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and SOROR のブログ

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☆ おしらせ ☆

TONと朱晶によるアートなユニット
and SOROR (アンド ソロル)  

TONに聞きたいことは? その10

2016年06月14日 | TONに聞きたいことは?
TONに聞きたいことは?をお届けします。


今回の質問はこちら

画集のようなものをだされる予定はありませんか?

30代女性からの質問です。


この質問をいただいた2年後
明石市立文化博物館で開催した個展
「TON TONE」にて
やっと作ることができました。



作品展「TON TONE」図録!

この作品展は、それまでの作品がほぼ出品された
TONの活動を振り返るような作品展でした。

その作品展の図録なので
TONの作品が、ほぼ収録されています。

1作目の作品から
その時の最新の作品までほぼ。
中には、私の手元にない作品、
明石市立天文科学館が所蔵している作品、
YENA☆のメンバーイメージ画など
なかなか貴重な作品まで揃っています。

作品展の図録ではありますが
TONの画集も兼ねたもの、と思い作りました。

今後も作品展の際などに
一緒に販売していると思いますので
ご興味のある方は見てくださいね☆

今すぐ欲しいぞ、なんて方がいらっしゃいましたら
直接ご連絡いただいても大丈夫です!
もしくは、明石の雑貨屋さんAyumimiにも置いてますので
そこでも買えます。です。

宣伝でした。



さて、この質問をくださった方は
2008年の作品展で出会いました。

その時は会場に私がいなくて
メッセージを残して帰ってくださいました。
その時のメッセージから
「画集のようなものが欲しい」
と書いてくださっていました。

それ以降、ずっと作品展に来てくださり
その後も何度か、画集が欲しいと訴えてくださり
やっと、やっと実現しました!

そして、その作品展で
「念願の図録を連れて帰ります」
とメッセージを残してくれました。

嬉しいなぁ。
4年も待ってくださって。
4年も変わらず思ってくださって。
そして、今もずっと応援してくださって。
本当に嬉しい。

ありがとう。

悪ノリにも付き合ってくれてありがとう!!

TONに聞きたいことは? その9

2016年05月31日 | TONに聞きたいことは?
TONに聞きたいことは?をお届けします。


今回の質問はこちら

この作品はどのような主旨で描かれたのですか?

20代か30代女性からの質問。


この作品とは、こちらの作品のこと。



タイトルは
「補色の部屋」


補色(ほしょく)って何?

ざっくり説明します。

色相環というのをご存知でしょうか?
美術の時間などで習ったかと思われます。
円形に色がグラデーションに並んでいるやつです。
学校では12色相環がよく出てくるでしょうか?

その色の円の対角線上にある色というのは
ざっくり反対の色になります。
意外な組み合わせもありますが
これが反対の色になるのです。

この正反対の二つの色は混ぜると
無彩色になります。
無彩色。
白・灰色・黒。

詳しい説明は省きますが
絵の具では、混色して「白」は作れません。
白は光の補色の混色でできるようです。
ちなみに、学童用の水彩絵の具では
「黒」にもならないそうです。

なので、絵の具や画材の混色で再現できる無彩色は
まぁ、ほぼ灰色。
薄い、から、濃いまで、灰色。

補色。
正反対の色。
混ぜたら、灰色。

とりあえず、これだけ知っていただければ
この作品の話はできると思われます。
説明、てきとうなので間違ってるかもしれません。
もっと詳しく知りたい方は調べてみてくださいナ。



作品に戻りましょう。

灰色、ですね。
どんより、灰色です。
女の子の色味も、ほとんどありません。
顔色もかなり、悪いですw

この灰色は、補色の灰色です。

正反対の色が混ざると灰色なら
正反対の感情も混ざると灰色となる。

この部屋には正反対の感情がある。

この部屋から出て行きたいのに、出られない気持ちと
出て行けるのに、出ていかない気持ち。

ネガティブに囚われているポジティブ。
ポジティブに手を伸ばすネガティブ。

女の子の足元には
くるくると絡む植物のような模様。
でも、この模様は女の子には絡んでいない。
そして模様同士も絡んでいない。

絡みつくようで
干渉しない周囲。


唯一、色があるのは
窓の外の世界だけ。
それも、鮮やかな空。

そこは憧れる世界なのか。


空が青く見えるのは
太陽の可視光の波長がうんたらとか
なんとか散乱がどうとか
あるらしいんですが

どこかで聞いた、本当かどうだかよく分からん
「空が青く見えるのはイリュージョン」
という言葉が頭に残っていて
その言葉から、窓の外の空に
「幻想」というイメージも重ねてあります。


正反対の感情に囚われて
身動きがとれなくなる

補色の部屋。


そんな「PAIN」な作品です。


実はもうひとつ、補色が隠されています。

背景の格子模様。

当初、ピンクと黄緑にしようかと悩んだのです。
ピンクと黄緑とは、気持ちの悪い取り合わせですねー。
虫みたい。しかもたぶん 毒があるww

ピンクと黄緑
完全な補色ではないですが、反対の色。っぽい。

私にとって、この2色の組み合わせには
感覚を狂わされる、現実の空間ではない、
そんなイメージがあります。

でも、空と部屋の対比を出したかったので
ピンクと黄緑は断念。

なので、背景の灰色には
ピンクと黄緑が隠されています。




しかししかし
ピンクと黄緑に心残りがあったので(?)
3年後の新作でリベンジ(?)



「真実の隠し場所」

感覚を狂わされた
現実の空間ではない
どこに
この子は
真実を隠したのか

TONに聞きたいことは? その8

2016年05月27日 | TONに聞きたいことは?

TONに聞きたいことは?をお届けします。


今回の質問はこちら

TONさんが痛みを感じる時はどんなトキですか?

20代?30代??女性からの質問。

どんな時だろう・・・

この質問をいただいた作品展「PAIN」の際
作品展意図として掲示していた言葉があります。

その一部。

迷いは痛く
悩みは痛く
嘆きは痛く
失意は痛く
怒りも痛く・・・



この時の作品展のテーマ、
それぞれの作品のテーマの
「痛み」は
これらの「痛み」からきています。

どれが、というわけでもなく
どんな時、というのは難しい。
でも、平たく言うと
プラスでない感情は
「痛み」を伴うと思うのです。


この時の新作は8点。
その中で1番「痛み」が込められているのは
この作品です。



「揺らぎの閉塞感」

この時の作品展の案内状にも使っていた
この作品展を象徴する作品です。

自分で自分の作品を
「あぁ、いい作品だなぁ・・・」と
しみじみ感じられる作品があります。
(親バカ的な?ww)

どの作品もそれなりにそう感じられますが
(でなきゃ発表してない)
いくつかの作品は、もう絶対に描けない
ある意味越えられないものを持った作品があります。

この作品も、そんな作品のひとつです。

この時の「痛み」の全てが込められた
この時の自分自身に、きっと1番近い作品です。

痛みに立ち向かう力もなく
痛みを受け入れる器もなく
痛みに負けることすらできない
あの時の痛みの全てです。

これから先も、きっと大切な1枚です。


でも、実はあんまり人気ない w

人気ないこともないけど、そんなに人気でもない ww

華やかではないよな。
表情もないしな。
おでこ後退しすぎやからやろか!?


自分の思い入れの強い作品というのは
往々にしてそういうことが多い。

なぜだろうかww

TONに聞きたいことは? その7

2016年05月21日 | TONに聞きたいことは?
前回から引き続き
TONに聞きたいことは?をお届けします。


今回の質問はこちら

以前の作品よりも背景の主張が強くなった気がするのは気のせいですか?

大阪府の30代男性からの質問です。


気のせいではありません。
その通りです!


おわっちゃった・・・? ww



いや、本当にその通りでね。

この頃から背景に
描かれている人の背景や
その作品に込められた想いを描くようになりました。

TONの図録には、
初期の頃から2014年までの作品がほぼ載っていますので
それ見ていただくと、変わっていくのがよく分かると思います。

描きたいのは「人」じゃないのですよ。

描きたいのは「感情」だったり
「思い」だったり「思想」だったり・・・
そういうのは「人」だけじゃ描けないものがあって。


あと、単純に
描くのが早くなった。ってのもありますw

大きい作品を描くのに慣れてきて
いろいろ描き込めるようになった!


描くのは早くなっても
どう描くか、どうすれば納得できるところにゆけるのか
というのには時間がかかるので
結局完成までに時間がかかるのは、変わらないw





この質問は2012年の
新作展「PAIN」での質問でした。

この時の新作展は
自分にとって大きな転換期でした。

それまで1番信じていたものが
1番信じられないものになり、
自分の中の「軸」が変わりました。

それでも描くことを選び
向き合うことを選んだ、
そこから生まれた作品たちでした。

この時の作品たちには
これから先、どんなにいい作品を描いても
越えることのできないものがある。

かもしれません。

TONに聞きたいことは? その6

2016年05月16日 | TONに聞きたいことは?
このところのTON

絵を描きました

が、まだ何を描いたのか
お見せできません。

もうちょっと先。

いろいろやりたいなー、なこと
考えたり、計画したりしていますが
まだ実行になるか分かりません。

もうちょっと先。


って感じで

ブログに書けること・・・

ない・・・


そうだ、こんな時は

いや、こんな時のために

あったじゃないか、このネタが!


ということで、久しぶりに思い出した
「TONに聞きたいことは?」のコーナー!!

作品展でのアンケートに書いていただいだTONへの質問に
気まぐれに答えるコーナーです。

何回かやると、すぐ忘れてしまう・・・

前に答えてから、1年10ヶ月も経ってる!!(ひどい!)

しかも、これ、文章考えるのにどえらい時間がかかる。
たいした文章でもないくせに、色々考えてしまうので
思ってるより時間がかかってしまうのです。

なので、何回かやると滞ってしまう・・・

でも、ま、思い出したし
他に書けることないし、やりまーす。


さて、今日の質問は

なんで静寂に崩れという名前にしたんですか?

奈良県の小学生の男の子からの質問。




「静寂に崩れ」

作品展「PAIN」の新作
この作品のタイトルです。

難しい質問だな・・・


タイトルを付けるのは難しい。

タイトルで作品を語りすぎたくない。

かといって、作品と離れすぎても意味がない。

作品を語らず、
作品の世界や背景、思考、思想を語る。
そんなタイトルにしたいのです。
そして、作品に語ってもらいたいのです。

作品自体も、同じです。

作品の主題となっているものを
直接的に描きたいわけではなくて
その主題を、TONを通した世界観として
想いとして表したいのです。

そして、見ている方に
作品が語ってほしいのです。


なので、なぜ「静寂に崩れ」になったのかを
事細かに私が語ってしまうと
作品が語らなくなってしまうので
やめておきましょう。


ただ、
静寂の中に崩れ落ちていく音は
やはり、静寂なのです。

TONに聞きたいことは? その5

2014年07月04日 | TONに聞きたいことは?
久しぶりに再開の
TONに聞きたいことは?のコーナー。

忘れないうちに、次の質問に答えよう!

色をぬるのは楽しいですか?

明石市のKくん、小学生からの質問。

きました、純粋なキッズから
漠然とした質問(笑)

ズバリ!

楽しいです!!


って、答えたら、終わっちゃうよ!(笑)


構図を考えたり、
形や色のバランスを考えたり、
完成の着地点を決めたり・・・

この部分が、制作の中で一番難しいところなのですが
反対に、色を塗る、という部分は
ある種、作業的な感覚もあります。

きれいな色に塗れているか
思っている色になっているか
ムラはないか
いいムラが出ているか
きれいにグラデーションになっているか
色えんぴつの塗り筋が残っていないか
陰はどこに付くか
髪の流れはどうなっているか
服のしわの形はどうつけるか・・・云々。

↑こういうことを考えている間は
難しいことを考えている訳ではないので
結構気楽に、いい色、いい形に
よしっ、とか思いながら塗っています。

ってなわけで楽しいです。

ただ、思った色にならなかったり
調子に乗って、塗りすぎたり
単純に、気持ちが向かわずに、色えんぴつを握れなかったり・・・
なんて時は、流石に楽しいとは言ってられませんが(苦笑)


楽しくない時もあり
楽しくないこともあり

ながらも

続けているのは

プラスマイナス

「楽しい」が勝っているのでしょう。

いい作品ができたときは
全てを忘れて、楽しいのです。

TONに聞きたいことは? その4

2014年06月17日 | TONに聞きたいことは?
覚えていますか?
このブログに
「TONに聞きたいことは?」
というコーナーがあったことを。

ここ1年ぐらいでTONを知った方は
ご存知でないかも・・・
なぐらい、お久しぶりです。

正直、私も忘れて・・・ごにょごにょ・・・

過去の新作展や、作品展の際
アンケートに質問を書いて下さった
その質問にお答えしています。

ま、いろいろ気にせずやりましょう!(笑)


今回の質問は
「好きな色は何色ですか?」

明石市のOさん、女性からの質問です。


好きな色・・・

私ねぇ、「色」が好きなんです。

何色、じゃなくて、「色」自体が好き。

ひとつひとつの色、どれも好き。

色の組み合わせとかも好きで、
同系色同士でも反対色でも
心地よい組み合わせを見るとキュンとします。

デザイン的には、反対色の組み合わせって好き。

でも、絵に反対色を使いすぎるとバランスを崩すので
ポイントで使い、
全体的には同系色にまとめることが多いかなぁ。


あと、ずらーっと色が並んでいるのも好き。

色えんぴつがケースに並んでるのとか、
お店でカラーバリエーションのあるものが
並んでいるのとか、
それだけで見てしまう。

なので、自分の使っている色えんぴつは
いつも順番に並べて片付けます。



 ↑ キュン。


ただ、苦手な色はあるようです。

赤系の茶色 と くすみのない緑

色としては好きなんだけど
絵にも、あまり使わない、
服もこの色のものはあまり着ない・・・とか。
どうも自分に、似合わない気がするのです。


色全体が好きといいつつも
時々、ブームがやってくる色もあります。

数年前は「ピンク」
それまでは敬遠している節もあったのですが
「かわいい!」と思えるようになり
服やら、小物やら、何かとピンクなものが増えた(笑)

絵的には、ブームというのか分からんですが
くすんだ暗めの中間色が、最近やたら減ります。
愛用のトンボの「IROJITEN」という色えんぴつの
ライトグレイッシュトーンとダルトーンの
緑、青、紫 系の辺りが、好きすぎ。
この微妙な色が、色えんぴつではなかなかないのよ。

と、まぁ、色について話しだすと
もっと話せるのですが
質問は「好きな色」についてだったので、このぐらいで。

私、「色」が好きです!

TONに聞きたいことは? その3

2013年07月11日 | TONに聞きたいことは?
7月に入ってから
このブログが、YENA☆のファンブログ
みたいになってる・・・

しかも今週の土曜日もYENA☆イベントがあるので
更に何のブログか分からんようになってしまう・・・

いかーん。

ここはアーティストTONと
アートディレクションな朱晶さんとの
アートなユニット「and SOROR」のブログですよー(笑)


さて、ではYENA☆の間の小休止。
TONに聞きたいこと、にお答えします。

昨年の新作展「PAIN」での質問。

作品のテーマやモチーフはどこから発想するのですか?
 思いつく度に保存しておいて、ちょっとずつ出していく感じですか?


神戸市のIさん、男性からの質問です。


むむむ、、、難しい質問です。
自分の中でも漠然としていて
答えにくいのですが・・・

作品のテーマは、もう
自分そのものかな?
と、最近は思います。

単純に、明るい、暗い、元気、優しい・・・
など、そのときの自分に一番ピンっとくるイメージから
どんどん縮めていく感じでしょうか。

自分が元気なら元気な絵を
弱っていれば弱った絵を描く傾向にあります。

新作展のテーマ、となるともう少し長期間の、
それでも自分の気持ちや置かれている状況など
一番自分にフィットするテーマを選びます。
じゃないと、8枚、9枚、、、とか
たくさん描けないのです。


モチーフは、その作品に込めたい感情を
人であれば、女の子か男の子か、
立ってるか座ってるか、正面か横向きか
髪型は、服は、靴は、色は・・・
物であれば、単純化したり、幾何学にしたり
線の流れを考えたり・・・
結局はその時の自分の気持ちに
一番フィットするものを探しているのだと思います。


どこから発想するのか・・・
感情、想い、、、心、から・・・でしょうかね??


なんにも思いつかない時もあります、もちろん。
そんな時は、うーんうーんとひたすら考えたり
考えるのをやめて、ボーっとしたり、
長風呂したり、思いつくままに手を動かして
よく分からん気持ちの断片をノートにまき散らしたり。

モノを考えるのは脳だけど
それに先行して手が動くこともある。
ので、とりあえず思ったまま描いてみる。
文字でも、四角ひとつでも、
空想の形にもならん線1本でも・・・

そんな断片ばかりで、
ノートがどんどん進んでいくこともあります。
全くまとまらない・・・と(笑)


思いつく度に保存して・・・ってぐらい
いつも新しい物が溢れ出してたらいいですね(涙)
今のところ、発想と作品と、五分五分です。

どんどん描きたくて、描きたくて
いっつも何か描いてて、
その中から、じゃあこれを実際の作品にして・・・
というタイプではありませんで・・・
ごにょごにょ・・・

「描く」とならないと
描かない方なので・・・
ごにょごにょ・・・

保存しておいた何か、ではなく
その時その時の一番の自分を描いています!

よし、これでいこう!!(笑)


この夏は制作の日々となる予感・・・
今の自分だから描けるモノを
出し惜しみなくぶつけます!!

TONに聞きたいことは? その2

2013年06月16日 | TONに聞きたいことは?
時々現れるこのコーナー
「TONに聞きたいことは?」

作品展の際のアンケートで
TONへのメッセージや作品の感想を書いていただいています。

その中でTONへの質問を書いてくださった方に
お答えするコーナーです。

何回目、とかこだわらず
答えられる時に、ちょいちょいお答えしていくことにします。
うん。そうする。

さて、では今日は
昨年の新作展「PAIN」でいただいた質問に。

すべて色えんぴつなんですか?
 1枚につき、色えんぴつ大分消費してしまうのでは?


明石市のTさん、大学生からの質問です。

私の作品は背景以外はほぼ色えんぴつです。
背景のモチーフなどもない部分は水彩絵の具です。

ほぼ?

人の部分にも、下地に水彩絵の具を使っていますし、
作品によっては、人以外の描き込みに部分的にパステルを使うこともあります。

また、初期の作品の中には、縁取りをペンで描いているもの、
鉛筆のみのモノクロの作品、
パソコン上で着彩したCGの作品もあります。

でも、まぁ、人の部分はすべて色えんぴつです!
と言っていいかな。


色えんぴつの消費量・・・
実はあんまりよく分かってません。

重ねて塗る、1番最初に塗る色、
基本的には薄い色から塗るので
薄い色はよく減ります。

といっても1枚の絵で1本使い切るということはありません。

意外と減りません。

ただし、例外が。

「白」

とてもよく使います。

白い服、白いもの、白い・・・何か。
その部分も、塗らない白ではなく、
塗った白、です。

さらに、色を均一に定着させるっぽい感じに、とか
ちょっと滲むような感じに、とか
最後の仕上げに、とか
やたら使います。
(あくまでTON個人の勝手な使い方です)

だから、白だけはよく減ります。

塗る部分が多く、大きな作品の場合
1本使い切ることもあるんじゃないかな?

お気に入りは三菱の白。
1番普通の、1番安いやつ(笑)
色々使ってみましたが、これが好き。

白だけは常にストックが3本以上あります。

そんな色えんぴつの
ビフォーアフター。
劇的!?

3回目!TONに聞きたいことは? その1

2012年09月19日 | TONに聞きたいことは?
お久しぶりのこのコーナー。

新作個展の際のアンケートでご記入いただいた質問に
のんびりお答えしていくものです。

過去の新作個展でもやってまして
前回は最後まで答えきれていないまま・・・
というひどい話ですが・・・
ごめんなさい・・・
反省してます・・・
ごめんなさい・・・

気持ちも新たに!!
(立ち直り早い!!)

今年の5月に開催しました新作個展「PAIN」での
質問にお答えしていきます!!

今までは、全ての質問をなんとなくまとめて
なんとなく順序立ててやっていたのですが
めんどくさ・・・
ごにょごにょ・・・
否!

時間がかかってまた最後までいけないのはいかん!!

ってことで、開催日順に
アンケートをご記入いただいた順に
お答えしていこうかと思っています。

なので色んな質問が順不同で出てきますが
ま、その辺りはご愛嬌で
のんびりお答えするコーナーですので
のんびりお付き合いいただければ嬉しく思います。


では最初の質問。

絵やふうけいなどは、うまくなったんですか

とてもひらがなですが、原文のまま。
明石市のKくん。小学校2年生のかわいい少年からの質問です。

1つ目から難しい質問が・・・

「うまくなった」というのは漠然としているので
なった、とも、なってない、とも言いにくいのですが

うーん・・・

自分の描きたい形にもっていくのは
少しは早くなったかな?と。

それは形にするのが多少なりとも「うまくなった」のかな?

と思う?


「上手い」というのは、技術において使う言葉なのかな。
と、質問の答えを考えながら思ってみる。

形をとらえる技術
頭で思い描いた物を形にする技術
色を塗る技術
混色の技術
など・・・

こういったことは、確かに
数を重ねる事で「上手く」なってきたかな?と
思える時もあります。

最初の頃の絵を見ると
「な、なんと未熟な!?」となるものも・・・

しかししかし、まだまだ思った物を形にできず
思った色を出すことができず・・・

なんてこともしょっちゅう。
道のり遠し。


さて、少しややこしいお話。

私の目指している作品は!

というと大げさですが、
「上手い絵」ではありません。

ここで言う「上手い絵」というのは
例えば、花瓶に生けてあるお花が
まるで本物のように描いてある、とか
モデルさんそっくりに人物を描ける、とか
そういう、技術の絵のこと。

自分は、そういう技術が先行していません。
少し足りない、とも言いますが・・・

だから、そういう絵は技術のある方にお任せして
逆に技術が先行しないからこそ描ける絵を、
個性を表現できる絵を描いていきたいのです。


最初に書いたように、思いを形にするために
技術は必要です。

しかし、技術が上がれば上がるほど
技術だけで絵を描くことができてしまいます。
技術でこなしてしまう、というのでしょうか。

が、しかし、表現したいものを描きたいと
思えば思うほど、より技術は必要で
描けば描くほど多少なりとも技術は上がっていくのです。

しかし技術が上がり、技術が先行してしまうと・・・
(くり返し・・・)

むむむ。

せめぎ合い。


上がった技術を、絵を書くことに使わず
思いを絵に描くことに活かせるようにしたいものです。

それもひとつの技術でしょうか。


色んな意味合いを含めて
うまく なりたい
ですね。



1つ目から長くなりました。
次回はどんな質問でしょうか?

お楽しみに~。