陶芸の森講座「トレインキルン築窯と焼成」
コロナで伸び伸びとなったこの講座も今回で最終を迎えた。
今回は、炭化焼成の試みである。
12日の日曜日には窯出しとなる。
残念ながら、別用があって参加できないが焼き上がりが楽しみである。
3,4日の二日間にまたがる焼成は27時間となった。
12時間後には、火前の温度は1250℃まで上がっていた。
この窯は、昇温が本当に楽にできる感じだ。
しかし、後部の方は950℃前後と200℃ほど低い状態である。
17時間程経過すると火前は1300℃に達する。
焚口を閉じ横差しで昇温を行っていく。
26時間後には、後部の温度も1230℃ほどにあがり、炭化焼成の準備に入る。
三か所の横差し口から50kgほどの炭を投入して窯を閉め終了となった。
今回の講座では、トレインキルンの構造を築窯を通して知ることができた。
また、三回の焼成によってこの窯の面白さと可能性が感じられてきた。
蒸気機関車の形そっくりのこの窯は、焚口の大きさに魅力があり、炎が上から下へ流れる面白さがある。
穴窯とは炎の流れに大きなの違いがありそうだ。
この窯だからこその焼味が生まれることを期待したい。
また、焚口の構造から、太い材木でも節くれの材でも古材でも薪材として使用できる。廃材でも有効活用できそうだ。
今回の講座では、コロナ過で2年にまたがるロングランとなったが、その分楽しみも2倍となった。
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