会員の富久豊さんが歴史小説『闇人(やみびと)Ⅱ』を文芸社より出版しました。
アテルイ・モレの活躍した時代より約1百年前、西暦672年の壬申の乱を経て天武天皇から持統天皇と元正・元明天皇の時代に、藤原不比等が役小角に養育され、成長して朝廷に入り、平城京遷都を実現する710年までの約40年間の史実に、富久さんの史観と人生観を織り交ぜて編まれた素晴らしい歴史小説です。
特に、万葉歌人柿本人麻呂の歌を多く引きながら、大友皇子、天武天皇、大津皇子、高市皇子、草壁皇子等の挽歌を解説しており、歌の背景がよく分かります。
大海人皇子の吉野逃避行から壬申の乱を経て天武天皇即位の経緯、藤原京遷都の道筋などは実際に歩いてみないとわからない風景の記述、持統天皇の死を目前にした妄想、老境にある柿本人麻呂の筑紫国・出雲国への左遷、710年平城京遷都の晴れがましい行進の様子など、富久さんならではの作品です。
柿本人麻呂から約70年後、万葉の歌人大伴家持が67歳にして784年持節征東将軍に任ぜられ、アテルイ・モレ等を撃つべく多賀城に入ったが、翌785年多賀城で死去していることを、思い出しました。(事務局:和賀記)
アテルイ・モレの活躍した時代より約1百年前、西暦672年の壬申の乱を経て天武天皇から持統天皇と元正・元明天皇の時代に、藤原不比等が役小角に養育され、成長して朝廷に入り、平城京遷都を実現する710年までの約40年間の史実に、富久さんの史観と人生観を織り交ぜて編まれた素晴らしい歴史小説です。
特に、万葉歌人柿本人麻呂の歌を多く引きながら、大友皇子、天武天皇、大津皇子、高市皇子、草壁皇子等の挽歌を解説しており、歌の背景がよく分かります。
大海人皇子の吉野逃避行から壬申の乱を経て天武天皇即位の経緯、藤原京遷都の道筋などは実際に歩いてみないとわからない風景の記述、持統天皇の死を目前にした妄想、老境にある柿本人麻呂の筑紫国・出雲国への左遷、710年平城京遷都の晴れがましい行進の様子など、富久さんならではの作品です。
柿本人麻呂から約70年後、万葉の歌人大伴家持が67歳にして784年持節征東将軍に任ぜられ、アテルイ・モレ等を撃つべく多賀城に入ったが、翌785年多賀城で死去していることを、思い出しました。(事務局:和賀記)