アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒナゲシ、ツキミソウ、ノヂシャ - 逃げ出して

2022-05-11 06:00:01 | みんなの花図鑑
ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシは地中海沿岸原産の ケシ科・ケシ属の植物です。




1961年に初めて東京都世田谷区で発見された比較的新しい外来植物で、近年、全国の幹線道路沿いに急速に広がっています。(農環研ニュースNo90「春に気をつける外来植物:ながみひなげし」)




繁殖力が強く、どんどん雑草化し生態系へ影響を及ぼす可能性もあります(同上)




その後急速に分布域が広がり、2007年には東北以南のほぼ日本全土に広がっていることがわかりました(同上)




ナガミヒナゲシの1株にできる実の数は約100個です。1個の実には約1,600個の種が内包されているため、1株からはおよそ16万粒以上もの種が取れる計算になります。(ミツモアMedia「ナガミヒナゲシに要注意!毒性や駆除方法について解説」)







ヒルザキツキミソウ

ツキミソウ(月見草)というと夜咲く白い花。
夜咲く黄色い花はマツヨイグサ(待宵草)の種類。
ヒルザキツキミソウもマツヨイグサ属ですが、昼間でも花が咲いているのでこの名があります。




北アメリカ原産で日本には大正時代に観賞用として入ってきました。




庭の花壇に植わっていたものがどんどん逃げ出して今では堤防の土手でも見られるようになりました。




単にヒルザキツキミソウというと白色なので、区別するときは モモイロヒルザキツキミソウといったほうが良いのかもしれませんが、私が出会うのはほぼこの「モモイロ」のほうです。




「地面に薄桃色に透けるランプをいっぱい散らしたみたいに見えて、かなり綺麗だと思う。腐っても元園芸種、あまり雑草感が無い。」(ブログ世話要らずの庭「雑草なのか?園芸種なのか?モモイロヒルザキツキミソウ」)






ノヂシャ

「ヨーロッパ原産で、日本と北アメリカでは帰化植物。日本では1886年(明治19年)に東京で初めて報告された」(wiki「ノヂシャ」)




ノヂシャ属ですが、スイカズラ科(またはオミナエシ科)に属しています。




欧米では若菜を食していました。
「英語で、子羊が好むことからラムズレタス (lamb's lettuce)、また小麦畑に野生でよく生えることからコーンサラダ (corn salad) ともよばれる(コーン corn は小麦・大麦など穀物の意味がある)。」(wiki「ノヂシャ」)




「江戸時代に
 ヨーロッパからサラダの材料として
 長崎に持ち込まれたものが
 野生化して全国に広がったそうな
 サラダを食する習慣が 無かったためか
 日本では野草になってしまったが
 ヨーロッパでは今でも 好まれる食材」
(ブログ・ジュラのお花散歩日記「野萵苣(ノジシャ)の花」)






カラスノエンドウ

カラスノエンドウは、マメ科ソラマメ属の越年草。原産地は地中海東部沿岸地方で、古代オリエントでは小麦と一緒に栽培されていたそうです。(ブログ・暦生活「カラスノエンドウ」)




全草が食べられる上、マメ科植物の根にはバクテリアが共生し、窒素栄養分を固定して、土壌を改良してくれるためです。それがいつしか栽培作物でなくなり、雑草に戻っていったと考えられています。(同上)




カラスノエンドウはエンドウに姿形が似ているため、中国では「野豌豆」と呼ばれます。現在では北半球に広く分布しており、日本にも古代に中国を経て渡来し、全国に広がったと考えられています。そのため、カラスノエンドウの漢字表記は「烏の豌豆」でなく、「烏野豌豆」となります。(同上)




同じソラマメ属の近縁種には、スズメノエンドウ(雀野豌豆)とカスマグサ(かす間草)があります。
(中略)カラスノエンドウのさやは熟すと真っ黒に変化します。だから「カラス」と呼ばれたという説もあります。(同上)



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2 コメント

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ナガミヒナゲシ (カンサン)
2022-05-11 20:15:35
アブリルさんへ、ナガミヒナゲシは壱岐·対馬にも進出していました。道路沿いには必ずと言っていいほど、ありました。
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Unknown (アブリル(avril_kanabun))
2022-05-11 20:29:58
こんばんはー
そうなんですか⁉️
よく言われるのは、クルマのタイヤについて遠くまで運ばれるというもので、道路沿いや交差点の信号付近に咲いているのはそのためだとか。
対馬や壱岐へは当然舟で運ばれたのでしょうが、本土からだったのか、はたまた朝鮮半島からだったのか?😁
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