アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ソラヌム(ナス属)の仲間たち

2024-07-17 15:00:00 | みんなの花図鑑
最近撮ったタマサンゴと 昔撮ったソラヌム属の花と実

タマサンゴ

この画像をGoogle Lens で検索すると、
 1. ホオズキ属
 2. ナランジラ
 3. ミニトマト
 4. タマサンゴ
の順に候補を挙げてきます。大きさも判らないので仕方ないですが、正解は タマサンゴです。
タマサンゴは学名を Solanum pseudocapsicum といい、ナスの仲間です。
ナス属(Solanum ソラヌム)の花はよく似ています。今日はこれを確認してみましょう。



属名の Solanum は、ラテン語のsolamen「安静」が語源で、この属に鎮痛作用を持つものがあることから。



種小名の pseudocapsicum は 「偽のトウガラシ(Capsicum annuum)」という意味です。



雄しべは5本で黄色い筒が葯で、めしべを抱くようにしています。
ナス属(ソラヌム)はみなこのようなシベの形をしています。





イヌホオズキの仲間

イヌホオズキ(在来種)の学名:Solanum nigrum
オオイヌホオズキ(外来種)の学名: Solanum nigrescens

イヌホオズキの仲間の果実(2021-11-23撮影)




ワルナスビ

これは 愛知県緑化センターのヤブサンザシの畑のワルナスビです。
ワルナスビの花は このようにイヌホオズキの花にそっくりです。(2019-7-09 撮影)


ワルナスビの果実 (2019-11-14 愛知県緑化センター)
学名:Solanum carolinense
種小名の carolinense は 「カロライナの」という意味。



ルリヤナギ 

学名: Solanum melanoxylon
melanoxylon は 「黒材、 黒木」




ジャガイモ

ワルナスビの花そっくりなジャガイモの花
学名:Solanum tuberosum
tuberosum は 「 塊茎(状)の」




ナス

雄しべの黄色い葯胴は2室×5組。中心から緑色のめしべ柱頭が出ています。よくみると柱頭も5つの頭をもっています。
学名:Solanum melongena
melongena は 「リンゴを生ずる、 ウリのなる」




ソラヌム
ソラヌム
観賞用ナス
ソラヌム
撮影日: 2017-08-22




ヒヨドリジョウゴ



学名:Solanum lyratum
種小名 lyratum は 「頭大羽裂(英. lyrate)の、竪琴状の」






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