優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「パリの恋人」

2006-09-15 20:23:03 | おもいつくまま
いつも思うことですが、本当にうまいつくりで、ついつい次が見たくなり途中で止めるのが大変です。

今回も結局20話を4日で見てしまいました。
一日平均6時間。目を酷使しすぎですね。反省。
家事も怠っていますし…。またまた反省。


ところで、このドラマの魅力はなんなのでしょう。
ある知人は「冬ソナを越えた!!」とまで言いました。
私の中では、サイドストーリーを書きたいという欲望が起こらないという点を考えても「冬ソナ」に勝るドラマはないのですが、それを除けば確かにとても魅力的なお話です。

『シンデレラストーリー』とよく言われますが、単なるそれではありません。

主人公のカン・テヨンは大財閥のハン・キジュと出会い、経済的には彼の援助を受けて何とか苦境を脱しますが、様々な困難、問題が降りかかり、決して安穏な生活を送ってはいません。

いくら経済的に苦しくとも、映画監督であった父を誇りとし、プライドを捨てません。
ですから、キジュが「お金で解決することが一番簡単だ。」と言ってもなかなかそれを受け入れようとしません。

そうして触れ合ううち、「人を好きになることが苦手」なキジュはテヨンに恋をしている自分に気付きます。
テヨンも「何でも金で解決しようとする頑固で嫌なやつ」と思いながらもいつの間にかキジュに惹かれていきます。

一方、キジュには家庭の事情で親の決めた婚約者(ムン・ユナ)がおり、またテヨンにはパリで出合ったユン・スヒョクがいます。
スヒョクはキジュの甥(実は異父兄弟)で、テヨンに熱烈な恋心を抱いていますが、テヨンはスヒョクのことを良い友人としか見ることができません。

この奇妙な四画関係に、さらにキジュの元妻も絡まって、物語をより複雑にしていきます。


出生の秘密、四画関係、身分違いの恋と、韓国ドラマの定番が詰まったドラマですが、何でこんなにおもしろく心に残るのでしょう。

物語を反芻しながら思うことは、「人は愛する人がいれば苦悩が深まる。真剣に人を愛すれば愛するほどその苦悩は深いものとなり、逃れることはできない。しかし、その逆境を乗り越える中にこそ本当の幸福があるのだ。誰かを愛することで、それを乗り越えようとする力が生まれるのだ。」ということです。

悩みがないということは、逆に言えば真剣に生きていないということなのかもしれません。


真っ直ぐな 彼女の瞳 焼きついて
        振り払えども 脳裏から消えぬ

深き傷 負わせぬ為に 嘘つきて
      自ら切るは 恋という事か

あの人も 彼の人もまた 傷つけて
       吾一人幸(さち) 訪れるはずなし

君の事 愛すればこそ 吾行かん
       いつの日かまた 出会うと信じ