アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

模写「トレド風景」「エマオの晩餐」「アルノルフィーニ夫妻の肖像」

2017-04-01 06:21:00 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

エル・グレコ「トレド風景」 F10号


レンブラント「エマオの晩餐」 F10号


ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻の肖像」 F10号

 いずれも2010(平成22)年10月の完成です。

 上の模写「トレド風景」は、描き上げた当時はもう一つうまくいかなかったと思ったものですが、今こうして見るとそんなに悪くないですね。ちょっと硬い表現になってますが。

 真ん中の模写「エマオの晩餐」は全然うまく行かなかった模写の典型。とにかくレンブラントの場合は下地を茶系で暗くして、そこから浮かび上がらせるように描かないといけないんですが、そこまで徹底できなかったので極めて中途半端で、空中分解したような感じになってしまった。
 今見てもちょっとみっともない出来ですが、逆にそれだけ勉強になっている証拠。ここまでうまく行っていない場合、もう一度やり直すといいんですが、もちろん他のレンブラント作品で構わないのですが、もう今更という気もして、やればもっと上手にできるのは確実ですし、似せるのが目的ではないので、もういいかなというのが正直なところです。

 下の模写「アルノルフィーニ夫妻の肖像」は、やはり柔らかくて細い筆がないとうまく行かないですね。まだ確かこの頃は豚毛筆で描いていたはずで、まあ出来としてはこんなものじゃないかと。ちょっとうまく行かなかったので途中で諦めたような記憶があります。丁寧に描いているので好感が持てますが。

 どれも懐かしい模写ですね。一生懸命、必死になって模写を通して巨匠から学ぼうとしている。もうこんなに連続して模写するだけの根性はないかもしれません。よく頑張っていたなあ、この頃は。
 こうして過去の自分の模写を見て、再度模写をしようと奮起すればいいんですが、そんな元気もない。もはや他人事みたいに感心するだけ。いけませんね。頑張らないと。


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