見なきゃよかった。
すみません、のっけから。
ですがもうなんというか…
今回はジュラシック・シリーズ最低の出来ではないかというのが個人的な感想。
以下、ネタバレしますので
これから見に行く予定で楽しみにしている方は
ご覧にならないほうがよろしいかと存じます。
さて、タイトルにあります『ジュラシック・ワールド2 炎の王国』(Jurassic World: Fallen Kingdom)、
こちら2015年公開の『ジュラシック・ワールド』の続編として
日本では7月13日に封切りされました。
私は特に恐竜ファンでもジュラシック・シリーズのファンでもないのですが、
テレビ放映された『ジュラシック・ワールド』があまりに面白かったので、
封切りすぐにワクワクしながら劇場に足を運びました。
…いやしかし。
まあ続編というのは得てして駄作であることが多いというのは承知してましたが
今作は、もーホント、ヒドかった。
見終わって劇場出るときの感想は、のっけの言葉しかなかった。
まずタイトルと事前予告映像。
ありゃ詐欺です。
まったく「炎の王国」ではありませんし
「火山噴火の島から恐竜を救助する」は初期設定なだけで、
まったくそういう話ではありません。
まあそれを明かすとネタバレになってしまうので、できなかったんでしょうけど。
実際のストーリーは以下のとおり(この先ネタバレです)。
※ ※ ※
ジュラシック・ワールドのあったイスラ・ヌブラル島では火山活動が活発になり、
議会では絶滅の危機に瀕した恐竜たちを救出すべきかどうか議論が重ねられていた。
そんななか、恐竜保護団体を立ち上げリーダーとなった
パークの元運営責任者クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は
初代パークの設立者、故ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)のビジネスパートナー、
ベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)からの招待を受け、
ロックウッド財団の実質運営責任者であるイーライ・ミルズ(レイフ・スポール)と結託して
島の恐竜たちを隔離された安全な場所まで移送して保護しようとする。
保護恐竜リストにあるヴェラキラプトル
――ヒトによって調教された唯一の生き残り、ブルー――を保護するためには
恐竜調教師オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)の協力も必要不可欠ということで、
一行は、いざ、噴火活動中のイスラ・ヌブラル島へ。
※ ※ ※
まだここまではいいんです、ここまでは。
島で溶岩から逃げ惑うあたりは予告どおりですし
それなりに映像は迫力がありました。
しかし「島の案内に必要」ということでクレアが呼び出されたわりには
すでに島には捕獲チームの基地ができてたりして
クレア別にいらんやん、
恐竜の体内には位置把握用の追跡装置が内蔵されていて
オーウェンがいなくともブルーは見つけられるやん、
とか、いろいろ細かい状況設定がお粗末…。
そしてその後。
そもそも始まってすぐ、
閉鎖されているはずのワールドに何者かが忍び込んで
インドミナ・レックスの遺骸を海中から回収しているシーンからして
その後の展開にイヤ~な予感がしたんですが…
(ここもツッこむなら、前作でモササウルスに丸呑みされたインドミナの骨が
なんで海底にキレイにそろった形で残ってるんだよ(-_-))
※ ※ ※
回収された恐竜たちは、
主人に隠れ暴走したイーライの画策により、
実は保護区ではなくロックウッドの屋敷に運び込まれ、
そこで裏オークションによって世界各国の富豪や武器商人たちに売り飛ばされることに。
クレアとオーウェンはそれを阻止するため
クレアの団体のメンバーたちとともに屋敷で大暴れする。
※ ※ ※
…なんだこれ。
「恐竜たちを自分たちの収益のために利用する」
が、しかし「制御できなくて自滅する」。
ジュラシック・シリーズのワンパターンの踏襲。
しかも今回、舞台が個人の屋敷。
アホか。
Tレックスが入る屋敷ってなんだよ。
しかもだね、今回は、
オークションを阻止するために、
主人公たちが故意に恐竜を開放してけしかけるんだよ。
調教したブルーも使って。
そしてブルー自身の行動も、もうツッコミどころ満載。
4年も離れて野生してた恐竜が、
オーウェンの危機にはどこからともなく現れて、
ストーリーに都合よく、活躍するんだよ。
さらにさらに、
制作者は前作で好評だったシーンを意識しすぎ。
オーウェンに「あの」ブルーを制止するポーズをさせたり口笛で合図させたり、
きわめつけは最後、オーウェンとブルーの別離のシーン。
「一緒に行くか?」と声をかけるオーウェンに、
ブルーは一瞬ちゅうちょしたのち暗闇の中を走り去っていく…
まるで前作の焼き直し。
で、ありながら、前作の切なさや感動はまるでなし。
で、オチはだね。
※ ※ ※
恐竜たちは屋敷から逃げ出し、各地へと散らばっていき、
モササウルスはサーフィンする人を飲み込み
Tレックスは動物園のライオンに咆哮(ほうこう)を上げる。
そこで議会に招聘(しょうへい)された
なつかしの数学者イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に映像がフォーカス。
「Welcome to Jurassic World.」(ようこそ、ジュラシック・ワールドへ)。
※ ※ ※
今回は完全に駄作。
もう言い切ってしまう。
レイトショーで1,300円だったけど、もうそれさえも金返せって感じ。
誰だよこんな脚本にGOサイン出したのは!
このエンドは続編制作見込んでのことなんだと思いますが、
私はおそらくもう見に行きません!
絹の靴に 金の刺繍糸
濡れた砂を 駆け寄る
はだけたシャツ 海は傾いて
指が肩にくいこむ
抱きしめてよ 不幸のかたちに
切り抜かれた心を
罪深さが 炎を注いで
沈む夕陽 綺麗ね
愛さないでね 愛してないから
悲しい嘘がひとひら
戯れだって いくらだましても
眼差しは正直よ
Lonely Night 人は孤独な星
Lonely Night 瞬いて消える
短すぎる人生なら
眩しく燃えつきるまで生きたい
Lonely Night 触れれば触れるほど
Lonely Night 遠ざかる身体
だけどいいの 今はいいの
夜空を流れる流星になりたい
めぐり逢ってしまったんだもの
戻せないの 時間は
あなたの手の 時計を外して
海に投げて沈めた
許さないでね 許してないから
憎むくらいに見つめて
柔らかな髪 撫でていた爪が
優しさで染まってく
Lonely Night 人は孤独な波
Lonely Night 寄せて返すだけ
逆らうほど 沈みそうで
あなたの背中にしがみついてた
Lonely Night 探せば探すほど
Lonely Night 見失う未来
だけどいいの 今はいいの
夜空を流れる流星になりたい
Touch Me, Touch Me
Touch Me,
Through The Night
中森明菜でございます。
超久々のブログ更新で中森明菜とは、
自分でも意外なチョイスとなりました。
しかしこの楽曲の作曲者を知ればナットクでしょうか、
私の青春、TMネットワークの小室哲哉です。
(私にとってはglobeの小室哲哉、ではないのだ)
数カ月前、文春砲をくらって突然の電撃引退を宣言した小室のてっちゃん。
そのときの会見内容を見た限りでは
責めるのは酷な状況だなあ…などと思っていたのですが、
最近になってまた2発目の文春砲をくらって、会見とは違う事実が発覚(笑)
まあしかし他人の色恋沙汰の真相なんてどうでもよろしい。
興味のある方は文春さんでもご覧になってください。
とにかく表向きには引退ということで、
これまでの小室哲哉の楽曲をまとめたレーベルを越えたアルバムが発売されました。
私はそのアルバムをタワレコに探しに行って、
実際には、これ以前に出ていた類似のアルバム『TK THE GREATEST HITS』というものを買ってきました。
この『愛撫』はそのアルバム収録曲の1つ。
小室哲哉がいろんなアイドルに楽曲を提供していたのは知っていましたが、
中森明菜にも、というのは今回初めて知りました。
そしてひとたび聞いて…
初聞きだったせいか、ガツーン☆と惚れてしまいました。
もともと明菜ちゃん世代でもありますし(おっと年がバレちゃうぜ)。
何がすごいって、この中森明菜という人は、
小室哲哉のピコピコ電子音の楽曲も、いい意味で、
しっかり自分色の「歌謡曲」にしちゃってるところだと思います。
そしてまたこの歌詞。
さすが松本隆。
これは逆立ちしてもてっちゃんには絶対書けない。
中森明菜の歌唱とともに、なんとも深い。
女の業(ごう)を感じませんか?
業、とかいうと男の人は怖いんだろうけど(笑)
私は女だし。中島みゆき好きだし。
とにもかくにも、
この楽曲が収録されている中森明菜のアルバム、買って、聞いてみたくなる、
そんな気にさせてくれる楽曲でした。