アサギマダラと高知の自然のブログ

  旅をする不思議な蝶、アサギマダラと高知の自然の日記

今週の寒風山のアサギマダラ

2009年07月11日 | アサギマダラ
 先週に引き続き、寒風山へアサギマダラを追いかけた。昨年は2週目からかなり数が増えたが、今年はどうだろうか。

 今日は朝から雨が降ったり止んだりのあいにくの天気だ。雨が止んでも今にも降りそうな状態だからだろうか、先週よりも少ない。
それならそれで、観察をメインに考えてやってみた。雨が降り出しても木の葉に隠れるでもなく、枝にとまっている。翅を閉じている状態だとあまり雨に当たらないのだろうか。


 ここは大量のヨツバヒヨドリが咲くおかげで色んな昆虫が見られる。蜜に誘われたのだろうか(そんな事はないか・・・)、ミヤマクワガタまでヨツバヒヨドリにとまったが、重すぎてとまれないようだ。


 初めて見たゴイシシジミ。笹の葉の裏にとまっている。成虫はアブラムシの分泌液を吸うが、幼虫はそれだけではなく、アブラムシを食べる。幼虫が肉食とは珍しいようだ。


 上の造林地へ行ってみた。ここでもヨツバヒヨドリが咲き始め、あちこちでまばらだが、姿が見られるようになっている。


 今年も大量のヨツバヒヨドリが見られる。他の花をあわせてもこの時期にこれだけ大量の花が咲く場所は私は他に知らない。それがヨツバヒヨドリだけで咲くのだから、アサギマダラが集まるのも当然だろう。
 もちろんそれだけではない。アサギマダラの夏の典型的な生息環境は沢沿いや谷間の林内らしいが、すぐ横が沢になっている事も要因の一つだろう。


 午後からは気温も少し上がってきたせいか、ウラギンヒョウモンやミドリヒョウモン、コチャバネセセリなども見られるようになってきた。