高級サクランボの枝を豪に持ち出し、
山形県が告訴
山形県が品種登録するサクランボ「紅秀峰」の枝を無断で国外に持ち出したとして、
同県は16日、オーストラリア・タスマニア州の農産物生産・販売会社の豪人社
長と、同社勤務の日本人男性を種苗法違反の疑いで県警に告訴することを決めた。
許諾料を支払わず登録品種を国外に持ち出すのは育成者権の侵害にあたり、自
治体が国外持ち出しを理由に告訴するのは全国で初めてという。
県農業技術課は、社長らは1999年3月ごろ、県内の農家から紅秀峰の枝を
無償で譲り受けてタスマニア州へ持ち帰り、接ぎ木で増殖させた疑いがあるとし
ている。
紅秀峰は91年に県農業生産技術試験場が開発。大玉で真っ赤に色づくのが特
徴で、今年の平均市場価格は1キロあたり1900円を超える。サクランボ農家
は「佐藤錦」に並ぶ高級品種として生産に力を入れている。
(読売新聞) - 11月16日
「紅秀峰」