オータムリーフの部屋

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認知症にならないために.....私見

2015-05-27 | 健康

高血圧と認知症との関係
「認知症を発症した人の血圧は低い」とか「降圧剤で血圧を下げると認知症になりやすい」と考えられた時期もあった。

 最近の疫学調査では、中年期に血圧が高い人ほど高齢者になってから、認知機能が低下しやすく、降圧剤の使用で認知症の発症が少なくなると言われている。薬で治療すると、脳血管性認知症だけではなく、アルツハイマー型認知症も減少するという報告もある。
 ただ、今の降圧剤は効能が高く、異常に低血圧になるので要注意だと個人的には思う。私の経験では運動後の血圧が100以下になることが多く、その時、日常的に使用する普通名詞が出てこなくて、狼狽することが頻発した。健康な65歳以上の人は140/90mmHg程度で十分だと思う。
 
認知症になりやすい職業
「ここまでわかったボケる人ボケない人」(フレディ松川)によると、一番多い元の職業は「公務員」だそうだ。退職後に認知症になるケースが多いと言う。
 
親方日の丸、ルーチンワークの仕事で、安定している。冒険もせず、黙々と言われたとおりに勤務を続ける。可もなく不可もなく、真面目に仕事をしていれば良い。
「何かをやろう」という意欲がない人が多いと言える。
 
 学校の先生も、退職後に認知症になるケースが多いらしい。特に地理、歴史、国文学、古文、英文法などの科目の先生が多いという。
毎年毎年、同じ内容を同じペースで話し続ける。変化や刺激に乏しい業務と生活。これが、退職後に認知症になりやすい要因になる。
これに対して、数学、化学、物理、音楽、体育、美術などの教師は、なりにくい傾向にある。クリエイティブでいることが求められるからだろう。
 
意外に学者も、認知症になるケースは多い。権威にどっぷりとつかっているうちに、発展性がなくなってくる。
 
サラリーマンの職種では、経理、庶務、総務、文書、人事など事務系の職は、営業職に比べて認知症の割合が多いそうだ。公務員と同じように変化や刺激に乏しい業務であるのが理由のようだ。広報マン、宣伝マンも、クリエイティブな仕事だから、認知症になる可能性は低いようだ。
 強欲と言えるほど欲望を持ち続けている職業の人も、認知症になり難い。政治家が典型だ。選挙のためなら手段を選ばず、当選したら私利私欲に走り、権力にしがみついて、意欲満々。確かに、認知症になりにくいだろう。

 バーのマダムも認知症になりにくい。儲かるように、客に気に入れられるように、色気を出し、人脈づくりにも熱心。頭がフル回転していて、認知症になっている暇はない。
 
よく言われる「手先を使っているかどうか」は、防止法としては判然としない。
長年腕一本でやってきた職人さんも、自信の喪失とともに、自尊心を失い、意欲が乏しくなってくると危ない。
 
 同じ手を使う職業でも芸術家は認知症になりにくい。常にオリジナリティを求められ、頭を使い、新しいものを生み出していく。才能の枯渇でうつ病にならなければ認知症とは無縁だろう。

大事なのは、退職後も何かに向かって意欲を持ち続けられるか、クリエイティブな気持ちでいられるかどうか、ということだ。
 
 
認知症になりやすい性格というものもあるかも知れない。相手まかせ、人まかせで依存度が高く、変化を求めない人。意欲を持たず、何事にも我慢して従い、相手に合わせてきた人。
異常に争いを好まない人などなど・・・・。几帳面な人、生真面目な人、ガンコな人、笑わない人、スケベでない人も危ない。要するに偏りのある性格の人は、脳の使い方のバランスが悪くなり、脳が萎縮し、脳のネットワークが崩壊する。家庭や町内会では、決して自分の思うとおりにはいかず、自分のペース・常識が維持できなくなり、引きこもりがちになる。ひどい場合は粗大ゴミ扱いや熟年離婚にも発展する。
 
逆におおらかな性格の人は、楽天的で前向き、脳の様々な部分を使うことにつながり、脳を鍛えていける。頭がいいかどうかではなく、豊かな感情を持っているかどうかにかかっているから、老いらくの恋も痴情にならなければ認知症予防にはいいかもしれない。色気づくことで、心身の様々な部分が活性化する。
 
 
自分が情熱を傾けられることを見つけたり、趣味に興じたり、あるいはこれまで接してこなかった人たちと交流してみたり、自分から外へ出て行く意欲を持つことが大切だ。
人は結構いい加減に生きている。いちいち文句を言ったり気にかけて不寛容になるのは苛立ちとストレスを生み、孤立していくだけだから、自戒しよう。
 

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