きょうはキク科の花を2つ。
と言ってもよく見る菊の花とは一味もふた味もちがいますよ。
ではまず第1問。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/5d/66befe6e864978e21633d5810909d133.jpg)
キリギリスが止まっている畑に咲いたこの花は何でしょう♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/0c/7b4a562114be19e5794a5199f118e4b0.jpg)
アザミでしょうか?
いいえもっと背が高く灌木のように見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/38/f5336cddd9a247f1b722f4c414edeef1.jpg)
ヒントは葉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/2d/89c712fddc1a78729c0e9b62bd76afaf.jpg)
少し引いてみました。
これなら分かるかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/64/056fdd7bfe1de1a7e5c35dc5cca83c08.jpg)
知る人ぞ知る、ゴボウの花でした \(^o^)/
そしてここからが大切なことなんですが、ゴボウがなぜキク科なのかというと・・・
実はキク科といっても花のしくみの違う3種類あるんですよ。
一番多いのが キク亜科
もうひとつは タンポポ亜科
あとひとつは アザミ亜科
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ba/2a0741d838b8a41dd1d2d4db548b6b32.jpg)
そしてこのゴボウの花は アザミ亜科に属する花なんです。だから アザミに似ていて当然だったんです !(^^)!
キク科の花はたくさんの小花の集合で頭花を作っていますが、
キク亜科の花は周囲の花弁のような舌状花の集まりと 中心部の盛り上がったシベの集合(筒状花といいます)の両方で頭花を構成しています。
そして(あとで出て来る)タンポポ亜科の花は 上の2種類の小花のうち 筒状花の小花ばかりで出来ています。
となると、3番目のアザミ亜科はもうお分かりでしょう、菊の花で周囲の花弁を担当していた舌状花(大きな花弁一枚とひとつの雌雄シベでひとつの小花)ばかりで出来ているんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/97/e6fc05cbda7a45087eb93494a2a88e47.jpg)
だからアザミ亜科の花はどれもこのように花弁のような部分(舌状花部分)が無いんです。シベの部分ばかりなんです。
キク科の筒状花というのは名前の通り煙突状の雄しべ筒(おしべが合着してひとつの筒になっちゃったんですね)と筒の中から出てきているめしべから構成されています。
もう少し詳しい説明は つぎの舌状花の集合で出来ている花のほうで説明します。
キクニガナ(チコリー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/36/095eb59a288c6a5786fdf755384789e6.jpg)
花弁がキレイな るり色をしていますが、これを黄色に変えるとよく見る野草 ニガナそっくりになります。キクニガナとかニガナとかはタンポポ亜科のキク科なんですよ。タンポポ亜科というのは頭花がすべて舌状花で出来ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/3a/defdab026233079b98fdb1cbaf350c2a.jpg)
舌状花は大きな花弁が一枚とその付け根のところにシベが1個で構成されています。キク亜科の花だと花の周囲にあった舌状花が、タンポポ亜科では中心部まで舌状花。とにかく錯綜して雄しべ筒が立っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/57/eb1d373942d8813076fce3eff841fc27.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8c/e4dafbe2815a4dc5db65c3015a02ec7e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/76/4b9184f03bf434524fb9a334d062975e.jpg)
立っている色の濃い煙突部分が 雄しべ筒で、最初、筒の内壁に花粉を放出します。
つぎに、筒の中をめしべが上に伸びていきます。このとき、めしべは筒内の花粉をいっしょに押し上げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/92/c2efdf9acf52a0bcd54ef96cc70ef809.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/d8/4678d3e51a4c747ae6715577586f9032.jpg)
雄しべ筒の中をめしべが花粉を上へ押し上げるとき、自家受粉してしまわないかと心配する必要はありません。めしべはまだ成熟していないので受精しないのです。
上へ伸びためしべはその後 頭を2つに割り内側に柱頭(受粉器官)を展開します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/0d/22b3937dc897ba747a7a27f0b53d7111.jpg)
柱頭の縁に花粉が真珠のようについていますが、これは上へ伸長してくるときに体にまとわりついた花粉で、外から虫が運んできた花粉ではないと思います。
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と言ってもよく見る菊の花とは一味もふた味もちがいますよ。
ではまず第1問。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/5d/66befe6e864978e21633d5810909d133.jpg)
キリギリスが止まっている畑に咲いたこの花は何でしょう♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/0c/7b4a562114be19e5794a5199f118e4b0.jpg)
アザミでしょうか?
いいえもっと背が高く灌木のように見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/38/f5336cddd9a247f1b722f4c414edeef1.jpg)
ヒントは葉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/2d/89c712fddc1a78729c0e9b62bd76afaf.jpg)
少し引いてみました。
これなら分かるかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/64/056fdd7bfe1de1a7e5c35dc5cca83c08.jpg)
知る人ぞ知る、ゴボウの花でした \(^o^)/
そしてここからが大切なことなんですが、ゴボウがなぜキク科なのかというと・・・
実はキク科といっても花のしくみの違う3種類あるんですよ。
一番多いのが キク亜科
もうひとつは タンポポ亜科
あとひとつは アザミ亜科
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ba/2a0741d838b8a41dd1d2d4db548b6b32.jpg)
そしてこのゴボウの花は アザミ亜科に属する花なんです。だから アザミに似ていて当然だったんです !(^^)!
キク科の花はたくさんの小花の集合で頭花を作っていますが、
キク亜科の花は周囲の花弁のような舌状花の集まりと 中心部の盛り上がったシベの集合(筒状花といいます)の両方で頭花を構成しています。
そして(あとで出て来る)タンポポ亜科の花は 上の2種類の小花のうち 筒状花の小花ばかりで出来ています。
となると、3番目のアザミ亜科はもうお分かりでしょう、菊の花で周囲の花弁を担当していた舌状花(大きな花弁一枚とひとつの雌雄シベでひとつの小花)ばかりで出来ているんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/97/e6fc05cbda7a45087eb93494a2a88e47.jpg)
だからアザミ亜科の花はどれもこのように花弁のような部分(舌状花部分)が無いんです。シベの部分ばかりなんです。
キク科の筒状花というのは名前の通り煙突状の雄しべ筒(おしべが合着してひとつの筒になっちゃったんですね)と筒の中から出てきているめしべから構成されています。
もう少し詳しい説明は つぎの舌状花の集合で出来ている花のほうで説明します。
キクニガナ(チコリー)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/36/095eb59a288c6a5786fdf755384789e6.jpg)
花弁がキレイな るり色をしていますが、これを黄色に変えるとよく見る野草 ニガナそっくりになります。キクニガナとかニガナとかはタンポポ亜科のキク科なんですよ。タンポポ亜科というのは頭花がすべて舌状花で出来ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/3a/defdab026233079b98fdb1cbaf350c2a.jpg)
舌状花は大きな花弁が一枚とその付け根のところにシベが1個で構成されています。キク亜科の花だと花の周囲にあった舌状花が、タンポポ亜科では中心部まで舌状花。とにかく錯綜して雄しべ筒が立っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/57/eb1d373942d8813076fce3eff841fc27.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8c/e4dafbe2815a4dc5db65c3015a02ec7e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/76/4b9184f03bf434524fb9a334d062975e.jpg)
立っている色の濃い煙突部分が 雄しべ筒で、最初、筒の内壁に花粉を放出します。
つぎに、筒の中をめしべが上に伸びていきます。このとき、めしべは筒内の花粉をいっしょに押し上げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/92/c2efdf9acf52a0bcd54ef96cc70ef809.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/d8/4678d3e51a4c747ae6715577586f9032.jpg)
雄しべ筒の中をめしべが花粉を上へ押し上げるとき、自家受粉してしまわないかと心配する必要はありません。めしべはまだ成熟していないので受精しないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/03/7632d6bff17c8bb835bb70aae70b7d62.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/0d/22b3937dc897ba747a7a27f0b53d7111.jpg)
柱頭の縁に花粉が真珠のようについていますが、これは上へ伸長してくるときに体にまとわりついた花粉で、外から虫が運んできた花粉ではないと思います。
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