関西アテルイ・モレの会からのお知らせ

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第29回(28周年)阿弖流為・母禮之碑法要のご報告

2022-11-15 10:12:43 | 日記

11月12日、暖かな秋の陽の下、紅葉の色づき始めた音羽山の麓、清水寺南苑で、関西在住の会員と、アテルイ・モレの故郷奥州市と一関市、大分市、岡山市、徳島市、流山市、郡山市等の各地から、80名を超える会員とアテルイ・モレ愛好者が集い、第29回「阿弖流為・母禮之碑」法要をつつがなく執り行うことができましたことに、厚く御礼申し上げます。

 法要に先立ち、学芸員の坂井輝久先生の案内で、本堂のご本尊にお参りした後、奥の院内陣・内内陣を特別拝観させて頂きました。

10時半より、碑前に集った参拝者約90名の前で、森美和子さんが慰霊の篠笛を奉納しました。彼女は東日本大震災の翌年より毎年慰霊の笛を奉じており、穏やかな秋の陽の下で奏でられる篠笛の曲に心を打たれた聴衆から自然と拍手が沸き上がりました。

 11時より、森清範貫主、ご高齢の大西真興執事長、森考忍師以下全山の僧侶一同により法要が執り行われました。碑前には4団体からの生花が飾られ、お神酒、岩手リンゴ等が供えられました。法要に続き参加者全員のお焼香の後で全員での記念撮影と、グループ参加の約10組が森貫主様との記念写真の撮影がありました。

12時より、森清範貫主様のご法話を拝聴し(ロシアの文豪トルストイのお話もありました)、その後「慰霊の笛奉納10周年記念特別奉納:篠笛と箏の調べ」が笛:森美和子さん、箏:中川佳代子さんにより演奏され、笛と箏の調和と重厚感を堪能しました。

13時より洗心洞で始まった懇親会で、会長和賀亮太郎より「6月に奥州市を訪問し、アテルイ・モレの故郷胆沢平野と北上川の広大さと豊かさに感銘した。碑を建てるまでの経緯について、先人:高橋敏男氏、藤波隆夫氏と穀田恵二氏、奥州市、アテルイを顕彰する会、関西アテルイ・モレの会の歴代市長・会長と、禅文化研究所・大分市の禅寺萬壽寺住職佐々木道一老師様との関わり等について説明致しました。衆議院議員穀田恵二様(代理永戸辰夫様)の乾杯で会食が始まり、ご来賓の萬壽寺佐々木老師様、奥州市倉成市長、アテルイ顕彰会安彦副会長様からご挨拶を頂きました。初参加の畠中さんから「あの時代、中央と陸奥の言葉が違い、意思疎通はどうだったか」との質問に端を発して、安彦氏より「胆沢城跡より硯に刻まれた文字が出た、漆紙に記載された文字も発見」、富久豊さんから補足の説明があり、やはり初参加の松永さんより「小野篁が陸奥守で多賀城に在任した後京に戻ったが、通訳を求められて多賀城に出張した」「737年大野東人を多賀城から出羽柵まで蝦夷の通訳と道案内をした和賀君計安塁(ワガノキミケアルイ)がいた」など、初参加の方の新しい風で談論風発、楽しく有意義なひと時を過ごしました。これも皆様のおかげと、感謝申し上げます。

令和4年11月   関西アテルイ・モレの会 会長 和賀亮太郎

記念写真

碑前

法話

笛と箏の演奏

俳句甲子園 個人最優秀賞 受賞作品

 

 

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