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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

セイタカアワダチソウ - 筒のような総苞

2023-10-26 16:00:00 | みんなの花図鑑

名鉄本線を走る特急電車とセイタカアワダチソウ。



セイタカアワダチソウの名前の由来は、「セイタカ」が同じ属のアキノキリンソウの別名であるアワダチソウよりも草丈が高いことから。
「アワダチソウ」というのは、花後の綿毛がふわふわとしたようすを泡に見立てたことから。

(2015-12-10撮影)





セイタカアワダチソウは根や地下茎から他の植物の種子の発芽を抑制する天然の化学物質を出していることが知られています。これをアレロパシー(他感作用)といいますが、他の植物の成長を阻害する物質はやがて己の成長をも阻害し自家中毒に陥ったように成長が止まることがあることも知られてきています。




虫に花粉を運んでもらう花なので、もちろん 花粉症の原因になる花ではないです。





花は 筒のような総苞の先に咲きます。



セイタカアワダチソウの頭花には舌状花が8~10枚程度あります。
筒状花のほうは他のキク亜科の筒状花と違い、2~5個程度しかありません。上の画像のつぼみの筒状花のように 通常は3個のことが多いようです。




筒状花の花冠の形状は極細の倒披針形で、その中に入っているはずの雄しべ筒はほとんど識別できません。
ただそこからさらに上に伸びためしべは 2本爪のホークのように天に向けて柱頭を展開しています。この姿はキク科のシベの中でも独特な形態だと思います。






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