探求☆散策記

見たこと、聞いたこと、思ったことを綴った、日常探検記録。

そなえる

2005年07月30日 20時12分22秒 | デザイン
池袋防災館に行ってきました。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/ik/ikeb.htm

施設は東京消防庁池袋消防署内にあります。
予め予約し、約2時間をかけて防災フルコールの体験が無料で可能です。
実際には、以下の4施設を使用し実際に疑似体験を通して「そなえる」学習を行います。(僕は関係ないけれど、「そなえる」といえば本年度の建築学会テーマですね。)

-主な施設-
①地震コーナー:先日都内も震度5でしたが、今回初めて震度6体験しました。
②煙コーナー:腰の悪い僕には中腰はきついかも。
③消火コーナー:消火器って結構使った事ないですよね。使い方やっと理解しました。
④救急コーナー:心臓停止後3分で人は死ぬそうですが、救急車の到着は通報後5分。この魔の5分間において今回覚えた技は身近な人を助けるのに非常に有効な手段となりそうです。
この他にも消火ゲームでしょうか…ガキが熱中しているコーナーもありました。なかなか良くできたゲーム(1stシューティング系)です。

本来施設見学がメインだったのに、あまりにも無防備だった防災にについて急に強くなった貴重な勉強をさせて頂きました。

石綿

2005年07月15日 14時30分44秒 | デザイン
 アスベストは石綿とも呼ばれ、綿のように柔らかな繊維なのですが、鉱物の一種であり不燃性を有します。アスベストという言葉は、「消すことができない」あるいは「永遠不滅の」という意味のギリシャ語に由来しています。アスベストは天然鉱物繊維であり非常に安価であることから、近代建築では大量消費の建設資材として利用されてきました。アスベストは非常に細い繊維で、本の繊維の太さは、髪の毛の5000分の1くらいになります。耐熱性や耐薬品性を有し、磨耗に強く切れにくく、紡いで織ることができます。
 しかし、昨今問題となっている通り、このアスベストの繊維を肺に吸い込むと、20年から50年後にガンになる恐れのある繊維です。すでにヨーロッパ8ヵ国では使用が禁止され、米国、イギリス、フランス、オーストラリアなどでは使用量が激減しています。日本では1995年4月から、青石綿と茶石綿の使用は禁止されました。しかし白石綿はいまだに大量に使われています。地下に眠っていたアスベストを掘り出し、世界中で使ってきたために、米国やヨーロッパ諸国ではすでに膨大な被害者が出ています。遅れて使い始めた日本で現在問題が表面化してきました。僕も現場で不燃物のパッキンとして使用した経験があります。近年まで使用されていたので、既に吸引してしまった方も大勢いらっしゃると思います。使用禁止だけでなく医療的な対策も希望します。