豪政府、フィジー駐在要員を増派

豪政府、フィジー駐在要員を増派　クーデター懸念で
2006.11.06
Web posted at: 19:31 JST
- REUTERS

キャンベラ（ロイター）
　オーストラリア政府は６日、軍部によるクーデターが懸念されるフィジー
に、追加の政府職員を派遣したことを明らかにした。クーデター発生の際に、
フィジー滞在中の自国民の避難を支援するための要員だという。

豪政府はすでに、同国からフィジーを訪れている約７０００人の避難が必
要となった場合に備え、海軍艦艇２隻を送り出している。ダウナー外相に
よると、新たな要員は避難計画の調整、運用に当たる目的で「政府内の複
数の部署」から派遣され、艦船と連絡を取るための通信機器などを携行し
ている。

フィジーでは、２０００年のクーデターの首謀者らに恩赦を与える法案を
めぐり、政府と軍が対立。バイニマラマ軍司令官がガラセ首相の辞任を要
求するなど、緊張が高まっている。フィジー軍は５日、豪政府が「傭兵」
として警官を送り込み、フィジーの主権を侵害していると非難していた。

ＣＮＮウェブ版から。