オータムリーフの部屋

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クライミング技術あれこれ(私見)

2011-04-03 | クライミング

カウンターの力
クライミングはバランス感覚を磨くスポーツと言っても過言ではありません。
カウンターの力で登ることが大切です。カウンターの意味は「反対の、逆の」です。
つまり、反対方向の力を岩にかけて、岩から剥がされないように高度を上げていくのがクライミングです。
腕でよじ登っていたのでは何時になっても上達しません。
体を振れ、体をひねろ・・・などなどすべてカウンターの力を使えと言っているのです。
ただ、お尻を振ったりねじっても意味がありません。手足でカウンターの力を効かさなければ意味がありません。

手はあげないで足上げろ
初心者は例外なく、手で頭の上のホールドを次々につかもうとします。
良いホールドをつかんだらそのホールドを放さないようにしましょう。
そのホールドがアンダーで使えれば最強です。
体重は下向き、アンダーで持つ手の力は上向き、一番安定するカウンターバランスです。
アンダーでなくてもしっかりしたホールドはカウンターバランスを効かせるには最適です。
そのホールドを放さないで足だけどんどん上げていきましょう。
驚くほど簡単に疲れないで今まで取れなかった上のホールドが掴めます。

足で立つということ
足で立つとはどういうことでしょうか?
手に負担をかけないために足で立つのです。
手で体全体をひきつけたり、よじ登ったりすることは止めましょう。腕はいつも伸ばしているように心がけましょう。
オランウータンの姿勢が理想です。
お尻が引けていたり、へっぴり腰では足で立っているとは言えません。
クライミングの基本姿勢は腰から下は岩についていること、胸から上は岩から離れていることです。
基本姿勢から逸脱しないように登攀してみましょう。
きっと、前より楽になるはずです。

つま先で立つ
初心者は余程自分の足に注意を向けていないとべた足になります。足のホールドがしっかりしているところではべた足でもそれほど問題ありませんが、滑りやすいホールドになるほど、つま先立ちにならなければ大きな摩擦力で足元を安定させることができません。それに、リーチのない人にとって、手足がピンと伸びていること、つま先立ちになることは非常に大切なことです。背の低い人でクライミングのうまい人は例外なくつま先立ちで手足がピンと伸びています。

究極は2点支持
カウンタームーブは2点支持が基本です。
片方の手と片方の足です。一番多いケースは対角線上の手と足でカウンターの力を効かせ、もう一方の足でバランスを取ります。
そして空いている手で上のホールドを取ります。
ピンチなどでホールドの甘いとき、4点の内、1点も放せない状況に陥った経験は誰にでもあるでしょう。
このとき体をひねったり、少し体重移動をしてやると片手が放せるようになります。
クライミングは頭脳も必要です。行き詰まったとき、何故できないか考えてみてください。
手足の位置をカウンターバランスが効くように置いてみる、カウンターバランスになるような力のかけ方をする・・・
あら不思議、できるできる・・・貴方はもう中級クライマーです。

スラブは別物
J-WALLの奥、スラブ壁をやってみたことありますか?
スラブは別物です。スメアリングの多用、マントルなどガバ壁ではあまり使用しない技術、微妙なカウンターバランスが要求されます。手は岩を触っているだけで完璧に足で立たなければ、登攀は難しい。
そして、基本姿勢はスメアリングが効きやすいようにお腹を岩から離して懐を深くする へっぴり腰の姿勢です。
岩に体がついていたのではスメアリングはできません。
女性は比較的得意と言われています。
へっぴり腰と言っても重心は足にきちんとかかっている必要があります。
ムーブは小さく、小刻みに登っていきます。派手なムーブや勢いで飛びつくのはご法度です。

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