勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

水仙十字院の子供たちに少しだけ幸せを

2023-12-25 | 原神のお喋り

 

「水仙十字院」は原神5番目の国フォンテーヌの孤児院だ。

今ではもう存在していない。

水没しているからだ。

 

彼らの人生は過酷で、苦難の連続だ。

2人はフォンテーヌの都市開発計画の犠牲になった者たちの遺児。

2人は開発計画に反抗した者たちと戦った側の遺児。

最初から対立する運命だったのかもしれない。

 

一番左にいるのがアラン・ギヨタン。

ファントムハンターの一員だったエマニュエル・ギヨタンの養子だ。

アランはフォンテーヌが誇るクロックワークマシナリーの生みの親になる。

だがその晩年は自分の工房に閉じこもる孤独を選んだ。

 

アランの隣にいるのが妹のマリアン・ギヨタン。

少年たちの淡い憧れ的存在。

兄と共に科学院にいたが、やがてマルショーセファントムに入り戦死する。

(マレショーセファントムの前身機関がファントムハンター)

 

一人置いて紫の上着を着ているのがジェイコヴ・ベイカー。

父のエドワルドは悪名高い銅パイプを片手にポワソン町を守った。

「日の当たる場所は彼らのもの、サーンドル河は我らのもの」

彼の作った組織は、その死後も受け継がれていく。

 

一番右にいるのがルネ・ド・ペトリゴール。

ポワソン町の町長ルノー・ド・ペトリゴールの息子だ。

父はサーンドル河の整備に反対して逮捕され、砂漠への流刑を言い渡された。

 

だがルノーとエドワルドは砂漠への護送途中で仲間に救い出される。

そしてポアソン町を占拠していた執律庭のメンバーを人質に取った。

彼らの要求を伝える交渉人になったのが記者のカール・インゴルドだ。

反乱は鎮圧され、インゴルドは後にルネとジェイコヴの養父となる。

 

争いと自然災害の犠牲になった孤児たちの為に建てられたのが「水仙十字院」

院長には人の形をしていない純粋精霊リリスが指名される。

(写真の後部に写っている白と水色の生物)

 

注:純粋精霊は原神初期から水元素キャラクターを育成するために必要な素材を

  得るために戦わされる難敵だ。

  多くのプレイヤーが純粋精霊ローデシアに泣かされている。

  氷元素の弓キャラ甘雨(かんう)を入手するまでは。

 

純粋精霊にも頭脳の優劣はあるようで、ローデシアはトップクラス。

リリスの能力は中の下、なので孤児院の院長が適当な職場だったらしい。

だけど心は優しい院長だ。

(優秀な純粋精霊は短期間とはいえ人の形になれる)

 

そして子供たちの中央に立っているのが副院長のバゼル・エルトン。

彼女は軍人だったが引退し、子供たちの世話をする仕事に就いた。

彼女の作るケーキは罰ゲームのような味だったが、多分努力したのだろう。

のちには子供たちの楽しみなるまで腕を上げている。

 

だがカーンルイアの滅亡の際に出現した漆黒の魔物はフォンテーヌも襲った。

バゼルは軍に召集され、旗艦スポンジア号の艦長となる。

「必ず帰ってくる」と約束したバゼルだが、戦死して帰らぬ人となる。

このことは子供たちの心に深い傷を残し、のちの悲劇へとつながる。

 

アランとルネはいわゆる「天才」だった。

アランはクロックワークマシナリーの開発で成功者となる。

だがルネはダーリ遺跡で見つけたものから「世界式」を完成させてしまう。

その「世界式」は何度計算し直しても、人類の滅亡を示すものだった。

 

ルネは世界と人類を救うための研究に没頭する。

そして次第に間違った道に進んでいく。

人間の姿すら捨てNarzissenkreuzと化した彼が最後に見たものは・・・

「世界式」を唯一変えることのできる変数「旅人」だった。

 

親を亡くし、孤児となり、孤児院で暮らすのは決して幸せなことではない。

だけど優しい純粋精霊リリス院長、お菓子作りの腕を上げた副院長バゼル。

そして仲のいい友人たち。

水仙十字院で過ごした日々は、彼らにとって幸せな時代だったのかもしれない。

 

注:Narzissenkreuzはドイツ語で水仙十字のこと

  ここだけ英語表記ではなかったし、日本語の表記がどうなってたか

  忘れたので(多分ナルツィッセンクロイツ?)

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