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〈英語よもやま話〉outbreakとepidemicとpandemic

2020年03月17日 | 英語よもやま話

いまや世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)。

どこを見てもニュースはコロナ・コロナ・コロナ。

数日前にはとうとうWHO(世界保健機関)のテドロス・アドノム事務局長がパンデミック宣言を発しました。

この「パンデミック」という用語、
一般の人にはあまりなじみがないんではないでしょうか。

パンデミックの定義は以下のとおりになります。

pandemic: a disease that spreads over a whole country or the whole world
(Oxford Advanced Learner's Dictionary)
パンデミック:国全体もしくは世界全体に蔓延する病気

WHOでは感染症を6つのフェーズ(phase:段階)に分けていて、
パンデミックというのは終息期を除いた最大級の警戒フェーズを表します。

ちなみにこのパンデミックの手前の感染症・伝染病のことは「エピデミック」といいます。

epidemic: a large number of cases of a particular disease or medical condition happening at the same time in a particular community
(Oxford Advanced Learner's Dictionary)
エピデミック:特定の地域にいっせいに発生する、大規模な病気や医学的状況の事例

さらにさらにさかのぼって、そうした病気のそもそもの発生は「アウトブレイク」です。

今から15年ほど前に製作されたダスティン・ホフマン主演の映画のタイトルでもあるので、ご存じの方もいるでしょうか。

outbreak: the sudden start of something unpleasant, especially violence or a disease
(Oxford Advanced Learner's Dictionary)
アウトブレイク:特に暴力や病気など、不快なものの突然の発生

つまり時系列的には、outbreak → epidemic → pandemic …というわけです。

WHOは通常、よっぽどのことがなければパンデミック宣言はしません。
人々がパニックを起こすからです。
しかしそれを差し置いても世界中に警戒を訴えなければいけない状態がパンデミック…
WHOのパンデミック宣言がトップニュースになったのは、そういうわけだからです。


まだまだ終息のきざしは見えませんが、どうかみなさま御身ご自愛くださいませ。


〈英語よもやま話〉My heart is always with you.「あなたは独りじゃない」

2019年03月11日 | 英語よもやま話

大切な誰かが悲しみにうち沈んでいるとき、
どうしようもない困難に突き当たって身動きがとれなくなっているとき、
よく人は「大丈夫?」「元気を出してね」「頑張って」などと声をかけます。

それは確かに相手を思いやって発せられる言葉ではあるのですが、
言われたほうは、言われたほうも相手の心配をおもんばかって、
「うん、大丈夫」「うん、ありがとう、頑張るよ」とこたえるしかありません。

いま、何が大丈夫というのか。
これ以上、何をどう頑張れというのか。
失ったあの人を、あの場所を、誰が還してくれるというのか。

そうした思いを抱えたとき、人はとてつもない孤独を感じます。
それは絶対的な孤独です。
絶対的な孤独は、いいかえれば、絶望です。


ではいったいどういった言葉がふさわしいのでしょう。
なんと言葉をかければいいのでしょう。


私にもわかりません。

正解はおそらく、ないのでしょう。

でも、少なくともあなたは独りじゃないと伝えることはできる。
少なくとも、あなたを想う人間がここに一人はいると伝えることはできる。
たとえそれがあの人の救いになろうとなるまいと。


My heart is always with you.

これはさまざまな意味に訳せる英語です。

直訳すると、
「私の気持ちは常にあなたとともにある」。
意訳では、
「いつもあなたを想っているよ」
「私の心にはいつもあなたがいるよ」
「あなたの気持ちと同じだよ」
「気持ちは、いつも一緒だよ」…

ふだん当たり前だと思っているものは、本当は、当たり前ではないのです。
人はなんでも失ってみないとわからないものですが、
永遠、不変なものなどこの地上にはありません。

ただ想いだけは、いつまでも、残る。

今日というこの日に、大切な人に伝えてみませんか。

あなたは独りじゃない。
いつもあなたを想っているよ。
いつも、いつまでも一緒だよ。

My heart is always with you.


〈英語よもやま話〉I'll get serious from tomorrow.「明日から本気出す」

2018年01月04日 | 英語よもやま話

あけましておめでとうございます。

今日から仕事始めのみなさまはおつかれさまです。

私自身は成人の日の翌日の9日から始業、
まだまだお休み中ですが、
そろそろ普段の生活ペースに戻らないといけません。

とりあえずいくらかやらねばならない仕事を持ち帰っているので、
明日あたり手をつけるかな、と。

本当は三が日明けた今日やるつもりだったんですが、
コドモ時代、夏休みの宿題は毎年831日まで放置していたような人間なので
や~りた~くな~い~
で、今日1日は終わってしまいました(汗)

しかし
I'll get serious from tomorrow! 「明日からは本気出すよ!」


get」という動詞は「(ある状態)になる」ことを表します。
それに「serious」という形容詞を加えて、
「真面目になる、真剣にやるようになる、やる気になる」という意味になります。

具体的に取り組む内容を言い表したい場合には、
これに「about」(~について)を続け、以下のようにします。

It's time to get serious about climate change.
気候変動を真剣に考えるときだ。

ちなみに「I'll」というのはI willの縮約形[短縮形]です。
will」というのは助動詞で、意志未来「~するつもり[予定]」を表します。
ここでいう「意志未来」とは「現時点」での意志ということで、確実な未来を表すわけではありません。

と、いうことは!?

いやいやいやいや(汗)、再び、もう一度、念押しに。
I'll get serious from tomorrow.「明日から本気出す」

 

 


…どうかなァ、私…。


〈英語よもやま話〉「大掃除」はgeneral (house) cleaning

2017年12月30日 | 英語よもやま話

今年も残り2日。
大掃除をしなくちゃいけませんねえ。
私は掃除だとか片付けだとかが大の苦手
しかしやはり1年の締めとしてやらねばなるまい。

さて大掃除。

日本ではこのように年末に行うことが慣例ですが、
欧米では春に行う地域が多いようです。

そのココロはというと、
冬の間用いた暖房、昔なら暖炉とかになるわけですが、
そこから出たススをとるのに合わせて家中大掃除してしまう、ということらしいです。

ですので「大掃除」を和英辞書などで調べると、
そっちの慣例に合わせた「spring cleaning」になっちゃう。
これじゃ日本の年末の大掃除にはそぐいませんね。

ですので、日本の大掃除を英語で言い表すには
単純にgeneral (house) cleaning(総合的な家の掃除)でいいと思います。

「大」とついているからといって「great」とかつける必要はないです。
グレートな掃除、ってヘンでしょ。どんなだ(笑)

日本語を英語に訳す際には、字面ではなく、
それぞれの持つ意味、習慣や慣例を理解したうえで行うことが大切です。


〈英語よもやま話〉the last working[business] day of the year「仕事納め」

2017年12月29日 | 英語よもやま話

前回の投稿からずいぶん間が空いてしまいました…(←小声で)。

今日は通勤電車もけっこう空いていました。
早いところは今日あたりから年末年始休業に入っているのでしょう。
で、私自身も今日が
the last working day of the year「仕事納め(の日)」
でした。


私が今行っている仕事は年末年始が繁忙期なので
休みといってもいろいろやることはあるんですが、
まあそれでも一応休みは休み。
長い1年が終わってほっと一息というところです。

さてthe last working day of the year
the year」の部分は
その年の数字(2017)や「this year」(今年)など入れてもOKです。

またこちら、「個人」が自分のことをいう場合には
上記のように「the last working day」でいいと思いますが
会社」が仕事納めです、という場合には、
the last business day」というほうが適切と思います。
日本語にしてしまうと同じですが、
working」だと「(個人が)仕事を行う最後の日」
business」だと「(会社・企業が)営業[業務]を行う最後の日」
というニュアンスが色濃く出るからです。


the」の部分も

「自分」のことなら「my」、
「(自分の所属する)会社・企業」のことなら「our」と言いかえられます。

文章によって使い分けてみてください。



Today was my last working day of 2017.
I will spend my holidays relaxed at home.
自分は今日が2017年の仕事納めの日だった。

休みは家でのんびり過ごすつもり。


This year our last business day is December 29.
We will close for business at 4:30 pm, on the day.
今年の弊社の最終営業日は1229日です。
その日は4時半に終業いたします。