間、走り回ってきたのが言って、細身のきれいなマダムに話しかける。「どこから来たの」「フエ」とか。

マンゴジュース2つに、コーヒー1つ、フォーを1つ注文。

 フォーの写真を撮るのをまた忘れる。とにかく食べる気持ちが先に立つみたい。その味のいいこと。出汁のきいたおつゆ、パクチーの軽い刺激、さっぱりしたフォー。

 パーコレーター付きのコーヒーも一口ずつ。ああ、これがほんとのコーヒーだ! 缶コーヒーかインスタントコーヒーばかり。フィルターで濾すのも、銀座の店でも、この味は出ない。これが本物のコーヒーだと痛感。

 カトリーヌ・ドヌーヴの『インドシナ』を思い出す。「コーヒー園を経営する役だったっけ、ちがう、ゴム園だったかしら」と帰りのタクシー内で話す。

 ハロン湾の景色が素晴らしかった。すぐにでも行きたくなる……??

この店どこにあるかって、 船堀街道を南へ行って、右側。



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