あさちゃんの懸賞日記

日々の出来事や、懸賞生活について書き綴ってます。

起きてはならないことが

2024-01-30 00:51:55 | 漫画
好きな漫画や小説のアニメ化、ドラマ化が発表されるとき嬉しい気持ちと同時に起こる不安感。
今回は大丈夫だろうなって期待感と不安感が両方あります。
いい感じに期待以上に仕上がってるときは、映像化した作品が観られることに感謝しますが、そうではない場合も多々あり。
なんでそうなるの~お話違うやんって嫌な気持ちになることも多々あります。
読者の私たちでさえ我慢できないと感じることがあるのに、制作サイドを信じて任せたにも関わらず自分の意図とは違う作品を提示された原作者様の気持ちは計り知れないものがあります。
今回はそんな行き違いが最悪の結果を招いてしまいました。

もう二度と連載中の漫画作品の続きを読むことが出来ないと思うと今回のドラマ化は一体何だったんだろうと感じてしまいます。
ドラマは観ていましたが、いい作品だなあと感じていました。
原作は知っていたけど読んだことないなあ、砂時計描いた方ならきっと面白いんだろうなと読むことを楽しみにしていました。
原作を読んでいないからどこが原作と違うのかまだ分からないんだけど、原作者様がそこまで不快に思うほど作品の意図を汲めていないものだったならもっと原作者様のお気持ちに寄り添い、原作に忠実な設定にするべきだったのではないでしょうか。
オリジナリティを出したいなら原作を用いた脚本じゃなくオリジナル脚本で勝負するべきだと思います。
原作に魅力があるからドラマ化されたのだと思いますが、設定、原案を借りただけの二次作品にされてしまったのでは最早別物になってしまいます。

ドラマ化するときよくあるのは恋愛要素の挿入とオリジナルキャラクターの作成、及び登場人物の改変です。
この脚本家の方、鹿男あをによし、ミステリという勿れも手掛けてる方なんだけど、両作品とも改変ひどかったのを当時ドラマを観て不愉快に思ったことを思い出しました。
鹿男あをによしでは、登場人物の性別すら変えて無理やり恋愛要素を作り出してたし、ミステリの方でも無理やり無かった恋愛要素をしつこく入れてたし酷いなあと思いつつこれは原作者様が改変を受け入れているから放映されているのかなと思っていました。
漫画だけじゃなく小説の映像化でもよくあることですが、今までそういう改変が無造作に行われてきたのをそれぞれの作品の原作者様はどう思っていたのでしょうか。
今まで嫌だなあと不快に思いながら仕方なく諦めて許容してきたのかもしれないと思うと本当にお気の毒です。

手掛けてきた作品が原作の良さもありヒットしたことをいつしか自分の技量のお陰で売れたように勘違いしてしまったのかもしれません。
そのためいつしか原作に手を入れて自分の好きなように改変することが日常となり、元々の原作を尊重することや原作者様へのリスペクトの思いを失っていたのかもしれません。

最後の方の脚本は、原作者様自らが手掛けることになったと聞きますが、そうなるに至ったのはどういう経緯だったのか考えると本当にお気の毒です。
原作者様は、ご自分の作品世界を守るために最大限努力されたのだと思います。
今回のような悲しいことになる前に、ドラマ化のお話が来た時にもっと話し合って作品の方向性を確認することは出来なかったのでしょうか。
制作サイドと原作者様との意志の疎通は適切だったのか、もっと最初から原作を大切にして原作者様の意図を反映することは出来なかったものかと残念に思います。

日本は特に漫画文化で支えられてきた国だと思いますが、その一方で作品に対するリスペクトが足りないと感じています。
一つの作品を生み出し人気を得る作品にすることは本当に大変な作業です。
原作者様の作り出した世界観を自分の好きな部分だけ切り取って好きなように改変することは、許されない冒涜だと思います。
もっと原作の世界を理解し、映像化してほしいと思います。
今となっては取り返しのつかないことになってしまいましたが、今回のことで犯人捜しして誰かを傷つけるのではなく、これを教訓として今後作品を映像化するときにはもっと作品や原作者様へのリスペクトと愛情を持って映像化して欲しいと切に望みます。

芦原先生のご冥福をお祈り致します。
今まで素敵な作品を有難うございました。
先生のお気持ちを考えると本当に胸が痛みます。
どうぞ安らかにお眠りください。






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