オータムリーフの部屋

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カロリーゼロ食品で肥満になり、野菜ジュースで不健康になる!!!

2014-05-06 | 健康

巷にあふれる「カロリーゼロ」飲食品には、人工甘味料が含まれている。この甘味料自体は、非常に甘みが強く少しの摂取で甘みを感じ、カロリーを抑制する。しかし、人工甘味料を摂ることで、逆に空腹感が増したり、甘み中毒になることで、かえって太ってしまったという事例が確認されている。
 主に、「ホルモンに悪さをする」「味覚を鈍化させる」「依存性がある」という3つの原因が考えられる。
 

 まず、人工甘味料は、“肥満ホルモン”ともいわれるインスリンや、インスリン分泌を促すインクレクチンなどに影響する。私たちが食事をすると、血糖値が上がり、インスリンがすい臓から分泌されて、血液から余分なブドウ糖を除こうとする。こうしたインスリンの作用で、肝臓や筋肉に、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、肝臓の貯蔵能力を超えると、次に脂肪細胞に体脂肪として溜め込まれる。インスリンが「肥満ホルモン」と呼ばれる由縁だ。そもそも、欧米人と日本人は、インスリンの分泌能力がまるで違う。欧米人は大量のインスリンを分泌する能力があり、余ったブドウ糖が、どんどん脂肪細胞に変化して超肥満体になるが、糖尿病にはなりにくい。ところが、日本人はインスリンの分泌能力が、欧米人のおよそ半分しかないため、肥満にならなくても糖尿病になってしまう。
 人工甘味料(アセスルファムカリウム)をラット(大きなネズミ)に注入すると、インスリン分泌が増える。さらに、ラットからすい臓を取り出して調べたところ、甘味料の注入量に比例して、インスリンが分泌されることが分かった。ヒトの場合も、人工甘味料(スクラロース)を飲んだときのほうが、水を飲んだときより、血糖値のピークが高くなるという研究報告がある。つまり、カロリーゼロの人工甘味料が、インスリンと血糖に影響するのだ。この状態が続くと、インスリンの能力が疲弊し、2型糖尿病へと進行する危険があり、せっかく健康のためにカロリーゼロ飲食品を摂っていても、逆に健康を害してしまうこともある。
 さらに、人工甘味料は味覚を狂わせる。サッカリンは、砂糖の200〜700倍の甘みがあり、アスパルテームは160〜220倍、アセスルファムカリウムは200倍、スクラロースは600倍も甘くなっている。さらに、新しい人工甘味料であるネオテームは、砂糖よりも約7000〜1万3000倍の甘味の効力があり、甘味の強い人工甘味料に慣れてくると、甘味に対する味覚が鈍っていく。お菓子を食べても、甘味を感じず、ついつい食べ過ぎたり、砂糖を追加したりするようになる。
 さらに、人工甘味料による依存症はコカインより強烈といわれる。私たちが美味しい物を口にすると、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、「もっとたべたい」と思う。「もっとたべたい」という欲求が強くなりすぎると、喜びがコントロールできなくなり、習慣化、乱用、依存、そして中毒へ移行していく。そもそもドーパミンは、いつも出ているわけではない。私たちの何らかの行動によって脳が感動や喜びを覚えたときにドーパミンが分泌され、私たちに快楽をもたらす。ところが、そういった快楽だけを欲した状態が続くと、ドーパミンの分泌をコントロールできなくなり、依存症や中毒になる。コカインなど覚醒剤を投与するとドーパミンが分泌され、さらなる快感や満足感を求めて、薬物に対する依存症となる。食事を始めると、私たちの体内ではドーパミンが分泌され、食欲が増す。食事に対する「快楽」への欲望が強い状態では、ドーパミンが過剰に分泌される。したがって、薬物依存症と同じように、大量のドーパミンで過食に走る。最近、砂糖や人工甘味料の甘さが、ドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて、依存症や中毒に導くこともわかってきた。
 
 抗生物質づけの食肉を食べ続けていることは周知の事実だが、野菜の水耕栽培も危険だ。水耕で抗生物質と似た化学化合物を投与しているし、超多毛作なので植物ホルモンも与えている。しかも、葉っぱを大きく育てるために窒素肥料を大量に投与しがちだが、その結果として硝酸態窒素が残り、それを人間が大量に摂取するとチアノーゼ(メトヘモグロビン血症)を起こす可能性がある。欧州では、野菜への硝酸態窒素系の残存量に非常に厳しいので、同地域の基準値に照らすと2~3倍もの残留が検出される日本の野菜は輸入禁止になる場合もある。
 
 野菜だけでなく、日本では、野菜の加工製品も要注意だ。そのひとつが野菜ジュースで、ある製品では水道水基準値の10倍もの硝酸態窒素の残留が検出された。原料の野菜の多くは海外複数国で濃縮(低温沸騰させて6分の1程度に煮詰めたケチャップ状にして輸入し、国内で水で戻して“還元”して使われる)される際に、ビタミンCや酵素は壊れてしまう。その証拠に、ビタミンCを含む市販の野菜ジュースはほとんどない。もし栄養成分にビタミンCが含まれているなら、それは栄養強化と変色防止のためにビタミンCが後から添加している。オレンジ色の清涼飲料にしても、ウリにしている植物繊維は人工的に合成されたものだし、コチニールという昆虫のメスの内臓を乾燥させたものから抽出したコチニール色素で着色している。天然由来とはいえこの物質はハムやソーセージ、カマボコなどの着色にも用いられていて、10年程前からこの物質が原因と見られる子どものアレルギー報告が出ていたが、国はずっと無視し続けてきた。ようやく昨年になって新聞に関連記事が掲載されて話題になったが、現時点で使用規制はまだ設けられていない。
 
 現代では神経質になると、何も食べられなくなるが、食物を摂取するときは、安全性が検証されていない化学物質を摂取しているんだ、と認識しておくべきだ。さらに、その飲料や食品を選んだのは自分自身であって、すべては自己責任であることも肝に銘じておくべきだろう。

 


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