
【九州学院・女満別】二回表九州学院2死二塁、萩原が右前適時打を放つ
○九州学院6-0女満別●
九州学院の萩原主将が試合前、チームに掛けた言葉は、「悔いのないよう積極的にいこう」。その思いは、確実にチームに浸透していた。意思統一された積極果敢な打撃が、女満別のエース二階堂を打ち崩す鍵となった。
立ち上がり。その言葉通り、1番・溝脇は初球からバットを振った。5球ファウルで粘った末に四球。1死後、すぐさま盗塁で揺さぶりを掛ける。3番・萩原の内野安打と四球などで2死満塁。ここで6番・米井も初球をたたき、右前への先制2点適時打で主導権を握った。
二回の萩原の右前適時打、六回の溝脇の左前適時打はともに初球。四回には溝脇から4人続けて初球攻撃に出た。無得点に終わったとはいえ、その統一ぶりは徹底していた。
一つ間違えば、相手のテンポにもはまりかねない初球狙いだが、成功すれば流れを引き寄せる有効策となる。試合前、溝脇は「好投手だけに、早い段階で確実に捉えたい」と語っていた。積極攻撃が相手投手攻略への大きな一手となった。(毎日新聞)