■体幹トレーニングによって体が変わってきた
オフも厳しいトレーニングを行っている西岡。今季の意気込みを熱く語った
思い切りのいい打撃、走塁と華麗な守備で、日本を代表するショートへと成長した千葉ロッテの西岡剛。24歳にして多くの成功をつかんだ男は、オフシーズンも「倒れるぐらい」と語るほどの厳しいトレーニングを自らに課している。若き天才はなぜこれほどまでに野球に打ち込み、さらなる高みを目指すのか。昨季4位に終わったチームを優勝に導くため、チームリーダーとしての自覚も生まれてきたという西岡に今季の意気込みを聞いた。
――シーズンオフをどう過ごしていますか
シーズンが終わってから1月9日までをオフにしていたので、それまでは軽く走ったり、体を動かしてはいたんですけど、野球のトレーニングは1月9日からですね。ゆっくり休んだので今はトレーニングで追い込んでいます。いろいろな考え方があると思うんですけど、僕はオン、オフをはっきりさせているので。
――実際にどのようなトレーニングをしていますか
一緒にメニューをこなす後輩たちが倒れるぐらいしっかりやっています。もちろん走るトレーニングもありますし、マシンを使った筋トレも、バットを振り込むこともしています。一日1000スイングはしてるんじゃないですかね。バットを振りすぎて一日で手がマメだらけになりました。後輩たちも僕がやってる姿を見ていろいろ感じていると思います。
あとはコア(体幹)トレーニングですね。去年から取り入れたんですけど、体幹を鍛えることで体がぶれなくなりました。実際に試合でストレートを待っていて変化球が来たときに、今までは体が流れていたんですけど、止まって打てるようになってきました。コアトレーニングを始めてからだいぶ変わりましたね。
■チームリーダーとしての自覚が出てきた
昨季まで2年連続で打率3割をマーク。今季の目標は「首位打者を取る」
――まだ24歳と若いですが、チームを引っ張る役割も期待されています
チームリーダーとしての意識はありますね。実際に先輩から「キャプテンをやれ」と言われたこともあります。僕は24歳で、内野手のレギュラーの中では一番若いこともあって引き受けなかったんですけど、そう言われると考えますね。
今までは若いから許されてきたり、怒られることがあったと思うんですけど、最近は練習でキラキラ光るシャツを着ていても、誰も文句を言わなくなってきたんです。ただ、これからは「言われなくなったからいい」と甘えてはいけないな、と自分で周りに与える影響について考えるようになりました。そういう自覚が出てきましたね。
――千葉ロッテは昨季4位。今季、優勝するために必要なものは
ケガ人が出るとどうしてもつらくなりますから、一人一人がいかにケガをなくすかが大事になると思っています。長いシーズンを戦っていくとケガに苦しんだり、気持ちが落ち込んで「今日はユニホームを着たくないな」と思うこともあります。そこで「優勝したい」という気持ちをチーム全員が持ち続けることができれば大丈夫だと思います。
■ファンは絶対に必要な存在。試合では最後まであきらめない
――プレーする上で「一瞬」を制するために心がけていることは
もちろん一歩目の踏み出しなどは意識していますけど、その動き出しの前にどれだけ準備ができるかが大事ですね。「打球がこの方向に飛んできたらこう動こう」とか「この選手が動いたら自分はこうしよう」とか、いろいろな状況を頭に入れておくことが、一瞬のプレー、正しい判断につながっていると思います。
――西岡選手にとってファンはどのような存在ですか
絶対に必要な存在ですね。盗塁した時やヒット、ホームランを打った時の「ワーッ!!」という大歓声を聞きたいから僕は頑張れるんです。ファンのみんなからは目に見えない力をもらっているなと感じますね。
試合はいろいろな方が見に来てくれていると思うんです。学生さんとかサラリーマンの方とかがチケットを買って、見に来てくれるわけですから「無駄遣いしたなー」と思わせたくないですね。たとえ9対0、10対0で負けていたとしても、9回の最後のアウトが取られるまではあきらめずに戦う。それが僕の大事にしていることです。
――今季の目標を教えてください
首位打者を取ることですね。年間通して考えると調子のいいときだけじゃなく、悪いときもあると思いますが、タイトルを取るには悪いときにどう抑えられるかが大切だと思います。また、夏場になると調子を落としがちですが、そこをどう乗り切るかですね。2年連続で3割を打てているのは夏に調子が落ちなかったからだと思いますから、そこは意識したいですね。(スポーツナビ)
オフも厳しいトレーニングを行っている西岡。今季の意気込みを熱く語った
思い切りのいい打撃、走塁と華麗な守備で、日本を代表するショートへと成長した千葉ロッテの西岡剛。24歳にして多くの成功をつかんだ男は、オフシーズンも「倒れるぐらい」と語るほどの厳しいトレーニングを自らに課している。若き天才はなぜこれほどまでに野球に打ち込み、さらなる高みを目指すのか。昨季4位に終わったチームを優勝に導くため、チームリーダーとしての自覚も生まれてきたという西岡に今季の意気込みを聞いた。
――シーズンオフをどう過ごしていますか
シーズンが終わってから1月9日までをオフにしていたので、それまでは軽く走ったり、体を動かしてはいたんですけど、野球のトレーニングは1月9日からですね。ゆっくり休んだので今はトレーニングで追い込んでいます。いろいろな考え方があると思うんですけど、僕はオン、オフをはっきりさせているので。
――実際にどのようなトレーニングをしていますか
一緒にメニューをこなす後輩たちが倒れるぐらいしっかりやっています。もちろん走るトレーニングもありますし、マシンを使った筋トレも、バットを振り込むこともしています。一日1000スイングはしてるんじゃないですかね。バットを振りすぎて一日で手がマメだらけになりました。後輩たちも僕がやってる姿を見ていろいろ感じていると思います。
あとはコア(体幹)トレーニングですね。去年から取り入れたんですけど、体幹を鍛えることで体がぶれなくなりました。実際に試合でストレートを待っていて変化球が来たときに、今までは体が流れていたんですけど、止まって打てるようになってきました。コアトレーニングを始めてからだいぶ変わりましたね。
■チームリーダーとしての自覚が出てきた
昨季まで2年連続で打率3割をマーク。今季の目標は「首位打者を取る」
――まだ24歳と若いですが、チームを引っ張る役割も期待されています
チームリーダーとしての意識はありますね。実際に先輩から「キャプテンをやれ」と言われたこともあります。僕は24歳で、内野手のレギュラーの中では一番若いこともあって引き受けなかったんですけど、そう言われると考えますね。
今までは若いから許されてきたり、怒られることがあったと思うんですけど、最近は練習でキラキラ光るシャツを着ていても、誰も文句を言わなくなってきたんです。ただ、これからは「言われなくなったからいい」と甘えてはいけないな、と自分で周りに与える影響について考えるようになりました。そういう自覚が出てきましたね。
――千葉ロッテは昨季4位。今季、優勝するために必要なものは
ケガ人が出るとどうしてもつらくなりますから、一人一人がいかにケガをなくすかが大事になると思っています。長いシーズンを戦っていくとケガに苦しんだり、気持ちが落ち込んで「今日はユニホームを着たくないな」と思うこともあります。そこで「優勝したい」という気持ちをチーム全員が持ち続けることができれば大丈夫だと思います。
■ファンは絶対に必要な存在。試合では最後まであきらめない
――プレーする上で「一瞬」を制するために心がけていることは
もちろん一歩目の踏み出しなどは意識していますけど、その動き出しの前にどれだけ準備ができるかが大事ですね。「打球がこの方向に飛んできたらこう動こう」とか「この選手が動いたら自分はこうしよう」とか、いろいろな状況を頭に入れておくことが、一瞬のプレー、正しい判断につながっていると思います。
――西岡選手にとってファンはどのような存在ですか
絶対に必要な存在ですね。盗塁した時やヒット、ホームランを打った時の「ワーッ!!」という大歓声を聞きたいから僕は頑張れるんです。ファンのみんなからは目に見えない力をもらっているなと感じますね。
試合はいろいろな方が見に来てくれていると思うんです。学生さんとかサラリーマンの方とかがチケットを買って、見に来てくれるわけですから「無駄遣いしたなー」と思わせたくないですね。たとえ9対0、10対0で負けていたとしても、9回の最後のアウトが取られるまではあきらめずに戦う。それが僕の大事にしていることです。
――今季の目標を教えてください
首位打者を取ることですね。年間通して考えると調子のいいときだけじゃなく、悪いときもあると思いますが、タイトルを取るには悪いときにどう抑えられるかが大切だと思います。また、夏場になると調子を落としがちですが、そこをどう乗り切るかですね。2年連続で3割を打てているのは夏に調子が落ちなかったからだと思いますから、そこは意識したいですね。(スポーツナビ)