アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アヤメでもカキツバタでもないハナショウブ

2024-06-11 12:00:00 | みんなの花図鑑
以下は、一年前の愛知県碧南市の油ヶ渕のハナショウブの画像です。
涼しげなハナショウブばかりを集めてみました。
最後に、カキツバタをアヤメと思っている方がいらっしゃいますので、よく言われる見分け方を紹介します。





















































最後に、クイズをひとつ。
以下の画像は 名古屋の東山植物園で撮ったハナショウブ画像ですが、一枚だけそうでないものが含まれています。それはどれでしょう?



答えは 右下(最後の1枚)です。これだけは カキツバタでした。
花しょうぶの花には花弁(外花被片)の付け根のところに黄色い筋があります。対してカキツバタは同じ部分が白い筋になっています。

カキツバタは湿地に生育します。(アヤメは陸上)


そして元祖アヤメは外花被片の付け根のところには 文目(あやめ)紋と呼ばれる網目模様があります。


花びら(外花被片)の付け根のサインは
●アヤメが 文目(アヤメ)紋(網目模様)
●ハナショウブ が 黄色だったのに対し、
●カキツバタは「白い筋」がついているのが特徴です。

あと、生育地もカキツバタは池の畔など湿地ですが、ハナショウブは意外と場所を選びません。 上の油ヶ渕のハナショウブも、湿った土地ばかりでなく、畑のような乾いたところにも植わっていました。
花菖蒲を水生植物と見るのは勘違いです。多くの花菖蒲園で水の中の株から花が咲き出している姿を見て、花菖蒲には水がつきものと思い込んでいる人も多いようです。これは風情を出すための演出で、どこの花菖蒲園でも花の時期以外は、水を落として畑状態で管理しています。」(碧南市「ハナショウブの庭植え栽培」)

そしてアヤメの生息地は陸上です、湿地は好きではありません"(-""-)"
アヤメは「日当たりがよく乾燥気味の草原を生育環境とする、草原の植物」(重井薬用植物園・おかやまの植物事典「アヤメ (アヤメ科) Iris sanguinea」)


以下にイラストに3者の特徴を整理してまとめてみます。花期も参考にしてください




カキツバタの歌、ハナショウブの歌





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