関西アテルイ・モレの会からのお知らせ

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第28回(27周年)阿弖流為・母禮之碑法要のご報告

2021-11-14 12:31:40 | 日記

 11月13日の京都清水寺は快晴で雲一つなく、音羽山の爽やかな冷気に包まれた朝を迎えました。関西在住の会員とアテルイ・モレの故郷奥州市、大分市、岡山市、長野県山形村、流山市、郡山市等の各地から、80名を超える会員とアテルイ・モレの愛好者が集い、第28回目の「阿弖流為・母禮之碑」法要をつつがなく執り行うことができましたことに、厚く御礼申し上げます。

 新型コロナ感染も2年目を迎える中、感染防止対策としてマスク着用、円通殿では検温とアルコール洗浄の対策を行い、昼食会場の洗心洞では3人席を2人席に変え、極力「密」を避ける対策を徹底しました。

 法要に先立ち、希望者約50名が学芸員の坂井輝久先生の案内で、大修理の済んだ本堂内陣を特別拝観させて頂きました。ご本尊(お前立)、28部衆等普段は見ることのできない仏様達を目の当たりにし、灌漑深いことでした。

 法要後の森清範貫主様のご法話では、3月で完了した「平成の大修理」で本堂の大屋根を葺くひわだの為に3百年後に備え森にひのきを植えた、本堂に掛けられている大絵馬「田村麻呂夷族退治図」は日本一大きい、他に60面ほどある絵馬の内、ご朱印船を描いたものが4面、長谷川等伯の息子久蔵作の武者絵が1面の5面が重要文化財となっている。寛政の大火事で本堂が焼けた時に僧侶や地元の人達一人一人が「これは大切なもの」と力を合わせて残したものである等のお話がありました。

 これに続き、岩手県西和賀町出身の片倉健十郎作詞、北坂龍志唄「北上川」と、三条杜夫朗読「北上川風土記」が紹介され、作曲家の小野瀬晃一氏より森貫主様に作品CDが贈呈されました。

 講演では、奥州市の小沢昌記様より「奥州市の魅力紹介」のビデオ解説と、延暦八年(789)、征東将軍紀古佐美5万の兵とアテルイを将とする蝦夷軍3千と戦い(巣伏の戦い)、アテルイ軍が圧勝し、紀古佐美は朝廷より強い叱責を受けたとの解説がありました。

午後の昼食会には約70名が参加し、冒頭会長和賀亮太郎から、「北上川」CDの会員配布と来年奥州市訪問計画が発表されました。衆議院議員の穀田恵二さんの乾杯で昼食会が始まり、萬壽寺の佐々木道一老師、アテルイ顕彰会の安彦公一副会長、小沢昌記奥州市長からのアテルイに関わるスピーチに加え、当日初参加の小野瀬晃一さん、中島晃さん、中野与志男さんからふるさとへの思いのこもったお話があり、短いながら和やかなひと時でした。

 県人会では諸行事の中止等が続く中、当会は例年通りの法要を迎えることができ、皆様のお力のおかげと、感謝申し上げます。

 これから冬に向かい新型コロナ感染の再拡大も予見されております。どうぞご自愛の上、また来年のお会いを楽しみにしております。

令和3年11月  関西アテルイ・モレの会 会長 和賀亮太郎

森貫主様にCDを贈呈する作曲家:小野瀬晃一氏

奥州市の魅力を紹介する小沢市長様

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