新聞に見るオーストラリア

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道東サンマ オーストラリア開拓へ

2011年02月08日 | 経済
2011.02.08.朝刊第一面


道東サンマ オーストラリア開拓へ
厚岸の水産業者、釧路市漁協など
アジア系移民向け、輸出開始

(1850年、厚岸沖で難破したオーストラリア捕鯨船が村民に救助されました。)




【厚岸、釧路】
 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)と水産加工業の磯田水産(釧路管内厚岸町)、釧路市漁協などは、サンマのオーストラリアヘの輸出事業に着手した。日本からの輸出実績はこれまで年間数トン規模だったが、アジア系移民が多数おり確実な需要が見込めることから、輸出増による販路拡大を目指す。
 全さんまなどによると、磯田水産の冷凍刺身サンマ0.5トン、釧路市漁協の冷凍
サンマ1トン、岩手県の加工会社のかば焼きなど0.3トンノの計1.8トンを3日に輸出。2,3月にメルボルンなどで開く商談会に出品され、一部は日本食レストランやスーパーで売られる。
 今回の輸出は、全さんまが補助を受けた農林水産省輸出支援事業の一環。全さんまは3年前から輸出先を調査し、オーストラリアについては①中国、ベトナム、韓国、日本など魚食の習慣を持つアジア系移民が数十万人以上住んでいる②高品質なサンマの需要が大きいなどの状況が判明。魚人気の高まりで全体の小亮価格は日本より2,3割高いといい、同調査では、数年後の輸出量を100トン以上と想定している。
 ロシアなどにサンマを輸出する磯田水産の磯田順治社長は「オーストラリアが有望な輸出先になる可能性は十分ある」。釧路市漁協の岡山末吉専務は「国内需要が頭打ちになる中、将来的なマーケットとして期待したい」、全さんまの石部善也専務も「白人層に消費が広がれば、さらなる販路拡大につながる」と話す。
 全さんまによると、冷凍サンマをオーストラリアが輸入する際、関税はかからない。08年の日本からのサンマ輸出量は9トンで産地などは不明。他の輸出先では、タイ向けが2万トンで最多。加工後に日本へ輸出する中国は8580トンで、以卜、韓国、ロシア、ベトナムなどの順だった。


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