花と英語と音楽と、ときどき×××

趣味の園芸、英語、音楽そのほかいろいろ

〈英語よもやま話〉R.I.P.「安らかに眠れ」

2014年08月25日 | 英語よもやま話

2週間くらい前でしょうか。
ハリウッドの名優、ロビン・ウイリアムズが亡くなりました。

もともとスタンダップ・コメディアン(Stand-Up Comedian: アメリカの1人漫談を行う人)であったことから、
メディアに現れる際には、まくしたてる、騒ぎまくる、
とにかく陽気な印象の強い人でした。
ですが実際には、
センシティブ(sensitive: 敏感な、感じやすい)な心の持ち主だったのでしょうか、
アルコールやドラッグに依存していた時期もあり、

最後には、縊死(いし)という形で人生の幕を閉じました。

公式発表によると、近年は初期のパーキンソン病を患っており、
そのことでずいぶん悩んでいたそうです。

私は出演作すべてを見てはいませんが、
それでも、大好きな俳優さんでした。
個人的には、
『ミセス・ダウト』(Mrs. Doubtfire, 1993
『パッチ・アダムス』(Patch Adams, 1998
『奇蹟の輝き』(What Dreams May Come, 1998
『アンドリューNDR114』(Bicentennial Man, 1999
が好きでした。

この人は、とても、とても温かい、優しい笑い方をするのですが、
同時にその笑顔には、どこか哀しさが感じられました。
私には、陽気にはしゃぐ姿より、
ふっ、とした間(ま)に見せる、
少し困ったような、切なげな表情が印象に残っています。



この名優の突然の死に、各界の著名人は多くの弔辞を寄せました。
ファンやハリウッド仲間はTwitterにメッセージを投稿したりしました。

そうしたメッセージの結びに、よく用いられていたのが、R.I.P.」。

これはラテン語由来の略語で、もとはrequiescat in pace
rest in peace「安らかに眠れ」という意味を表します。
墓石に刻まれたり、新聞記事で故人の名前のあとに用いられたりします。
しかし基本的には略語、スラングですので、
Twitterなどではともかくとして、
正式なメッセージでの使用は避けたほうが無難と思います。



自死ではありましたが、
願わくは、『奇蹟の輝き』にあったような、
美しい、絵画のような世界で、今は幸せであることを祈ります。
――R.I.P.



You don't know about real loss,
'cause it only occurs when you've loved something more than you love yourself.
――Good Will Hunting, 1997


君は本当の喪失を知らない。
なぜならそれは自分自身以上に愛するものがあった人にしかわからないものだから。
――『グッド・ウィル・ハンティング』(1997年)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿