アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

風景画追試その20

2016-11-12 12:37:43 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 次回で一気に描き上げるとか、次回は指触乾燥具合を見てどちらか1枚だけ制作するとか言ってましたが、写真を見てわかる通り、2枚とも制作し、しかも一気には仕上がらず、薄くデッサンするように描き込んだだけに終わってしまいました。

 まだ一気に描き込むには早すぎる、っていうかもうこうなると原画の描き方とは違ってしまうのですが、もう少し当たりをつけてから描き込もうと思った次第。慎重に描き進めることにしました。

 もうこうなると時間をかけての制作になるので、ちょっといつになったら終わるかわかりません。薄くデッサンしただけなので、生乾きでも上へ絵具層を乗せられるので、なるべく早く続きを描くつもりです。どのみちどこかの段階で一気に描き込むことになると思います。

 私はあまり厚塗りしない描き方なので、そうした描き方が災いしてこういう制作手順になってしまったと言えそうです。せっかくの練習模写なんだから、それならこの2枚で厚塗りの練習すればいいじゃん、と思われる方もいるでしょうが、結局私のようにデッサン力のない者はプリマ描きで一気に仕上げるのは難しい。ただやるだけならできますが、それで納得のいく仕上がりになるかは別なので、もう少し地道に描き進めてから、つまりしっかりある程度似せてから、厚塗りで仕上げると。その方が無難。

 要するに一発で仕上げる自信はないので、数回に分けました、ということです。今回は大して描いていないし、あまり進んでいないように見えますが、こうしたことの積み重ねが後で効きます。それがわかっているから、まあこうしてこんな、はたから見ればいい加減な状態で今日の制作を終えられるわけです。

 油絵独特の緩急自在の描き方、上から塗り潰せることを決め手として取っておいた上で薄塗りを重ねていくという手法、を感じ取ってもらえれば幸いです。

 付)慎重に狙いをつけてから一発で仕留める、と言ったら恰好つけすぎでしょうか。

 蛇足)いずれ厚塗りしないとこの絵は似ませんので、特に写真左の原画はそうですので、おそらく豚毛筆を使うことになりそうです。

 注)何か偉そうな書き方になってますが、要するに、身も蓋もない言い方をすれば、油絵なんで後でいくらでも何とでもなるということです(本当に身も蓋もない)。
 ただし、だからといって、あんまりむちゃくちゃをしてしまったら、つまり厚塗りでばしばし描いてしまったら、取り返しがつかないので、薄塗りで大体のところを適当に描いていくということです。
 とはいえこうした描き方は、ちゃんとそれで油絵が仕上がることをわかっていないとできないので、それなりの経験が必要です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿