関西アテルイ・モレの会からのお知らせ

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奥州市訪問の報告

2022-06-07 13:18:26 | 日記

 

       奥州市訪問のご報告       関西アテルイ・モレの会  和賀亮太郎

昨年清水寺「アテルイ・モレの碑」法要で、奥州市の小沢昌記市長が「奥州市の魅力紹介」を講演され、これを受けて関西の関西、京都、奥州会の3岩手県人会と関西アテルイ・モレの会共催で『奥州市訪問と被災地視察』旅行を企画しました。これに県人会8名、歴史愛好者9名、岩手県職員2名が応募して、6月1日より1泊2日+被災地視察翌1日の旅行となりました。

6月1日は前日の雨も上がり、13時半水沢江刺駅にて奥州市職員2名が大谷翔平所属エンジェルスの真っ赤なユニフォーム姿で出迎える中15名が改札口に登場、オヤ1名足りないと思ったら某氏が新大阪駅で乗り遅れ、次の新幹線で来るとのことで安堵。

村上睦課長の歓迎挨拶の後タクシーに乗り込み、先ずは埋蔵文化財調査センターへ。

ここで岩手県商工労働観光部高橋孝政副部長・水本美紅主事の出迎えを受け、感激ひとしお。平安時代の朝廷軍6名が目を光らせて守る中館内に入り、学芸員から古代の発掘品展示、アテルイ・モレの時代をビデオで丁寧な解説を受け、広大な胆沢城のジオラマを見て、アテルイ達もこれにはさぞ驚いて戦意を失ったことだろうの所感を抱く。江戸時代に制作されたアテルイを模したといわれる蝦夷の頭部の像に見送られて、センター脇の胆沢城の土塁跡を見学。その後巣伏の戦いの跡地を望見する櫓は田んぼアートを眺める望楼になっていました。

水沢江刺駅東の羽黒山にある「阿弖流為・母禮慰霊碑」を参拝し、ここで記念撮影。この高台から西の方角を望むと、大河:北上川がとうとうと流れ、この川を挟んで西に朝廷軍5万2千、東に蝦夷軍7千が対峙して朝廷軍を完膚なきまでに撃退した延暦八年の戦いを思い起こしました。しかし延暦十三年には10万の大軍を迎え、蝦夷軍は大敗。延暦二十一年には征夷代将軍坂上田村麻呂公に蝦夷軍5百人が投降、アテルイとモレのみが平安京へ連行され、結果杜山で斬首。この故事に今現在進行中のロシア軍のウクライナ侵攻への思いが重なりました。

 アテルイの史跡を見学後、温泉宿「ひめかゆ」目掛けて一路西へタクシーを走らせました。残雪の焼石岳が遠望され、目の前の広大な胆沢平野の田んぼは田植えも済み、豊かな土地だなあと実感しました。8Kmに及ぶ桜の並木を過ぎると間もなく「ひめかゆ」です。

新幹線に乗り遅れた某氏もすでに「ひめかゆ」に到着しており安堵。部屋で少々休み、午後6時から奥州市の皆さんと交流会です。アテルイ顕彰会の安彦公一副会長、奥州市副市長の小野寺隆夫様より歓迎のご挨拶、関西アテルイ・モレの会会長の和賀亮太郎、関西奥州会副会長の佐藤耕吉(奥州市出身)より訪問の挨拶があり、市会議長の菅原由和様の乾杯で、総勢32名の宴が始まりました。

この旅行のきっかけを作って頂いた小沢昌記さんも交流会に駆け付けてくれたことは大いなる喜びでした。小沢さんから参加の皆さん全員にお土産を頂戴しました。

宴も盛んとなったころで金成の阿部眞三さんから「さんさしぐれ」が出ました。この1番目の歌詞は伊達政宗が出陣する際に歌われ、2番目の歌詞は婚姻の宴席で歌われる目出度い歌で、旧伊達藩の藩領では定番の歌です。奥州市も旧伊達藩領でした。

返歌として、アテルイ顕彰会の皆さんが「ああ、日高見」を合唱してくれました。秋田県のわらび座公演「北の耀星」の主題歌です。末尾に歌詞を掲載します。

午後7時45分のお別れに際して、和賀より「2024年は建碑30周年を迎えます」と案内があり、お開きとなりました。

ひめかゆの温泉はとろりとしたお湯で体がジンワリ温まる良いお湯でした。

翌6月2日も天気に恵まれ、岩手県一の胆沢平野の水を供給する胆沢ダム、水を平等に分配する機能を持った徳水園、時代劇の撮影場所:えさし藤原の郷を巡り、プラザイン水沢にて参加者14名で昼食を頂き、今回の旅行の感想を伺ったところ概ね満足されたようで、企画者としては安堵の胸を撫でました。(不思議な旅行だったとの感想も)

ここから、被災地視察旅行に出るグループ、平泉観光に足を延ばされるグループ、帰宅される方、引き続き正法寺を拝観される方があり、この旅行会はここで解散となりました。

今回の事務方を務めてくれたアテルイ顕彰会の朝倉授事務局長、旅程の計画や2日目のドライバー兼観光案内をして頂いた水沢タクシー高橋十一社長様には特にお世話になりました。

なお、参加者全員にお配りしたお土産は回進堂の羊羹と後藤屋のがんづきでした。(完)

奥州市役所職員の歓迎

阿弖流為・母禮慰霊碑の前で

交流会

胆江日日新聞に掲載の記事

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