シリーズ・マンサク(その6)です。今回も アカバナマンサク です。 前回のアカバナマンサクより 朱色が勝っています。
本来の「アカバナマンサク」は 在来種のマンサクの変種のマルバマンサクの一つの品種のことだと分かりました。
そのことは 学名からも分かります。
アカバナマンサクの学名は Hamamelis japonica var. obtusata f. incarnata といいます。
Hamamelis japonica までが 自生種のマンサク の学名。
var. obtusata の var. は varietyの略で変種の意、 ここまでで マルバマンサク の学名になります。
最後の f. incarnata の f. は formaの略で品種の意、つまりここまでで 「マンサク var.丸葉 f.赤花」 となり、
マルバマンサクの赤花品種 の意味になります。
ただし、この花弁が赤いマンサクは 上記の意味での「アカバナマンサク」かは不明です。 花の大きさも 先ほどの「アカバナマンサク」より 大きいですし(在来種の変異なら もっと小さいはず)、 花弁の縁の黄色も明確ではないです。
ハマメリス・インテルメディアというマンサクがあります。これは 在来種マンサクと 中国原産シナマンサクとの交雑種(インテルメディア)のことです。近年、多くの栽培品種が作出されてきました。花が赤色の「ダイアン(cv. Diane)」、赤橙色の「エレナ(cv. Jelena)」それに黄色の「ムーンライト(cv. Moonlight)」などが庭木として植栽されています。
この 赤花マンサクは そちらのほうかもしれません。
ハマメリス・インテルメディアの和名は「アカバナマルバマンサク」となってます。