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のほほ~ん あかんぼちゃん待ち暮らし


不妊治療3年→37歳で自然妊娠→
無事出産で育児日記

人生最大の危機その2

2006-10-31 09:49:31 | お不妊治療記
告知2日目
仕事中もぼんやりとしていた。
私・・死ぬのか。
来年かもしれないし、5年先かもしれない。
孫の顔も見せれずに、子供(私)が先に死ぬなんて親不幸だな。
悔い無く生きれただろうか?
いつも悔い無く生きよう!と心がけていたから悔いは無いな。
短かったけど、波乱万丈だったけど、最終的には悔いの無い人生だった。
その日の夜は、お互い考えもまとまらず静かな夜だった。
TVの音だけが小さく鳴っていた。

告知3日目
教授は子供も産めると言ったけど、もう産むことは止めようと相談した。
産んだはいいけど、私達両親がいつ発症するのかわからない状況で子育てできると思えない。
それに、確実に普通の寿命より早く死ぬ。
我が子を置いて死ぬなんて、心残りもいいとこだ。
旦那は、相続とかこれからの事があるから、弟に病名を告知すると言ったが、私が止めた。
言った方は、すっきりするけど、告知された弟は、これから複雑な想いで生きていかなければならない。それはあまりに残酷すぎる。
今の日本では、HIV=AIDSだし、感染経路も良い噂を聞かない。
不治の病ではあるが、ガンや白血病のような悲劇的感覚では受取ってもらえない。
義弟には子供があるが、私の使ったコップを洗って、自分の子供に使わせることが出来るだろうか?
もちろん、そんなことで感染はしないとわかっていても、今の日本じゃ無理な話だと思う。
両親は、私達の病名を知って片身の狭い思いをするであろう。
だから、病名は私達二人だけの秘密。
灰になっても明かさない。
病院もそれぐらいの配慮はしてくれるだろう。

告知4日目
いつ生まれて、いつ死ぬかって事は、自分では決められない。
それは全て神様が決めること。
教会にもほとんど行ってない私だけど、人生のピンチになると神様の事を想う。
本当に都合の良い信仰だ。
だから、多分、これが私の寿命なのだ。
もう受け入れるしかないのだ。
残された時間を楽しめばいいじゃないか。
そう思うと、元気が出てきた。
その日から、なんとなく元気が出てきた。
しかし、旦那はまだ心の整理がつかないようだった。

告知5日目
私は、もう悩まなくなっていた。
もう、神様が決めたとおりに生きていくだけなんだから。
旦那も私の吹っ切れた様子を見て元気になってきた。
そして、私達は普段どおりの生活に戻りつつあった。

検査結果の日
その日は、二人で行った。
別室に呼ばれ教授を待つ。
やがて、結果を持って教授がやってきた。
ペリペリっと葉書をめくって、しばらく無言・・。
「大丈夫ですね。感染していません」
「本当に」お互い顔を見合わせて、安堵した。
自然に笑みがこぼれてきた。
別室を出て、車に乗り込んでもお互いニヤニヤしていた。
本当に良かった。

1000人に1人の割合で、稀に一次検査に引っかかることがあるそうだ。
私は、その稀にひっかかる一人だったのだ。

長い二週間で、いろんなことを考えたけど、お互い犯人探しをせずに、泣いたりわめいたりもせずに、いずれ来るであろう「死」というものに対して冷静に受け止められたこと。
今後の生活のプランを考えられたこと。
そして何より二人の絆が深まったこと・・・不運の裏には必ず幸運があるってことを知った二週間でした。

今も子供が欲しいと思って不妊治療を続けているけど、一番大切なのは、二人が仲良く信頼し合って生きていくことだと思ってる。
これで、子供が出来たら本当に幸運なことだと思う。





人生最大の生死の危機NO1

2006-10-30 12:07:04 | お不妊治療記
私は病気一つしたことのない健康体
ですが、人生最大の危機に直面したことがあります。
それは、一年前の9月・・・。
初めて体外受精に踏み切ろうという段階での血液検査。
Drから、「HIVの可能性がある。なので、血液内科に行って下さい。けど、心配しないで!僕の患者にも3~4人いたけど、全員なんともなかったから。」
「えっ?HIV?」・・・HIVって、=AIDSのこと?当時の私はそういう認識しかなかった。
呆然として血液内科へ・・。
教授が出てきて、再度精密な血液検査しますが、と前置きし「HIV感染者だった場合・・」という話を30分以上語ってくれました。
更に県担当のカウンセラーの携帯NOと教授の携帯NOを教えてもらい、「気を落とさずに・・・」と言われ帰ることに。
検査結果は、2週間後。
私、確か、不妊で病院に来ていたのに、それどころか病気?明日発症するかもしれないの?
涙がこぼれないように我慢するので精一杯でした。
一体いつ?そんな事考えてもわかるはずもなく、ただ呆然として病院を後にしました。
本屋に行き、調べようと思ったけれど、絶対数が少ないから「本」が置いてない。
仕方なく「家庭の医学」でしらべました。
保有期間平均10年。後発症。免疫力が低くなるため、いろんな病気を併発、死に至る・・・。一月の薬代数十万円・・。

旦那に言おうか・・黙っておこうか・・。
教授には黙っておきなさいと言われたが、どっちにしろ二人とも感染しているはず。
その日に「今日は早く帰ってきて」と電話。
再度、電話がかかってきて「気になるから理由を言ってくれない?」と言われ、HIVに感染しているかもしれないと告白。
「後、何年?」と言われ、あぁ、私死ぬんだなぁと実感した。
その日は眠れなかった・・・・。

続く・・・

一週間の成果

2006-10-25 11:48:56 | お不妊治療記
週に一度、鍼灸院に通っている。
ストレス値が高いので、一日8時間寝なさいと鍼灸院の先生は言う。
なので、とりあえず一週間頑張ってみることにした。

午後6時30分過ぎ、仕事から帰って、即座にと明日のお弁当の準備。
8時から、すぐに1時間程、本を読みながら半身浴でリラックスタイム。
9時過ぎからテレビを観ながら独りでを食べる。まぁ、これもリラックスなんだな。
10時過ぎ、1時間の半身浴の効果か眠くなる。
夕食食べて時間経ってないけど、布団にもぐりこむ
11時前、みやちゃんの帰宅。・・ドアを閉めた音で目が覚める。
一緒に起きて、食事の支度後、お灸をする。
で、再度

この一週間、みやちゃんと過ごした時間は、一日平均10分。

先生、早く寝るってこういうこと?

おかげで、昼間の仕事中は眠くならない。
しかし、ジムにも行ってないし、運動不足になっちゃうよぉ~。
質の良い卵を作るって難しい

とにかく明日、鍼灸院の日なので、一週間の成果が出るわけです。


仕事を続けるべきか・・

2006-10-24 11:29:15 | お不妊治療記
不妊治療に専念するため仕事を辞めたって話はよく聞く。
私は、勤続10年。ハイお局様です。
もちろん、フルタイムです。
仕事は、道路設計に携わってます。

今年の前半は、あまりに忙しく残業続き。老体に鞭打ってってました。
そんな中で二回目の体外受精をしたのですが、うまくいきませんでした。
で、仕事に対する上司の態度にもムカつくものがあったので、夏にミーティングで追求なんせ、お局様ですから強い。

しばらく考えても辞めようと決断。
夏に上司の上司に言うが、せっかくここまで働いたんだし勿体無い。
残業も無くすし、担当からも外すから、いたらいいじゃないとあっさり言われ・・・現在に至る。

それ以降、残業も担当も無く割合のんびりした仕事をしている。

しかし、鍼灸院に行くと仕事に行ってるだけでストレスがたまる。更に早く寝ろとせつせつ・・と言われる。
確かに、お気楽主婦とは違い、決まった時間に起きて、フルタイムで働いて、帰ってきたら夕飯とお弁当の支度。
ジムに行くのもそれからになる。
早く寝ようっと思っても、旦那の帰りは22時以降。

今の生活にものすごくストレスを感じるか・・と言われれば、「さほど・・」って感じ。
しかし、鍼灸院計測のストレス値は、以前高いまま。
今まで働いたんだから、自分へのご褒美だと思って、しばらくゆっくりしたら?と専業主婦を勧められる。また、働けばいいじゃないといわれる。

しかし、専業お気楽主婦になれば、私のお給料は無くなるし、この居心地の良い(たまにムカつくけど)職場ともオサラバすることになる。
更に、また改めて働くとなると、下っ端からのやり直し。
もちろん、こんな職業につくことは出来ないし、パートになるだろう。
36過ぎた女の就職先は、しれている。

実は、宅建の資格を持っているのだが、不動産で働くとなると水曜休みになるのだ。
じゃ、子供が出来たらどうすんの?水曜休みなんてダメじゃない。
・・・ってなるんですよねぇ。

今の仕事は、設計会社の測量部門にいる。
なので、昼間はみんな現場に行ってて、たいてい私一人。
ラクでしょ~
気を使わないし、一人だし、好きな時に休憩できるし。
女の争いも無いし。

辞めたら、辞めたいで、別のストレスが待っていると思うんだよねぇ・・。
ただ、時間的には忙しいなぁっていうのは感じている。

辞めるべきか・・辞めざるべきか・・
考えどころだ。



友達が二人も妊娠

2006-10-18 12:09:16 | お不妊治療記
友達と言っても、ネット上で日頃の治療具合を話し合っている人たちのことだ。
だから、面識は無い。
もちろん、妊娠報告もネット上で・・。

二人とも初体外受精で見事妊娠したみたい。
一人の子は、なんと双子だ。

正直、いいなぁって思う。
同時に何とも言えない「はぁ~って感情も湧いてくる。

私、本当に妊娠するのかな。
なんだか彷徨ってるなぁ。
気にしないでおこう!と思うのに、気づいたら、そのことがよぎってる。



義弟の奥さん

2006-10-16 14:18:55 | お不妊治療記
義弟夫妻には、3歳と0歳子供がの二人居る。
義弟の奥さんとは、誕生日1ヶ月違いの同い年だ。
背が高く、スリム。

昨日は、みやちゃん(旦那)の家の行事で一日集まっていた。
義弟の奥さんは、スリッパも履かずにストッキング一枚で冷たい床をぺたぺた歩いていく。
上着も短く、かがんだりしたら背中やおへそが見える。
甘くておいしいフルーツ大好き。
お菓子も大好き

全然「冷え」なんて気にしてない。

なのに、二人の子供に恵まれた。

私は、鍼の先生に「冷えている」と言われ、ぶくぶくに着膨れしている。

いろんな事に気を使っているのに、子供なんて一向に出来る気配なし

一体、彼女と私、何がそんなに違うのだ?

彼女の妊娠中は、ガックリきたけれど、いざ産まれて見ると、別にジェラシーは感じない。
ただ、何が違うのだ?と思うだけ

本当に私に赤んぼちゃんは、やってくるんだろうか?


久々の病院

2006-10-11 09:57:44 | お不妊治療記
一ヶ月ぶりに病院へ行ってきました。
鍼治療で、身体の冷えが取れるまで、治療はお休みしようと思っているので、病院に行っても治療無し。
しかし、次回受けようと思っている体外受精のことを聞いてみた。
体外受精は3度目になるが、過去2回は、注射漬け薬漬けで、半年くらい正常なリズムに戻らなかったので、薬を使わない方法は無いか聞いてみた。

出来るだけ薬を使わない方法もあるけれど、そうなると採れる卵も少ないし、質も悪くなる。もちろん、その方法が適した人もいることは事実だが、適応するか否かは、やってみないとわからない。あなたの場合、まだ2回なので、採卵して冷凍保存して子宮に戻すという手をやってみてもよいと思っている。

・・・と言われた。

ただ原因不明なので、自然妊娠も可能ってところが「淡い期待」を抱いてしまうところ・・。

鍼灸院の先生は、薬を使わず、麻酔無しで採卵を行う「不妊専門病院」を勧めている。

自然な卵を体内に戻すのか、薬で「より良い品質」の卵を戻すのか。
どちらも一理あると思うんだなぁ。
私の体は、どちらに適合するのか考えどころなんだよねぇ。

過去2回の体外受精の教訓は、卵の年齢相応に採れて受精はするものの「弱い」のが欠点。15~18個採れて、受精して戻せそうな卵は、3~4個。更に胚盤胞になると、1個か0個・・・。
でも、結局「弱い」ので着床までに至らない

今は、鍼治療とスポーツジムで体作り・・・。

でも、これだけ頑張って、次回の体外受精コケたら泣くに泣けないなぁ。

今は、しかないのだ。

今回は正常に・・

2006-10-09 21:06:07 | お不妊治療記
不妊治療そろそろ3年。
周期17日目。
どうやら昨晩から今日にかけて排卵日だった模様。
よしよしようやく身体が正常に戻ってきた。
私の排卵日は、だいたい17日頃で、生理周期が30日くらい。
3日前から排卵チェッカーで確認し続け、無事昨日は
ナイスタイミングではありませんか
これで、うまくいったらいいんだけどなぁ。

最近は、欲しくて欲しくて悩む・・から卒業したので、悠々と日々をすごしています。
ちょっと心に余裕が持ててよかった。
子供は欲しいけど、悩むのはしんどい。
友達の妊娠報告にがっかりしたくないもんねぇ

明日は、一ヶ月ぶりの診察。
最近は、病院もとりあえず行っているだけって感じ。
薬漬けの毎日よりも、自然に自分の身体を治したい。
薬には素直に反応するけれど、その分、身体のリスクが大きいことに気づいた。
これは、鍼灸院に行かなかったら、なかなか決断できなかったことだと思う。
だって、やっぱり「科学の力」って信じてしまうもの。
もちろん、それで妊娠した人は、たくさんいるけれど、私の場合卵の質に問題があると思った。
原因不明不妊なので、身体の冷えを治して、卵が強くなれば「自然妊娠」できるんじゃないかと少し期待してるこの頃

今月うまくいくといいなぁ。



勇気のでた日

2006-09-30 22:21:29 | お不妊治療記
今日は、とってもうれしいことがありました。
針治療に行くために駅のホームにいると、声を掛けてきた母子が。
「ん??」誰だっけ?と一瞬戸惑った。
あぁぁぁぁぁ
今年自治会役員に当たっている私。その役員の一人の方ではありませんか
私より二つ年下で、一児の母。
で、電車に乗りながら、針治療に行くと説明。
そしたら、その人が「不妊治療ですか?」とおもむろに聞いてきた。
内心、えっ・・・と戸惑いつつも、そうですと答えると、「私も体外受精で出来たんです」と告白される。
「えぇぇぇそうなんですかぁ」と急に親近感がわいた。
だって、私の周りにそもそも不妊治療している子なんて一人しかいなかったし、増してや体外受精までして妊娠した人なんて居なかった。
もちろんネット上では、たくさんの不妊治療を頑張っている人がいることは知っている。
でも、こんなに身近にいたなんて、しかも一回の体外受精で授かったそうだ。
私は、なんだかとっても勇気が出てきたよ。
で、針治療に行き、そろそろ帰ろうと思っていた矢先に、先生が「ちょっとラッキーかも」と教えてくれたことがあった。
「今、針治療を経験して無事出産した夫婦が突然子供を見せにに来てくれいる。うちにはジンクスがあって、偶然にその人たちに遭遇した患者さんは、近々妊娠するんだよ」って教えてくれた。
なんてラッキーな日なんだ
その家族に会わせてもらって、あかんぼちゃんの頭をなでなでさせてもらって帰ってきました。

すごくすごく勇気の出た日だった。

不妊治療を乗り越えて無事出産した知人。
針治療と不妊治療を頑張って乗り越えた家族。

私もって気になりました。
きっといつかは、私にも

私は本当に子供が欲しいの?

2006-09-23 09:41:17 | お不妊治療記
不妊治療2年半、36歳の「こーち」です。
最近は、友達の妊娠・出産報告や自分の努力の結果が見えず焦りを感じていたりで、心の中は重くて重くて、迷える日々でした。
こんなに頑張ってるのに・・なんで簡単に妊娠しちゃうの?私とあの人の差って何?・・・っていう風に考えるようになってしまって。

ふと思ったんです。
私が産めなければ養子をもらう・・・という決断もあるって。
その時、「けど、養子までは・・・」って否定する気持ちが出てきました。
あれっ?あんなに子供が欲しい欲しいと悩んでたのに、養子となると二の足踏む私って何なんだろう。

確かに、妊娠期間もないし、産休・育休も取れないし、養子をもらうとなると手続きもいろいろあるし、将来本当の両親じゃないって話すときがくるし、もしかしたら、そのことで揉めることが起きるかもしれない。
血縁ではない・・。もちろん、養子なんだから血縁関係は無い。
けど、それがどうしたって言うの?
本当の親子で殺しあったりするし、家庭内暴力だって、虐待だってある。
痛い想いして産んだからって、100人が100人中幸福親子とは限らない。
DNAを引き継いだからって、それが一体なんだって言うの?

自分が産んだ子供じゃなければ、もういらないなんて、私って本当に子供が欲しいの?
私って、そもそも何故子供が欲しくなったんだっけ?

服を作って着せたい。
一緒に泣いたり笑ったりしたい。
自分にも守るべき家族が欲しい。

そんな事、実子でも養子でも出来るじゃない。
なのに、養子だと二の足踏む私は、本当に、心から、子供が欲しいんだろうか・・。

もちろん、特に努力しなくても子供が授かる人は、こんなこと考えないと思う。
不妊なんて、遠い国の話のようなんだから・・。

私、一体何のために、ストレスためて、悲しくなって泣いてたんだろ?
全部自分のエゴなんじゃないの?

不妊治療を止めるつもりは全然無いし、養子の事も全然考えられないし、でも、心のモヤモヤがスッと抜けていったような不思議な気持ち。

未来の私の子供よ、今まで私のエゴで、あなたを待ち望んでごめんね。