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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツリガネカズラ、スイカズラ、羽衣ジャスミン

2022-05-10 06:00:03 | みんなの花図鑑
科はちがいますが、つる性植物を3題。


ツリガネカズラ

「ツリガネカズラ(釣鐘葛、Bignonia capreolata)は、アメリカ中南部原産のノウゼンカズラ科の蔓性低木」(wiki「ツリガネカズラ」)




ここは安城デンパークの南端フェンス。
「茎は壁や塀やフェンスや樹木など周囲にあるものに沿って高く這い上がる。茎で巻き付くだけではなく、巻きひげにツタのような吸盤を持っているため、巻き付くことができないような壁面にも這い上がることができる。」(同上)














「花冠は漏斗形(トランペット形)、長さ5~7.5㎝、先が5裂し、外面は橙色~赤橙色~赤色、内面の一部が黄色。」(三河の植物観察「ツリガネカズラ」)
ただし、花冠は4裂するものもあるようです。




「雄しべ4個、花冠より短く、花冠の上部に接するようにつき、雌しべ側に曲がる。」(同上)




雄しべは長いのが2つ、短いのが2つの合計4つですが、ノウゼンカズラやアメリカノウゼンカズラと同様に、花冠が5裂から分かるように雄しべも元々5個あったと考えられます。
ノウゼンカズラやアメリカノウゼンカズラには花冠の付け根に退化した5番目の雄しべがあります。









スイカズラ

「スイカズラ(吸い葛、学名:Lonicera japonica)はスイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本。別名、ニンドウ(忍冬)。冬場を耐え忍ぶ事からこの名がついた。」(wiki「スイカズラ」)




学名は Lonicera japonica ですが、日本固有種というわけではなく「朝鮮半島・中国など東アジア一帯に分布」(同上)してます。





花色が白から黄色に変化することから、別名キンギンカ(金銀花)。




「葉腋から花が2個ずつ並んで咲き、夕方から甘い香りが漂う。」(同上)




「つぼみは薄紅色、咲き始めの花は白色をしているが、受粉するなどして徐々に黄色くなる」(同上)





「雄しべは5個で長く突き出しており、雌しべの花柱は1個で長く突き出て、受粉前の柱頭は丸く緑色である。」(同上)





ハゴロモジャスミン

羽衣ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の、中国南部原産のつる性低木。



ソケイ属というと分かりにくいですが、Jasminum 要するに ジャスミンの仲間ということです。
カロナイナジャスミンもジャスミンの名がついていますが、ジャスミン属ではありません。
ジャスミン属の特徴はこの赤紫をした可愛いつぼみで、早春に咲くウンナンオウバイのつぼみに似ています。
ウンナンオウバイもジャスミンの仲間です。




ジャスミンの香りがします。というか、この撮影した個人宅のジャスミンは クチナシに似たいささか強烈な匂いがします。




ハゴロモジャスミンの花はモクセイ科特有の筒状花で花被片は5裂、雌しべ1個、雄しべ2個の最小構成です。




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