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イスラエル軍 自動運転の武装軍用車を実戦配備

2016-08-27 | 戦争
【エルサレム大治朋子】イスラエル軍は毎日新聞の取材に、無人の完全自動(フルオート)運転軍用車の実戦配備を開始したことを明らかにした。人工知能(AI)による自動運転軍用車の本格配備は「世界初」(イスラエル軍)で、7月中旬からパレスチナ自治区ガザ地区との境界に導入した。今後、機関銃など兵器を搭載してレバノンやシリア、ヨルダン、エジプトなど周辺アラブ諸国との境界に順次、配備する。将来的には兵士とロボット車両の混成戦闘部隊の組織を目指す。兵器は現状では遠隔操作だが、製造業者は「技術的に武器の自動化は既に可能な状態」としている。
完全自動運転車の実戦配備開始を軍が内外メディアに認めたのは初めて。米軍は2011年の陸上無人システム計画で「完全自動化」を最終目標に掲げたが、配備に至っていない。民間用は、日本政府が東京オリンピック開催の20年ごろに準自動(必要に応じて人間が運転)車両の実用化、25年をめどに完全自動の市場化を目指す。米国ではフォード・モーターが21年までに乗用車の完全自動走行を実用化する計画だ。市街地走行の民間用と異なり、軍用は非舗装のオフロード走行を想定。障害物や爆弾などへの多様な対応が求められ、特殊な課題が多い。
イスラエル軍は08年、ガザ地区との境界(約60キロ)監視のため、準自動の軍用車を世界で初めて実戦配備。付近はイスラム原理主義組織ハマス戦闘員にイスラエル兵が殺害されたケースもある地域で、兵士の命を守るため、完全自動化を目指してきた。
軍用車「ボーダー・プロテクター」に完全自動運転システムを搭載し、試験運転を終え、今年7月中旬に配備を開始した。配備台数は非公開。準自動時代も無人で、事前に記録したルートを自動で走行。ただ、障害物に遭遇すると手動に切り替えるなどの手間もあり、2人の操縦者が必要だった。だが、完全自動は障害物回避機能がある。このシステムを収めた「運転キット」はどんな車両にも取り付けが可能で、将来的には、最初に警備内容の指示だけ出せば1人でも複数台を運用できるようになることを目指す。車両が捉えたデータは陸海空軍の有人・無人システムで同時共有される。
イスラエル軍ロボット開発部門トップのアミル・シュポンド中佐は「1、2年前までは、完全自動のロボットの大部隊を20〜30年後の目標に掲げていたが、現在は各大隊にロボット(車両)数台を組み込む体制を目指している。ロボットは人間の司令官の配下に置くべきだと判断した」と話した。戦時の進攻時に兵士の前方を走り、「盾」となってルートの安全を確保するほか、情報収集や兵たん支援、兵士援護のための攻撃などを任せる方針という。
 
AIを活用した軍用ロボットの開発競争は世界規模で拡大する流れにあり、イスラエルのほか、米国、ロシア、中国もロボット部隊の創設などを視野に入れた技術開発に力を入れ始めている。
 
 
ドロ-ンも自動運転も、介護ロボットも軍需産業の成果である。いよいよ、本格的配備は始まった。
軍隊の装甲車や戦車を、赤外線誘導ミサイル、対戦車ミサイルなどから守るという技術が進化している。イスラエルの国営軍事企業ラファエル(Rafael)が開発したTrophy Active Protection System (APS)と呼ばれる
もので、イスラエル軍では今年1月末から軍用車両に搭載、運用試験を始めているそうだ。装甲車や戦車に取り付けた特殊センサーが向かってくるミサイルを感知し、ミサイルが至近距離に達したところで砲弾を発射し、的確に撃ち落とす。もう一つは戦闘機に搭載されているのと同じく、向かってくるミサイルが標的を見失うように、アルミ箔のjammerを撒いて、ミサイルをそらす。
これとは別に、米軍海兵隊は、米軍車両に向けてミサイルを打ち込もうとしている敵を事前に見つけるための無人機システムにも投資を続けている。
 
普通の銃弾を撥ねつける上、ミサイルも寄せ付けない機能までつけた無敵の戦車、装甲車を考えると、ハイテク兵器の格差が物凄いことになっていることがわかる。かたや、人間を武器にした自爆テロ、先進国はロボットやドロ-ンを使った無人戦争が一般的になる。
いまだに道徳論や愛国主義教育を振りかざして、若者を戦争に行かせようと画策している現政権は時代遅れの戦争美学憧れ族、家族や国のために死んでいくことを美しいと陶酔するアニメオタクにしか見えない。
 
戦争の無人化、間化が現実のものになりつつある。 ゲ-ム感覚で何の感情もなく、人を殺す戦争がもう始まっている。

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