ミズキ科のハナミズキです。
ミズキ科の花には ミズキのほかに、仲間のヤマボウシ、クマノミズキがありますが、
「ミズキ」がついても、トサミズキ、ヒュウガミズキは マンサク科で ミズキ科ではありません。
原産地はフロリダとその周辺なので、学名も Cornus florida となっています。
日本に来たのは、よく知られているように、1912年、当時の東京市がアメリカ合衆国へ贈ったサクラへの返礼として1915年アメリカから贈られたのが第1号です。
その後しばらくは普及しなかったのですが、1970年代ごろから街路樹に、庭木にと、爆発的に普及しました。
もうひとつ、よく知られているように、このピンクの花びらのように見えるものは 「総苞」といって(「苞」と同じく)葉の変化したものです。総苞や苞の役目は 開花前の蕾全体を包み保護することです(よく似た器官に「萼」がありますが、萼は花冠を支える役割をします)。
では、「総苞」と 単なる「苞」とどう違うのでしょうか?
苞は ひとつの蕾を「包み」保護してます。総苞は たくさんの小花を「まとめて」(総じて)「包んで」います。
例えば ツユクサは一つの花の蕾がひとつの苞に包まれています。
一方、タンポポのように、たくさんの小花(筒状花)の蕾をまとめて包んでいるのが「総苞」です。
ハナミズキには 4枚の総苞片があります。
ハナミズキの小花にも 花弁がありますが、とても小さく貧弱でとても虫に花のありかを知らせるようなものではありません。
その代わり、つぼみのとき包んでくれていた総苞が 目立つ色をして大きく開いて 個々の花弁の代わりに担ってくれています。
このミツバチも 大きな総苞を目印にやってきたものと思われます。
花粉源としてのハナミズキの評価は 「B-普通」だそうで・・・(みつばち百花・蜜源・花粉源データベース「ハナミズキ」)
蜜源としてのハナミズキの評価は「未確認」だそうです。(同上)
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