蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

神保町さくら通り

2017年07月18日 | 灯りを求めて
 小遣いなどほとんどもてなかった高校時代から、古本屋あさりは好きだった。

 後年、自分が楽しむための古本あさりから、調べるための古本を求めて渉猟するようになった。
 やはり神田神保町が一番多く歩いた。
 歩き尽くし気がついたら大手町にいたりした。
 当時探した本は、過去を照らす灯りだった。

 ときどきは岩波ホールで映画も見たが、やはり本屋巡りで訪れたことが一番多いだろう。


 そして、好きな喫茶店が、すずらん通り冨山房の地下にある“Foiio”だった。
 
 地下への階段を下りていくと、入口あたりに書籍が並び、店内はレトロな感じ。

 使い古された机と椅子は昭和そのもの。

 打ち合わせ、友人とのおしやべりによく利用した。
 北海道から来た友人と会った5年前が最後かもしれない。
 今はもう、この階段は降りられない。

 神保町では、飲み会もよくあった。岩波書店で待ち合わせして、あとは若い人たちにおまかせ。
 大抵居酒屋ふうの座敷に座るような、ちよっと小汚いような店だった。
 男の人って、そういうところが好きなようだ。くつろげるのかな。

 路地みたいなところにあって、さくら通りとある。

 
 終わると若い人たちは、これからラーメンを食べに行くという。
 シニアな私と年上の男性は、お茶した。
 サークルで知り合った仲。人の噂をきいたり、そういうのに疎い私は、あらぁ、そうだったの、なんて調子で1時間くらいお喋りして帰ったものだ。

 

 若手組は、ラーメンを食べてから、また飲みに行き、
 今日はへろへろです、なんて翌日メールが来たりした。


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